病気事典[家庭の医学]
かんぽういりょう
漢方医療
漢方医療について解説します。
執筆者:
東邦大学名誉教授
二階堂保
解説
7割以上の医師が漢方薬を用いているといっても、やはり、その人の「証」の診断ができる医師にかかることが必要です。
日本東洋医学会が認定した漢方専門医のいる病院やクリニックのなかから探すのもひとつの方法です。また、そこには登録していないけれど有能な医師もいらっしゃいますが、現在では法律で「漢方」を標榜(ひょうぼう)できないので、一般の方が簡単に情報を得ることができない状態にあります。
ホームページなどで「漢方外来」を謳っているところ(ホームページは広告と見なされていないので多くの情報を得ることができる)を探すという手もあります。
ただ、薬まで保険でまかなおうとすると、現在の制度では"まず病名ありき"なので、決められたエキス製剤を西洋薬的に処方することになります。そのため個別の「証」に適した漢方薬の配合を組み立てることは難しいかもしれません。そうなると漢方薬は自費で、ということになります。
情報提供元 :
(C)株式会社 法研
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