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れすりん

レスリン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

精神神経科の薬/うつ病の薬

解説タイトル

トラゾドン塩酸塩

一般名 解説

トラゾドン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 25mg 1錠 8.20円
錠剤 / 50mg 1錠 14.60円

製薬会社 解説

オルガノン

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

うつ病治療薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日75~200mgを1回,または数回に分けて服用。

識別コード 解説

25mg 本体コード:XD 1:☆ORGANON
50mg 本体コード:XD 2:☆ORGANON

その他 解説

保険収載年:1991/8

レスリン錠25mg

レスリン錠50mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

うつ病・うつ状態

解説 解説

三環系あるいは四環系抗うつ薬に属さない,新しいタイプの抗うつ薬です。また,モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き)やアンフェタミンなどとも無関係です。
この薬剤は,モノアミンのうちではノルアドレナリンよりもセロトニンに選択的に作用して抗うつ作用を現すといわれています。三環系抗うつ薬にみられる抗コリン作用(便秘,排尿困難,口の渇き,眼のかすみなど)がないのが特長です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*トラゾドン塩酸塩(デジレル,レスリン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……心筋梗塞の回復初期,心疾患またはその前歴/緑内障,排尿困難または眼内圧亢進のある人/てんかんなどのけいれん性疾患またはその前歴/躁(そう)うつ病/脳の器質障害または統合失調症の素因のある人/衝動性が高い併存障害を有する人/自殺念慮または自殺企図の既往のある人,自殺念慮のある人
(3)定期検査……服用中はQT延長,心室頻拍,心室細動,心室性期外収縮がおこることがあるので,定期的に心電図検査を受ける必要があります。
(4)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎障害へと移行して死亡した例が報告されています。
(5)海外での臨床試験・疫学調査結果……抗うつ薬の服用で,24歳以下の患者で自殺念慮・自殺企図の発現リスクが上昇すると報告されています。また,50歳以上の患者で骨折のリスクが上昇すると報告されています。
(6)セイヨウオトギリソウ含有食品……本剤とセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を併用すると,セロトニン症候群(錯乱,発汗,反射亢進,ミオクロヌス,戦慄,頻脈,ふるえ,発熱,協調異常など)をおこすおそれがあります。本剤服用中は一緒に摂取しないでください。
(7)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)悪性症候群。(2)セロトニン症候群(錯乱,発汗,反射亢進,ミオクロヌス,戦慄,頻脈,ふるえ,発熱,協調異常など)。(3)QT延長,心室頻拍,心室細動,心室性期外収縮。(4)無顆粒球症。(5)陰核や陰茎の持続性勃起。(6)食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘などから移行する麻痺性イレウス(腸閉塞)。(7)せん妄,錯乱。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(むくみ,発疹,かゆみ,まぶたのかゆみ)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……動悸・頻脈,失神,徐脈,不整脈/眠け,めまい・ふらつき,頭痛・頭重,構音障害,振戦などのパーキンソン症状,頭がボーッとする,視調節障害(霧視,複視など),不眠,運動失調,躁転,けいれん,焦燥感,流涎(りゅうぜん),健忘,知覚障害,幻覚,運動過多,不安,見当識障害,口周囲の不随意運動,集中力低下,興奮,妄想,性欲亢進,性欲減退,悪夢,怒り・敵意(攻撃的反応),異常感覚,インポテンス,協調運動障害,激越/口渇,便秘,悪心・嘔吐,食欲不振,腹痛,下痢,胃重感,嚥下障害,腹部膨満感,味覚異常,食欲亢進,胸やけ/倦怠感,ほてり,脱力感,排尿障害,鼻づまり,関節痛,筋肉痛,発汗,眼精疲労,耳鳴り,尿失禁,頻尿,射精障害,月経異常,乳房痛,胸痛,体重減少,体重増加,疲労,悪寒,息切れ,乳汁分泌,眼球充血,発熱
(3)検査などでわかる副作用……低血圧,起立性低血圧,高血圧/AST・ALT・AL-P・γ-GTP上昇/白血球減少,貧血,白血球増多,溶血性貧血,血小板減少/血清脂質増加,血尿/低ナトリウム血症

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると起立性低血圧や失神を含む低血圧がおこるおそれがある薬剤……降圧薬,フェノチアジン誘導体(フェノチアジン系薬剤
(2)併用すると本剤の作用を強めるおそれがある薬剤・薬物……バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体),リトナビル(エイズ治療薬(2)),ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッドパック)/アルコール
(3)これらの薬剤の中止直後に,あるいは併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き
(4)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……強心配糖体(ジゴキシン(ジギタリス製剤)など),フェニトイン(フェニトイン),ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム
(5)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……カルバマゼピン(カルバマゼピン
(6)併用するとセロトニン症候群をおこすおそれがある薬剤……セロトニン作動薬→選択的セロトニン再取り込み阻害薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)(SSRI),セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)(SNRI),アミトリプチリン塩酸塩(三環系抗うつ薬),イミプラミン塩酸塩(三環系抗うつ薬),クロミプラミン塩酸塩(三環系抗うつ薬),タンドスピロンクエン酸塩(タンドスピロンクエン酸塩),炭酸リチウム(躁病に用いる薬),トリプタン系薬剤(セロトニン1B/1D受容体作動型片頭痛治療薬),L-トリプトファン含有製剤,タペンタドール塩酸塩含有製剤(がん疼痛治療薬(3)),デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物含有製剤(非麻薬系中枢性鎮咳薬),トラマドール塩酸塩含有製剤(がん疼痛治療薬(7)),フェンタニル含有製剤(がん疼痛治療薬(4)),ペチジン塩酸塩含有製剤,塩酸ペンタゾシン含有製剤(がん疼痛治療薬(6)),メサドン塩酸塩(がん疼痛治療薬(5)

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15