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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

痛み・炎症・熱の薬/片頭痛の薬

解説タイトル

セロトニン1F受容体作動型片頭痛治療薬

一般名 解説

ラスミジタンコハク酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 50mg 1錠 324.70円
錠剤 / 100mg 1錠 570.90円

製薬会社 解説

イーライリリー=第一三共

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

片頭痛治療薬(5-HT1F受容体作動薬)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1回100mgを片頭痛発作時に服用。状態に応じて1回50mgまたは200mgの服用も可。頭痛の消失後に再発した場合は,24時間あたりの総服用量が200mgを超えない範囲で再服用できる。

識別コード 解説

50mg 本体コード:L-50:4312
100mg 本体コード:L-100:4491

その他 解説

保険収載年:2022/4

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

片頭痛
〈注〉十分な問診・診察・検査を受けた後に処方されるべき人……(a)今までに片頭痛と診断されたことのない人,(b)診断されたことはあるが,症状や経過がそのときとは異なっている人

解説 解説

本剤は,片頭痛の発症に深く関与しているセロトニン1F受容体(5-HT1F受容体)に高い親和性と選択性を示す作動薬です。セロトニン1F受容体に結合し,三叉神経を含む疼痛経路を抑制することで片頭痛発作に対する作用を発揮すると考えられています。
本剤は頭痛の発現時にのみ服用する薬剤で,予防のための効果はありません。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……重度の肝機能障害
(3)セロトニン症候群……本剤の服用によってセロトニン症候群が現れることがあります。反射亢進・ミオクローヌス・筋強剛などの神経・筋症状,発熱・頻脈・発汗・ふるえ・下痢・皮膚紅潮などの自律神経症状,不安・焦燥・錯乱・軽躁などの精神症状が認められたら服用を中止し,体冷却,水分補給などの全身管理を行って,すぐに処方医に連絡してください。
(4)薬剤の使用過多による頭痛……片頭痛の急性期治療薬の服用日数が多い患者において,頭痛が悪化する場合には,「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性を考慮し,服用を中止するなどの適切な処置がとられます。
(5)危険作業は中止……本剤を服用すると眠けやめまいなどが現れることがあるので,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないでください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)セロトニン症候群(反射亢進・ミオクローヌス・筋強剛などの神経・筋症状,発熱・頻脈・発汗・ふるえ・下痢・皮膚紅潮などの自律神経症状,不安・焦燥・錯乱・軽躁などの精神症状)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……動悸/回転性めまい/視力障害(霧視を含む)/悪心,嘔吐/疲労(無力症を含む),異常感(ゆったり感,酩酊感を含む),胸部不快感,熱感・冷感/過敏症(発疹,血管浮腫を含む)/筋力低下,筋けいれん,四肢不快感/浮動性めまい,嗜眠(しみん)(倦怠感,不快感を含む),錯感覚,傾眠(鎮静,過眠症を含む),感覚鈍麻,協調運動障害(歩行障害,不器用などを含む)/ふるえ,会話障害(構音障害,失語症を含む),認知変化(注意力障害などを含む)/多幸気分,落ち着きのなさ(下肢静止不能症候群などを含む),不安,睡眠異常,幻覚,錯乱状態/呼吸困難
(2)検査などでわかる副作用……心拍数減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると鎮静作用や他の認知的・精神神経系の副作用が現れるおそれがある薬剤など……中枢神経抑制薬,アルコール
(2)併用すると心拍数が低下する薬剤(平均最大19.3bpm低下)……心拍数を減少させる薬剤(プロプラノロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)))
(3)本剤との併用でセロトニン症候群が現れることがある薬剤……セロトニン作動薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬),三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬)など),MAO阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き
(4)本剤との併用で血中濃度が上昇する可能性がある薬剤……治療域の狭いP-gpの基質となる薬剤(ジゴキシン(ジギタリス製剤)など)

海外評価 解説

  • 2点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/10/15