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すぴらまいしん

スピラマイシン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の薬/寄生虫・原虫用の薬

解説タイトル

抗トキソプラズマ原虫薬

一般名 解説

スピラマイシン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 150万国際単位 1錠 228.80円

製薬会社 解説

サノフィ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗トキソプラズマ原虫薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1回2錠を1日3回。

識別コード 解説

150万国際単位 本体コード:RPR 107

その他 解説

保険収載年:2018/8

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

先天性トキソプラズマ症の発症抑制

解説 解説

妊婦がトキソプラズマという原虫に初感染した場合,トキソプラズマが胎盤を介して胎児に感染し,先天性トキソプラズマ症を発症する可能性があります。胎児に感染すると,流死産や胎児に重大な臨床症状(水頭症,網脈絡膜炎による視力障害,脳内石灰化,精神運動機能障害など)が現れることがあります。
本剤は日本初の先天性トキソプラズマ症の治療薬で,妊娠中にトキソプラズマに初感染した妊婦に投与すると,経胎盤的な胎児感染の頻度が低下することが示されており,海外ではトキソプラズマに初感染した妊婦に対する標準的治療薬として推奨されています。本剤は,トキソプラズマ抗体検査,問診などにより妊娠成立後のトキソプラズマ初感染が疑われる妊婦に対して使用します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……QT延長をおこすおそれのある人(電解質異常,先天性QT延長症候群,心疾患)
(3)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(じん麻疹,血管浮腫,血圧低下,呼吸困難など)。(2)偽膜性大腸炎(腹痛,頻回の下痢など)。(3)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),急性汎発性発疹性膿疱症。(4)QT延長,心室頻拍(トルサード・ドゥ・ポアントを含む),心室細動。(5)肝機能障害(胆汁うっ滞性肝炎,混合型肝炎)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……IgA血管炎/発疹,じん麻疹,かゆみ/錯感覚,味覚異常/腹痛,悪心,嘔吐,下痢
(2)検査などでわかる副作用……急性溶血,白血球減少症,好中球減少症/肝機能検査異常

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用するとQT延長をおこすおそれがある薬剤……クラスIaおよびクラスⅢ抗不整脈薬(キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),ジソピラミド(ピリジンメタノール系抗不整脈薬),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ソタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など),スルトプリド塩酸塩(ベンズアミド系抗精神病薬
(2)本剤との併用で作用が弱まる薬剤……レボドパ・カルビドパ水和物配合剤(ドパミン前駆物質(レボドパ)

海外評価 解説

  • 2点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26