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あめなりーふ

アメナリーフ

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

皮膚科・泌尿器科の薬/皮膚科の薬(アレルギー用薬を含む)

解説タイトル

抗ヘルペスウイルス薬(2)

一般名 解説

アメナメビル
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 200mg 1錠 1,215.35円

製薬会社 解説

マルホ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗ヘルペスウイルス薬

規制 解説

使用量と回数 解説

[帯状疱疹]1日1回400mgを食後に服用。[再発性の単純疱疹]1200mgを食後に単回(1回)服用。

識別コード 解説

200mg 本体コード:MA 211

その他 解説

保険収載年:2017/8

アメナリーフ錠200mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

帯状疱疹/再発性の単純疱疹

解説 解説

アメナメビルは,既存の抗ヘルペスウイルス薬(抗ヘルペスウイルス薬(1))とは異なる新しい作用機序の薬剤です。ヘルペスウイルスのDNA複製に必須の酵素であるヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の活性を直接阻害することで,ヘルペスウイルスの増殖を抑制します。DNAの複製を行う際には,まず最初に2重らせん構造をほどく必要があるのですが,このとき働くのがヘリカーゼ・プライマーゼ複合体で,本剤はこのDNA複製の初期段階で作用するのが特徴です。
本剤は,水痘・帯状疱疹ウイルスおよび単純ヘルペスウイルスに対して高い抗ウイルス活性を有しています。ヘルペスウイルスによる感染症は数多くありますが,本剤は現在のところ帯状疱疹と再発性の単純疱疹が適応となっています。帯状疱疹の場合,本剤の服用は発病初期に近いほど効果が期待でき,目安として皮疹出現後5日以内に服用を開始することが望まれます。単純疱疹の場合では,口唇ヘルペスまたは性器ヘルペスの再発を繰り返す患者に単回処方され,初期症状発現後6時間以内に服用することが望まれます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/リファンピシン(リファンピシン)の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……免疫機能の低下を伴う人
(3)服用方法……(1)[帯状疱疹]原則として7日間服用します。改善の兆しがみられないか,あるいは悪化する場合には,速やかに他の治療法に切り替えます。[再発性の単純疱疹]単回の服用です。次回再発分の処方も1回分に留めます。(2)どちらの場合も,空腹時に服用すると血中濃度などが上がらずに期待した効果が得られないので,必ず食後に服用します。
(4)飲食物……グレープフルーツジュースと一緒に摂取すると,本剤の血中濃度が上昇し,作用が強まるおそれがあります。一方,セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品と一緒に摂取すると,本剤の血中濃度が低下し,作用が弱まるおそれがあります。本剤の服用中はどちらも摂取しないでください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)多形紅斑。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状:薬疹(紅斑,湿疹,発疹など),じん麻疹,かゆみ
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……頭痛,頭重,めまい,しびれ感,味覚異常,傾眠/下痢,軟便,胃炎,悪心,腹部不快感,腹部膨満,腹痛,嘔吐,口の錯感覚,口内炎,便秘,放屁,口渇,食欲減退/動悸,心拍数増加/歯周炎,歯膿瘍,倦怠感,悪寒,発熱,四肢痛,息苦しさ,視力障害,色覚異常,羞明(しゅうめい)(まぶしさ),むくみ,鼻咽頭炎
(3)検査などでわかる副作用……NAG増加,α1ミクログロブリン増加,BUN増加,尿中タンパク陽性,血中クレアチニン増加/FDP増加,好塩基球増加,好酸球増加,リンパ球増加,赤血球減少,白血球減少,白血球増加,血小板増加,好中球減少症,単球増加,ヘマトクリット減少,ヘモグロビン減少,貧血/ALT・AL-P・γ-GTP・AST増加,肝機能異常,肝機能検査異常,肝酵素上昇,直接ビリルビン増加,血中ビリルビン増加/QT延長,高血圧,血圧上昇,ST上昇/血中尿酸増加,尿糖陽性,血中コレステロール増加,アミラーゼ増加,血中クロール減少,血中カリウム増加,総タンパク減少

併用してはいけない薬 解説

リファンピシン(リファンピシン)→相互に血中濃度が低下し,作用が弱まるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラム(ミダゾラム),ブロチゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬),ニフェジピン(カルシウム拮抗薬)など),CYP2B6の基質となる薬剤(エファビレンツ(エイズ治療薬(1)))
(2)併用すると本剤の血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……CYP3Aを阻害する薬剤(リトナビル(エイズ治療薬(2)),クラリスロマイシン(マクロライド)など)
(3)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン
(4)併用すると相互に作用が弱まるおそれがある薬剤……CYP3Aを誘導する薬剤(リファブチン(リファブチン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体)など)

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/04/26