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あじょびひかちゅうしりんじ

アジョビ皮下注シリンジ

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

在宅で管理する注射薬/片頭痛の薬

解説タイトル

抗CGRP(受容体)モノクローナル抗体

一般名 解説

フレマネズマブ(遺伝子組み換え)
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 225mg1.5mL 1筒 39,090.00円

製薬会社 解説

大塚

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

片頭痛治療薬(抗CGRP(受容体)モノクローナル抗体)

規制 解説

使用量と回数 解説

4週間に1回225mgを,または12週間に1回675mgを皮下投与。オートインジェクターは医師により適用が妥当と判断された場合は自己注射も可能(基本的注意の(2)参照)。その場合は4週間に1回225mgの投与とする。

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

片頭痛発作の発症抑制

解説 解説

神経伝達物質の一つCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)は,片頭痛をおこす原因物質とされています。ガルカネズマブとフレマネズマブはCGRPに直接くっついて,CGRPがCGRP受容体に結合するのを阻害する抗CGRPモノクローナル抗体で,一方,エレヌマブはCGRP受容体のほうにくっついて蓋をして,CGRPがCGRP受容体に結合するのを阻害する抗CGRP受容体モノクローナル抗体です。
これらの薬は発現した頭痛発作を和らげる薬剤ではないので,投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*全剤の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……[ガルカネズマブ,フレマネズマブ]本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/[エレヌマブ]本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)自己注射……ガルカネズマブとエレヌマブおよびアジョビ皮下注オートインジェクターは,医療機関において適切な在宅自己注射教育を受けた人は自己注射することができます。(1)投与30分前に冷蔵庫からとり出し,直射日光を避け室温に戻しておきます。(2)使用量・回数および注射部位は処方医の指示通りに。(3)どちらも1回使用の製剤であり,使用済みの注射器を再使用しないように。感染のおそれがあります。(4)投与予定日に投与できなかった場合は,可能なかぎり速やかに投与し,以降はその投与日を起点として,ガルカネズマブは1カ月に1回の間隔で120mgを,エレヌマブは4週間に1回の間隔で70mgを,アジョビ皮下注オートインジェクターは4週間に1回の間隔で225mgを投与します。
(3)ラテックスアレルギー……[エレヌマブ]本剤の注射針のカバーには天然ゴム(ラテックス)が含まれているので,ラテックスアレルギーのある人は本剤を使用する前にその旨を処方医に伝えてください。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)重いアレルギー反応(アナフィラキシー,血管浮腫,じん麻疹など)。
[エレヌマブのみ](2)重い便秘,重い合併症(腸閉塞,糞塊,腹部膨満,イレウスなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[ガルカネズマブ]
(1)おこることがある副作用……回転性めまい/便秘/注射部位疼痛,注射部位反応(紅斑,かゆみ,内出血,腫脹など)/かゆみ,じん麻疹,発疹
[フレマネズマブ]
(1)おこることがある副作用……アレルギー(かゆみ,発疹,じん麻疹,薬物過敏症)/注射部位疼痛,注射部位硬結,注射部位紅斑,注射部位反応(かゆみ,発疹など)
[エレヌマブ]
(1)おこることがある副作用……便秘,下腹部痛,上腹部痛,慢性胃炎,出血性腸憩室,排便困難,胃炎,悪心,口内炎,口腔内潰瘍形成,口腔粘膜水疱形成/注射部位反応(紅斑,かゆみ,疼痛,腫脹など),異常感,インフルエンザ様疾患,発熱/帯状疱疹,上咽頭炎/四肢痛,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,筋痙縮(けいしゅく),乳がん,傾眠,後頭神経痛,ふるえ/不安/頻尿/子宮頸部上皮異形成/喉頭肉芽腫,逆流性喉頭炎/円形脱毛症,発疹,そう痒性皮疹,じん麻疹,かゆみ,脱毛症,丘疹性皮疹,剥脱(はくだつ)性発疹,紅斑性皮疹,水疱
(2)検査などでわかる副作用……白血球減少,ALT増加,好中球減少/高血圧

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/04/26