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あどせとりすてんてきじょうちゅうよう

アドセトリス点滴静注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/分子標的治療薬

解説タイトル

ブレンツキシマブ ベドチン(遺伝子組み換え)

一般名 解説

ブレンツキシマブ ベドチン(遺伝子組み換え)
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 50mg 1瓶 474,325.00円

製薬会社 解説

武田

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

微小管阻害薬結合抗CD30モノクローナル抗体

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

CD30陽性の以下の疾患→ホジキンリンパ腫,末梢性T細胞リンパ腫

解説 解説

本剤は,腫瘍壊死因子受容体の一つCD30を標的にした薬剤です。ホジキンリンパ腫や末梢性T細胞リンパ腫の腫瘍細胞表面にはCD30が数多く発現しています。本剤は,このCD30に選択的に結合してアポトーシス(細胞死)を誘導することで腫瘍の増殖を抑えます。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤は,緊急時に十分に対応できる医療施設で,造血器悪性腫瘍に十分な知識・経験をもつ医師のもと,本剤が適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,治療に先立ち,医師からその有効性,危険性の十分な説明を受け,患者および家族が納得・同意したのち使用を開始しなければなりません。
(2)中等度・重度の肝機能障害を有する人に対して本剤を投与後に,真菌感染症により死亡に至った例が報告されています。肝機能障害のある人が本剤を使用する場合は,よりいっそうの注意が必要です。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重度のアレルギーの前歴/ブレオマイシン塩酸塩(ブレオマイシン塩酸塩)の使用中
(2)慎重に使用すべき場合……感染症の合併/末梢神経障害/肝機能障害/重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス値<30mL/分)
(3)Infusion reaction……注射や点滴を行った後,24時間以内に多く現れる症状などをInfusion reaction(注入反応,点滴反応)といいます。本剤では,アナフィラキシー,悪寒,悪心,呼吸困難,そう痒症,せき,じん麻疹,低酸素症などが現れることがあります。
(4)避妊……パートナーが妊娠する可能性のある男性は,本剤投与中および本剤投与終了後の一定期間,確実に避妊してください。動物試験(ラット)で精巣毒性が報告されています。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)末梢神経障害(末梢性感覚ニューロパチー,末梢性ニューロパチー,錯感覚,末梢性運動ニューロパチー,感覚鈍麻,筋力低下,脱髄性多発ニューロパチー,神経痛など)。(2)重い感染症(肺炎,敗血症など)。(3)進行性多巣性白質脳症(PML:意識障害,認知障害,片麻痺,四肢麻痺,言語障害など)。(4)骨髄抑制(好中球減少,発熱性好中球減少症,貧血,白血球減少,血小板減少,リンパ球減少)。(5)Infusion reaction(アナフィラキシー,悪心,悪寒,かゆみ,せき,じん麻疹,呼吸困難,低酸素症など)。(6)腫瘍崩壊症候群。(7)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(8)急性膵炎(腹痛など)。(9)劇症肝炎,肝機能障害。(10)肺障害(呼吸不全,肺浸潤,肺臓炎,間質性肺疾患,急性呼吸窮迫症候群,器質化肺炎など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……頭痛,味覚異常,浮動性めまい,不眠症,嗜眠(しみん),記憶障害,知覚過敏/悪心,便秘,嘔吐,下痢,口内炎,腹痛,消化不良,上腹部痛,口腔咽頭痛,口腔内痛,口腔内潰瘍形成,腹部膨満,腹部不快感,胃食道逆流性疾患,鼓腸,咽頭炎,胃炎,吐血,舌潰瘍/呼吸困難,せき,労作性呼吸困難,しゃっくり,湿性のせき,肺塞栓症,鼻出血,鼻閉,咽喉絞扼感/リンパ節症/脱毛症,斑状丘疹状皮疹,かゆみ,発疹,皮膚乾燥,寝汗,注入部位疼痛,紅斑性皮疹,爪変色,多汗症,斑状皮疹,紅斑,じん麻疹,皮膚炎,アレルギー性皮膚炎,そう痒性皮疹/結膜炎,眼充血/食欲減退,脱水/疲労,発熱,体重減少,筋肉痛,関節痛,無力症,四肢痛,骨痛,悪寒,上気道感染,筋痙縮(けいしゅく),疼痛,背部痛,ほてり,口腔カンジダ症,頻脈,筋骨格痛,倦怠感,口腔ヘルペス,尿路感染,非心臓性胸痛,静脈炎,末梢性浮腫,鼻炎,顎痛,気道感染,帯状疱疹,潮紅,単純ヘルペス,腫瘍フレア,毛包炎,頸部痛,粘膜の炎症
(2)検査などでわかる副作用……好酸球増加症/高血糖,低カリウム血症,低マグネシウム血症,低ナトリウム血症,低リン酸血症/低血圧/LDH増加,AL-P増加

併用してはいけない薬 解説

ブレオマイシン塩酸塩(ブレオ(ブレオマイシン塩酸塩))→肺毒性(間質性肺炎など)が現れるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると好中球減少症などの毒性の発現頻度が高まる可能性がある薬剤……CYP3A4阻害薬(ケトコナゾールなど)

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26