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なるべいんちゅう

ナルベイン注

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/がんに使われるその他の薬剤

解説タイトル

ヒドロモルフォン

一般名 解説

ヒドロモルフォン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 2mg1mL 1管 738.00円
注射用剤 / 20mg2mL 1管 6,457.00円

製薬会社 解説

第一三共プロファーマ=第一三共

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

がん疼痛治療薬(あへん系麻薬性鎮痛薬)

規制 解説

劇薬,麻薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛

解説 解説

ヒドロモルフォン塩酸塩は,海外において80年以上販売されているあへん系麻薬性鎮痛薬で,WHO(世界保健機関)のがん疼痛治療のためのガイドラインなどにおいて標準薬に位置づけられています。内服薬として2017年6月に販売が開始されたナルサス(がん疼痛治療薬(8)),ナルラピド(がん疼痛治療薬(8))に続いて,2018年4月に注射薬としてナルベインが加わりました。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……重い呼吸抑制/気管支ぜんそくの発作中/慢性肺疾患に続発する心不全/けいれん状態(てんかん重積症,破傷風,ストリキニーネ中毒)/麻痺性イレウス/急性アルコール中毒/本剤の成分およびアヘンアルカロイドに対するアレルギー/出血性大腸炎/ナルメフェン塩酸塩水和物(飲酒量低減薬)の服用中または服用中止後1週間以内
(2)特に慎重に使用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き使用しないこと)……細菌性下痢のある人
(3)慎重に使用すべき場合……心機能障害あるいは低血圧/呼吸機能障害/肝機能障害/腎機能障害/脳の器質的障害/ショック状態/代謝性アシドーシス/甲状腺機能低下症(粘液水腫など)/副腎皮質機能低下症(アジソン病など)/薬物・アルコール依存またはその前歴/前立腺肥大による排尿障害,尿道狭窄,尿路手術術後/器質的幽門狭窄/最近消化管手術を受けた人/けいれんの前歴/胆のう障害,胆石症,膵炎/重い炎症性腸疾患/高齢者,衰弱している人
(4)アルコール……本剤とアルコールを併用すると,呼吸抑制,低血圧,顕著な鎮静・昏睡がおこることがあります。本剤の使用中は禁酒または節酒してください。
(5)危険作業は中止……本剤を使用すると,眠けやめまいをおこすことがあります。使用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)連用による薬物依存,使用量の急激な減少・使用中止による退薬症候(あくび,くしゃみ,流涙,発汗,悪心,嘔吐,下痢,腹痛,散瞳,頭痛,不眠,不安,せん妄,ふるえ,全身の筋肉・関節痛,呼吸促迫など)。(2)呼吸抑制(息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常など)。(3)意識障害(昏睡,昏迷,錯乱,せん妄など)。(4)イレウス(麻痺性イレウスを含む),中毒性巨大結腸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹)
(2)おこることがある副作用……傾眠,めまい,頭痛,味覚異常,ミオクローヌス,縮瞳/呼吸困難/悪心,嘔吐,便秘,食欲不振,腹部不快感,口渇/カテーテル留置部位反応,倦怠感,発熱,異常感,注射部位反応(疼痛,紅斑,腫脹など),尿閉
(3)検査などでわかる副作用……肝機能異常

併用してはいけない薬 解説

ナルメフェン塩酸塩水和物(飲酒量低減薬)→本剤の離脱症状が現れるおそれがあります。また,本剤の効果が弱まるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互の作用で呼吸抑制,低血圧,顕著な鎮静・昏睡がおこることがある薬剤……中枢神経抑制薬(フェノチアジン誘導体(フェノチアジン系薬剤),バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体)など),吸入麻酔薬,モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き),三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬),ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)
(2)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム))
(3)併用すると麻痺性イレウスに至る重い便秘または尿貯留がおこることがある薬剤……抗コリン作用のある薬剤
(4)併用すると本剤の鎮痛作用を弱めたり,退薬症候がおこることがある薬剤……ブプレノルフィン塩酸塩(ブプレノルフィン塩酸塩),ペンタゾシン(がん疼痛治療薬(6))など

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/10/15