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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/分子標的治療薬

解説タイトル

セルメチニブ

一般名 解説

セルメチニブ硫酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 10mg 1カプセル 12,622.80円
カプセル剤 / 25mg 1カプセル 30,257.80円

製薬会社 解説

アレクシオン

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

神経線維腫症1型治療薬(MEK阻害薬)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

10mg 本体コード:SEL 10
25mg 本体コード:SEL 25

その他 解説

保険収載年:2022/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

神経線維腫症1型における叢状神経線維腫

解説 解説

神経線維腫症1型(NF1;レックリングハウゼン病)は,世界で出生約3,000人に1人が罹患している遺伝性疾患で,10歳未満の小児で最もよくみられます。NF1では,分裂促進因子活性化プロテインキナーゼ(MEK1およびMEK2)という酵素が過剰に活性化されるため,腫瘍細胞の制御不能な増殖がおこっています。本剤は,このMEK1と2の活性化を阻害することで細胞の増殖を抑え,叢状神経線維腫(神経鞘の腫瘍)が引きおこす病的状態の改善をはかります。
本剤は,疼痛や外観上の変形などの臨床症状があり,重大な合併症のリスクを伴うことなく切除できない叢状神経線維腫を有する神経線維腫症1型の人に使用されます。3歳未満および19歳以上の患者における有効性・安全性は確立していません。

使用上の注意

警告 解説

本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設において,本剤についての十分な知識と神経線維腫症1型の治療の十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の服用が適切と判断される症例についてのみ服用すること。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……心疾患またはその前歴/中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)
(3)飲食物……(1)グレープフルーツは本剤の副作用を強めるおそれがあり,一方,セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は本剤の効果を弱めるおそれがあるので,服用中はこれらの飲食物を摂取しないようにしてください。(2)本剤の成分にはビタミンEが含まれています。ビタミンEの高用量摂取により出血のリスクが強まる可能性があるので,本剤の服用中はビタミンE含有製剤(サプリメントなど)の摂取を控えてください。
(4)避妊……妊娠する可能性のある女性およびパートナーが妊娠する可能性のある男性は,本剤の服用中および服用終了後一定期間は適切な避妊を行ってください。動物実験で胚・胎児死亡,催奇形性などが認められたとの報告があります。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・低出生体重児,新生児,乳児,3歳未満の幼児,体表面積0.55m2未満の小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)心機能障害(駆出率減少,左室機能不全など)。(2)眼障害(網膜色素上皮剥離(はくり),中心性漿液性網膜症,網膜静脈閉塞など)。(3)消化管障害(嘔吐,下痢,悪心など)。(4)肝機能障害。(5)横紋筋融解症。(6)貧血,好中球減少,リンパ球減少,血小板減少など。(7)間質性肺疾患。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……霧視/呼吸困難/口内炎,口内乾燥/発疹,ざ瘡様皮膚炎,皮膚乾燥,爪囲炎,脱毛・毛髪変色/疲労・無力症,発熱,末梢性浮腫,顔面浮腫
(2)検査などでわかる副作用……血中CK増加,低アルブミン血症,血中クレアチニン増加,高血圧

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の副作用が強まるおそれがある薬剤(可能なかぎり併用しないこと)……強いまたは中程度のCYP3A阻害薬(クラリスロマイシン(マクロライド),エリスロマイシン(マクロライド),イトラコナゾール(深在性真菌治療薬)など),フルコナゾール(深在性真菌治療薬
(2)併用すると本剤の効果が弱まるおそれがある薬剤(可能なかぎり併用しないこと)……強いまたは中程度のCYP3A誘導薬(フェニトイン(フェニトイン),リファンピシン(リファンピシン),カルバマゼピン(カルバマゼピン)など)
(3)併用すると出血のリスクが強まる可能性がある薬剤……抗凝固薬,抗血小板薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),アスピリン(小用量アスピリン(血栓防止用))など)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/04/26