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ぎりあでるのうないりゅうちようざい

ギリアデル脳内留置用剤

外用薬

処方薬情報の見方

種別

外用薬

大分類/中分類

がんに使われる外用薬/アルキル化剤

解説タイトル

カルムスチン

一般名 解説

カルムスチン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

円盤状製剤 / 7.7mg 1枚 163,858.00円

製薬会社 解説

エーザイ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

ニトロソウレア系アルキル化剤

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

悪性神経膠腫(こうしゅ)

解説 解説

悪性神経膠腫は,脳の内部に存在する膠細胞(グリア細胞)にできる悪性腫瘍で,脳腫瘍のおよそ3分の1を占めています。カルムスチンは,海外では古くから脳腫瘍などのがん治療に用いられています。本剤は,このカルムスチンを含有する円盤状の脳内留置用徐放性製剤で,悪性神経膠腫切除術時の切除面に留置して使用します。

使用上の注意

警告 解説

 本剤は,緊急時に十分に対応できる医療施設で,悪性脳腫瘍の外科手術および薬物療法に十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の留置が適切と判断される場合にのみ使用されなければなりません。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)神経症状……本剤の留置部位に気体の貯留が認められることがあり,神経症状(片麻痺,失語症,意識障害など)が発現した例が報告されています。異常を感じた場合にはすぐに処方医に連絡してください。
(3)避妊……妊娠可能な女性が本剤を使用するときは,留置後最低2週間は適切な避妊を行ってください。男性が本剤を使用するときは,パートナーが妊娠する可能性のある女性の場合は,留置後最低3カ月間は適切な避妊を行ってください。動物実験で胎児毒性,催奇形性などが報告されています。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)けいれん,大発作けいれん。(2)脳浮腫,頭蓋内圧上昇,水頭症,脳ヘルニア。(3)創傷治癒不良。(4)感染症(創傷感染,膿瘍,髄膜炎など)。(5)血栓塞栓症(脳梗塞,深部静脈血栓症,肺塞栓症など)。(6)出血(腫瘍出血,脳出血,頭蓋内出血など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……発熱,低体温,浮腫,顔面浮腫,無力症,倦怠感,腫脹,腫瘤,嚢胞,疼痛,胸痛,体重減少/頭痛,片麻痺,失語症,感覚鈍麻,記憶障害,半盲,単麻痺,錯乱状態,うつ病,解離,感情不安定,激越,幻覚,思考異常,人格障害,不安,失見当識,不眠症,妄想症,認知症,傾眠,昏迷,ジスキネジア,異常感覚,会話障害,協調運動異常,構語障害,昏睡,錯感覚,刺激無反応,視野欠損,ふるえ,脳神経麻痺,めまい,部分発作,片頭痛,末梢性ニューロパチー,嗜眠(しみん)/斜視,眼筋麻痺,散瞳,視神経乳頭浮腫,視力障害,失明,弱視,複視,霧視,羞明(しゅうめい),耳鳴り/尿失禁,尿閉,膀胱感覚消失,頻尿,多尿/ショック,チアノーゼ,頻脈/悪心,嘔吐,食欲減退,腹部不快感,下痢,便秘/かゆみ,皮膚変色,じん麻疹,多汗症,発疹/筋れん縮,筋骨格硬直,頸部痛,背部痛,四肢痛,筋力低下/しゃっくり,呼吸困難,誤嚥性(ごえんせい)肺炎/尿崩症,脱水/敗血症,カンジダ症,帯状疱疹,尿路感染,蜂巣炎/不規則月経/処置後血腫,切開部位痛,切開部位浮腫,切開部位紅斑,帽状腱膜下血腫,創腐敗,創部炎症,髄液貯留,脳室炎,嚢胞性リンパ管腫
(2)検査などでわかる副作用……リンパ球減少,血小板減少,白血球増加・減少,プロトロンビン減少,汎血球減少症,貧血,血液量減少症/ALT・AL-P増加,肝機能検査異常/尿糖/高血圧,低血圧,心電図異常,心拍出量異常/高血糖,低ナトリウム血症,低マグネシウム血症/CRP増加,CK増加/髄液細胞増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/04/26