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ておふぃりんじょほうかぷせる

テオフィリン徐放カプセル

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

呼吸器の薬/ぜんそくの薬

解説タイトル

テオフィリン

一般名 解説

テオフィリン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 50mg 1カプセル 5.90円
カプセル剤 / 100mg 1カプセル 8.10円
カプセル剤 / 200mg 1カプセル 12.00円

製薬会社 解説

サンド

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

ぜんそく予防・治療薬

規制 解説

劇薬(50mg・100mg錠剤,50mg・100mgカプセル剤を除く)

使用量と回数 解説

成人は1回200mgを1日2回。気管支ぜんそくの場合は1回400mgを1日1回(就寝前)も可(テオロングを除く)。ユニコン・ユニフィルLA・テオフィリン徐放U錠の場合は1日1回400mg。小児は1回100~200mg(顆粒剤は0.2g~0.4g,シロップは0.2~0.4mL/kg〈体重〉,ドライシロップは20~40mg/kg〈体重〉)を1日2回。

識別コード 解説

100mg 包装コード:Slo-bid 100mg 本体コード:Slo-bid 100mg
200mg 包装コード:Slo-bid 200mg 本体コード:Slo-bid 200mg
50mg 包装コード:Slo-bid 50mg 本体コード:Slo-bid 50mg

その他 解説

発売年:1984/4

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

気管支ぜんそく,ぜんそく性(様)気管支炎,慢性気管支炎,肺気腫

解説 解説

カフェインに構造式が似ている化合物をキサンチン系薬剤(カフェイン誘導体の強心薬)といいます。本剤はそのうちの一つで,気管支筋のけいれんを弱める作用があるため,せき止めとして使われます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*テオフィリン(ユニフィルLA,テオドール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤または他のキサンチン系薬剤(カフェイン誘導体の強心薬)による重い副作用の前歴/12時間以内にアデノシン(アデノスキャン:注射薬)を使用する人
(2)慎重に服用すべき場合……てんかん/甲状腺機能亢進症/急性腎炎/うっ血性心不全/肝機能障害/妊婦,妊娠している可能性のある人,産婦,授乳婦/小児,高齢者
(3)服用法……(1)徐放性製剤は,水とともに噛まずに服用してください。(2)6~15歳の小児気管支ぜんそくの場合,1回4~5mg/kgを1日2回より開始し,臨床効果と血中濃度を確認しながら調節していきます。
(4)白色物質……便の中に本剤由来の白色物質がみられることがあります。
(5)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……併用すると,本剤の血中濃度が低下するおそれがあります。服用中は摂取しないでください。
(6)たばこ……喫煙により本剤の血中濃度が低下します。また,禁煙により血中濃度が上昇し,テオフィリンの中毒症状を引きおこすことがあります。
(7)テオフィリン中毒……本剤を過量服用してテオフィリンの血中濃度が高値になると,血中濃度の上昇に伴い,消化器症状(特に吐きけ,嘔吐),精神神経症状(頭痛,不眠,不安,興奮,けいれん,せん妄,意識障害,昏睡など),心・血管症状(頻脈,心室頻拍,心房細動,血圧低下など),低カリウム血症その他の電解質異常,呼吸促進,横紋筋融解症などの中毒症状が現れやすくなります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)けいれん,意識障害(せん妄,昏睡など),急性脳症。(2)横紋筋(おうもんきん)融解症(脱力感,筋肉痛,CKの上昇など)。(3)消化管出血(吐血,下血など)。(4)赤芽球癆(ろう),貧血。(5)アナフィラキシーショック(じん麻疹,蒼白,発汗,血圧低下,呼吸困難など)。(6)肝機能障害,黄疸。(7)頻呼吸,高血糖症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,紅斑〈多形滲出性紅斑など〉,固定薬疹)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……頭痛,めまい,ふるえ,不眠,興奮,いらいら感,不機嫌,耳鳴り,しびれ,不安,不随意運動,筋緊張亢進/動悸,頻脈,顔面潮紅,顔面蒼白/吐きけ・嘔吐,食欲不振,下痢,腹痛,胸やけ,腹部膨満感,しゃっくり/頻尿/貧血/しびれ(口,舌周囲),倦怠感,むくみ,関節痛,四肢痛,発汗,胸痛,鼻出血
(3)検査などでわかる副作用……不整脈(心室性期外収縮など)/タンパク尿/CK上昇,尿酸上昇/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH上昇/好酸球増多/低カリウム血症

併用してはいけない薬 解説

アデノシン(アデノスキャン:注射薬)→本剤によりアデノシンによる冠血流速度の増加および冠血管抵抗の減少を抑制し,虚血診断に影響を及ぼすことがあります。アデノシンを投与する場合は12時間以上の間隔をあけます。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると過度の中枢神経刺激作用が現れることがある薬剤……他のキサンチン系薬剤(アミノフィリン水和物(カフェイン誘導体の強心薬),コリンテオフィリン,ジプロフィリン,カフェインなど),中枢神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩(メチルエフェドリン塩酸塩ほか),麻黄など)
(2)併用するとベーター刺激剤の副作用(頻脈,不整脈など)が強まることがある薬剤……ベーター刺激剤(イソプレナリン塩酸塩(イソプレナリン塩酸塩)(イソプレナリン塩酸塩),クレンブテロール塩酸塩(メチルエフェドリン塩酸塩ほか),ツロブテロール塩酸塩(メチルエフェドリン塩酸塩ほか)(経皮吸収型閉塞性気道疾患治療薬),テルブタリン硫酸塩(メチルエフェドリン塩酸塩ほか),プロカテロール塩酸塩水和物(メチルエフェドリン塩酸塩ほか)(β2-アドレナリン受容体刺激薬)など)
(3)併用すると本剤の作用が強まり,中毒症状が現れることがある薬剤……シメチジン(ヒスタミンH2受容体拮抗薬),メキシレチン塩酸塩(メキシレチン塩酸塩),プロパフェノン塩酸塩(プロパフェノン塩酸塩),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),塩酸シプロフロキサシン(ニューキノロン剤),ノルフロキサシン(ニューキノロン剤),トスフロキサシントシル酸塩水和物(ニューキノロン剤),プルリフロキサシン(ニューキノロン剤),エリスロマイシン(マクロライド),クラリスロマイシン(マクロライド),ロキシスロマイシン(マクロライド),チクロピジン塩酸塩(チクロピジン塩酸塩),ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬),ジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬),フルボキサミンマレイン酸塩(選択的セロトニン再取り込み阻害薬),フルコナゾール(深在性真菌治療薬),ジスルフィラム(断酒薬),アシクロビル(抗ヘルペスウイルス薬(1)),バラシクロビル塩酸塩(抗ヘルペスウイルス薬(1)),インターフェロン,イプリフラボン,シクロスポリン(シクロスポリン),アロプリノール(尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬)),デフェラシロクス(鉄過剰症治療薬
(4)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体),ランソプラゾール(プロトンポンプ阻害薬),リトナビル(エイズ治療薬(2)
(5)併用すると相互に作用が弱まることがある薬剤……フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン
(6)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……ラマトロバン(鼻アレルギー治療薬),リルゾール(リルゾール
(7)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……ジピリダモール(アデノシン増強薬
(8)併用すると不整脈などの副作用が強まることがある薬剤……ハロタン
(9)併用するとけいれんが現れることがある薬剤……ケタミン塩酸塩

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15