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さむすか
サムスカ
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
内分泌疾患の薬/その他のホルモン剤・抗ホルモン剤
解説タイトル
トルバプタン
剤形/保険薬価 解説
顆粒剤 / 1% 1g 1,542.10円
製薬会社 解説
大塚
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
バソプレシンV2受容体拮抗薬
規制 解説
劇薬
使用量と回数 解説
心不全における体液貯留の場合は1日1回15mg。肝硬変における体液貯留の場合は1日1回7.5mg。SIADHにおける低ナトリウム血症の場合は1日1回7.5mg,最大1日60mgまで。多発性のう胞腎の場合は1日60mgを2回(朝45mg,夕方15mg)に分けて服用,最大120mg(朝90mg,夕方30mg)まで。
識別コード 解説
15mg 包装コード:15mg 本体コード:15
7.5mg 包装コード:7.5mg 本体コード:7.5
30mg 包装コード:30mg 本体コード:30
その他 解説
保険収載年:2010/12
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
解説 解説
「心不全・肝硬変における体液貯留」の場合は他の利尿薬(ループ利尿薬(ループ利尿薬),チアジド系利尿薬(チアジド系薬剤),抗アルドステロン薬(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬)など)と併用して使用します。尿中から血中への水の再吸収を減少させ,ナトリウムなどの電解質排泄に直接の影響を与えずに水分のみを体外へ排出するメカニズムをもつ,新しい治療法として期待されています。
使用上の注意
警告 解説
[SIADHにおける低ナトリウム血症の改善の場合](1)本剤の服用により急激な血清ナトリウム濃度の上昇による浸透圧性脱髄症候群をおこすおそれがあることから,入院して服用を開始,増量または再開し,急激な血清ナトリウム濃度の上昇がみられた場合には適切な処置を行います。特に投与開始日,増量日または再開日には水分制限を解除し,血清ナトリウム濃度を頻回に測定します。(2)本剤服用中は血清ナトリウム濃度をモニタリングしながら,患者ごとに飲水量を調節し,適切な水分制限を行います。
[常染色体優性多発性のう胞腎の場合](1)本剤は,常染色体優性多発性のう胞腎について十分な知識をもつ医師のもとで,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ服用しなければなりません。また,本剤の服用開始に先立ち,本剤は疾病を完治させる薬剤ではないこと,重篤な肝機能障害が発現するおそれがあること,適切な水分摂取および定期的な血液検査などによるモニタリングの実施が必要であることを含め,本剤の有効性および危険性について十分に説明を受け,同意したのちに服用しなければなりません。(2)特に服用開始時または漸増期において,過剰な水利尿に伴う脱水症状,高ナトリウム血症などの副作用が現れるおそれがあるので,少なくとも本剤の服用開始は入院して行い,適切な水分補給の必要性について指導を受け,また,服用中は少なくとも月1回は血清ナトリウム濃度を測定する必要があります。(3)本剤の服用により,重篤な肝機能障害が発現した症例が報告されていることから,血清トランスアミナーゼ値,総ビリルビン値を含めた肝機能検査を必ず服用開始前および増量時に実施し,服用中は少なくとも月1回は肝機能検査を実施し,異常が認められた場合にはただちに服用を中止します。
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……[効能共通]本剤の成分または類似化合物(トルバプタンリン酸エステルナトリウムなど)に対するアレルギーの前歴/口渇を感じないまたは水分摂取が困難な人/妊婦または妊娠している可能性のある人/[心不全・肝硬変における体液貯留,SIADHにおける低ナトリウム血症]無尿の人/適切な水分補給が困難な肝性脳症/[心不全・肝硬変における体液貯留,常染色体優性多発性のう胞腎]高ナトリウム血症/[常染色体優性多発性のう胞腎]重篤な腎機能障害(eGFRが15mL/分/1.73m2未満)/慢性肝炎,薬剤性肝機能障害などの肝機能障害またはその前歴
(2)慎重に服用すべき場合……[効能共通]重篤な冠動脈疾患または脳血管疾患/高カリウム血症/高齢者/[心不全・肝硬変における体液貯留,SIADHにおける低ナトリウム血症]血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の人(24時間以内に12mEq/Lを超える上昇がみられた場合には服用を中止)/重篤な腎機能障害/肝性脳症またはその前歴/[常染色体優性多発性のう胞腎]重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満),腎機能が低下している人
(3)服用中止……本剤を「心不全・肝硬変における体液貯留」に用いた場合,体液貯留所見が消失した際には服用を中止します。また,「心不全における体液貯留」の場合は,目標体重に戻った際には漫然と服用しないこととされています。
(4)口渇,脱水……本剤は入院して服用します。本剤の利尿作用に伴い,口渇,脱水などの症状が現れることがあります。このような症状が現れた場合には,速やかに看護師などに伝え,水分を補給してください。
(5)避妊……妊娠する可能性のある人は,避妊を行ってください。動物実験で胚あるいは胎児への移動などが報告されています。
(6)飲食物……グレープフルーツジュースは本剤の作用を強めるおそれ,セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は本剤の作用を弱めるおそれがあるので,服用しているときは摂取しないでください。
(7)高齢者……心不全における体液貯留の場合,高ナトリウム血症が発現するおそれがあるので,高齢者は半量(7.5mg)から開始することが勧められています。
(8)転倒・危険作業……[心不全・肝硬変における体液貯留,SIADHにおける低ナトリウム血症の場合]めまいなどが現れることがあるので,転倒に注意してください。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械を操作する際は十分に注意してください。[常染色体優性多発性のう胞腎の場合]失神,意識消失,めまいなどが現れることがあるので,転倒に注意してください。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないでください。
(9)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(2)検査などでわかる副作用……血圧上昇,血圧低下,起立性低血圧,不安定血圧/貧血,ヘモグロビン低下,平均赤血球容積増加,血小板減少,白血球増多,好酸球増多/血中尿酸上昇,高カリウム血症,高血糖,脂質異常症,血液浸透圧上昇,血液量減少症,低カリウム血症,高カルシウム血症,低ナトリウム血症,低血糖,低リン酸血症,CK上昇,血中抗利尿ホルモン増加/血中クレアチニン上昇,BUN上昇,腎機能障害,尿浸透圧低下,シスタチンC上昇/LDH上昇
併用してはいけない薬 解説
注意して併用すべき薬
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……CYP3A4誘導作用を有する薬剤(リファンピシン(リファンピシン)など)
(3)本剤との併用で作用が強まるおそれがある薬剤……ジゴキシン(ジギタリス製剤)
(4)本剤との併用で止血作用が弱まるおそれがある薬剤……バソプレシン誘導体(デスモプレシン酢酸塩水和物〈注射薬〉など)
(5)併用すると血清カリウム濃度が上昇するおそれがある薬剤……カリウム製剤,カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン(スピロノラクトン),トリアムテレン(トリアムテレン)など),抗アルドステロン薬(エプレレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬)など),アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬))(エナラプリルマレイン酸塩など),アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))(ロサルタンカリウムなど),レニン阻害薬(アリスキレンフマル酸塩(直接的レニン阻害薬)など)
海外評価 解説
- 6点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- C
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
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データ更新日:2024/04/26