お薬検索

だーぶろっく

ダーブロック

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の薬/特殊な血液障害の薬

解説タイトル

腎性貧血治療薬

一般名 解説

ダプロデュスタット
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 1mg 1錠 97.80円
錠剤 / 2mg 1錠 172.20円
錠剤 / 4mg 1錠 303.60円
錠剤 / 6mg 1錠 413.50円

製薬会社 解説

グラクソ=協和キリン

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

腎性貧血治療薬(HIF-PH阻害薬)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

[保存期慢性腎臓病患者]赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合は1日1回2~24mg。赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合は1日1回4~24mg。[透析患者]1日1回4~24mg。

識別コード 解説

1mg 本体コード:GS KF
2mg 本体コード:GS V7
4mg 本体コード:GS 13
6mg 本体コード:GS IM

その他 解説

保険収載年:2020/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

腎性貧血

解説 解説

腎性貧血とは,腎障害による腎臓でのエリスロポエチン(赤血球の産生を促進する造血因子)の産生能の低下による貧血のことを指します。ロキサデュスタットは世界初のHIF-PH(低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素)阻害薬で,HIF-αの分解を妨げることでエリスロポエチンを増加させて赤血球を増やし,貧血を改善します。適応は,保存期慢性腎臓病(CKD)および腹膜・血液透析施行中の腎性貧血です。

使用上の注意

警告 解説

 本剤の服用中に,脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓などの重篤な血栓塞栓症が現れ,死亡に至るおそれがあります。服用中は血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に十分注意し,血栓塞栓症が疑われる症状が現れた場合には速やかに医療機関を受診します。

基本的注意 解説

*全剤の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/[ロキサデュスタット,エナロデュスタット,モリデュスタットナトリウムのみ]妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……脳梗塞,心筋梗塞,肺塞栓など,またはそれらの前歴/高血圧症の合併/悪性腫瘍の合併/増殖糖尿病網膜症,黄斑浮腫,滲出性加齢黄斑変性症,網膜静脈閉塞症などの合併/[ロキサデュスタット,モリデュスタットナトリウム]中等度以上の肝機能障害(Child-Pugh分類BおよびC)/[ダプロデュスタット]軽度・中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類AおよびB)
(3)定期的に確認……服用中はヘモグロビン濃度などを定期的に確認し,必要以上の造血作用が現れないように十分注意します。臨床試験においてヘモグロビンの目標値を高く設定した場合に,死亡,心血管系障害,脳卒中の発現頻度が高くなったとの報告があります。
(4)鉄の補給……造血には鉄が必要なので,必要に応じて鉄の補充を行ってください。
(5)避妊……[ロキサデュスタット,エナロデュスタット,モリデュスタットナトリウム]妊娠可能な女性は,本剤服用中と服用終了後一定期間は適切な避妊を行ってください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:[ダプロデュスタット,バダデュスタット]有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:[ロキサデュスタット]本剤服用中および最終服用後28日までは授乳を中止。[ダプロデュスタット,モリデュスタットナトリウム]治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。[バダデュスタット]授乳しないことが望ましい。[エナロデュスタット]本剤服用中および服用終了後4日間は授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)血栓塞栓症(脳梗塞,急性心筋梗塞,シャント閉塞,肺塞栓症,網膜静脈閉塞,深部静脈血栓症など)。
[ロキサデュスタットのみ](2)けいれん発作。(3)中枢性甲状腺機能低下症。
[バダデュスタットのみ](4)肝機能障害。
[モリデュスタットナトリウム](5)間質性肺疾患(初期症状:呼吸困難,せき,発熱など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[ロキサデュスタット]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……かゆみ,全身性剥脱性皮膚炎
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……うっ血性心不全,動悸/甲状腺機能低下症/網膜出血/嘔吐,下痢,便秘,悪心,腹部不快感,腹痛,消化不良,胃障害/浮腫,倦怠感/結膜炎/シャント狭窄/食欲減退/浮動性めまい/不眠症/女性化乳房/せき,間質性肺疾患/医療機器内血栓
(3)検査などでわかる副作用……リパーゼ増加,CK増加,ALT増加,TSH減少,遊離T3減少,遊離T4減少,血中ビリルビン増加/低アルブミン血症,高カリウム血症,高リン酸塩血症,鉄欠乏/高血圧

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

[ロキサデュスタット]
(1)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……リン結合性ポリマー(セベラマー塩酸塩(高リン血症治療薬(2)),ビキサロマー(高リン血症治療薬(2))),多価陽イオンを含む経口薬剤(カルシウム,鉄,マグネシウム,アルミニウムなどを含む製剤)→併用する場合は前後1時間以上間隔をあけて本剤を服用すること。
(2)併用すると併用薬剤による筋障害が強まることがある薬剤……HMG-CoA還元酵素阻害薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)(シンバスタチン,ロスバスタチン,アトルバスタチンなど)
(3)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……プロベネシド(プロベネシド),ゲムフィブロジル(国内未承認)

海外評価 解説

  • 0点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26