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ぶするふぇくすてんてきじょうちゅうよう

ブスルフェクス点滴静注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/アルキル化剤

解説タイトル

ブスルファン

一般名 解説

ブスルファン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 60mg 1瓶 28,967.00円

製薬会社 解説

大塚

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

造血幹細胞移植前治療薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

同種造血幹細胞移植の前治療/ユーイング肉腫ファミリー腫瘍,神経芽細胞腫,悪性リンパ腫における自家造血幹細胞移植の前治療

解説 解説

造血幹細胞移植とは,ドナーもしくは自分から採取した造血幹細胞を移植することで,造血能力や免疫能力を再構築する治療法です。移植に際しては腫瘍細胞などを移植前に徹底的に除去しておく必要があります。本剤は造血幹細胞移植の前治療薬として,腫瘍細胞などの除去に使用されます。
悪性リンパ腫にはチオテパ(チオテパ)と,その他の疾患はシクロホスファミド水和物(シクロホスファミド水和物),メルファラン(メルファラン)またはフルダラビンリン酸エステル(フルダラビンリン酸エステル)と併用して使用します。

使用上の注意

警告 解説

 本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設で,造血幹細胞移植に十分な知識・経験を持つ医師のもと,本剤が適切と判断される人にのみ使われます。また,治療開始に先立ち,患者または家族は医師から有効性および危険性について十分に聞き・たずね,同意してから治療することが大切です。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……重い感染症の合併/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/心機能障害/肺障害/感染症の合併/高齢者
(3)避妊……妊娠可能な女性およびパートナーが妊娠する可能性のある男性は,本剤の使用中および使用後一定期間は適切な方法で避妊してください。動物実験で胎児あるいは出生児に筋骨格系の異常,性腺の発育障害などが認められたとの報告があります。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳しないことが望ましい。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)静脈閉塞性肝疾患。(2)感染症,出血。(3)ショック,アナフィラキシー。(4)けいれん。(5)肺胞出血・喀血,間質性肺炎,呼吸不全,急性呼吸窮迫症候群。(6)心筋症。(7)胃腸障害(口内炎・舌炎,悪心・嘔吐,食欲不振,下痢・軟便)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……肝腫大,黄疸,肝臓痛,門脈圧亢進症,門脈狭窄/発熱性好中球減少症,脾腫,血栓性微小血管症,有熱性骨髄無形成/移植片対宿主病,生着症候群,骨髄移植拒絶反応/咽喉頭疼痛,鼻出血,咽頭紅斑,せき,呼吸困難,ラ音,鼻閉,胸水,鼻漏,咽喉頭不快感,呼吸音減弱,咽喉乾燥,上気道炎,鼻乾燥,頻呼吸,副鼻腔うっ血,副鼻腔不快感,無気肺,嗄声(させい)(しわがれ声),嚥下性肺炎/頻脈,心拡大,徐脈/腹痛,消化不良,肛門周囲の異常,腹水,腹部膨満,吐血,しゃっくり,舌苔,腹部不快感,便秘,痔核,食道炎,直腸炎,嚥下障害,口腔内痛,口腔粘膜出血,唾液過多,胃炎,鼓腸,直腸出血,マロリー・ワイス症候群,メレナ,胃酸過多,胃前庭部毛細血管拡張症,胃腸出血,口内乾燥,口内水疱,歯肉出血,出血性胃炎,食道痛,食道不快感,蛋白漏出性胃腸症,腸炎,腸雑音異常,裂肛,膵炎/頭痛,情動不安,めまい,不眠症,錯乱状態,ふるえ,しびれ感,悪夢,肝性脳症,激越,失見当識,脳出血,せん妄/血尿,出血性膀胱炎,排尿困難,腎機能障害,膀胱炎,前立腺炎,多尿,尿意切迫,尿閉,膀胱痛/脱毛,発疹,紅斑,皮下出血,色素沈着,かゆみ,皮膚落屑(らくせつ),皮膚障害,皮脂欠乏症,皮膚乾燥/体液貯留,脱水/関節痛,筋痛,背部痛,筋けいれん,四肢痛,頸部痛,顎痛,顔面痛,骨痛,臀部痛/味覚異常,口内異常感,耳痛,耳鳴り/霧視,角膜炎,眼のかゆみ,眼球乾燥,眼充血,眼瞼炎,強膜浮腫,結膜炎,結膜出血,羞明(しゅうめい)(まぶしい)/発熱,倦怠感,浮腫,脱力,体重減少・増加,ほてり・潮紅,悪寒,不正子宮出血,灼熱感,腟出血,圧迫感,胸痛,胸部不快感,粘膜過形成,冷感,疼痛,無月経,早発閉経,卵巣機能不全,卵巣障害,性腺機能低下,乏精子症,無精子症,精巣萎縮
(2)検査などでわかる副作用……ALT・AST・γ-GTP・AL-P・LDH・ビリルビン上昇,肝機能異常/APTT延長,FDP上昇,プロトロンビン時間延長,アンチトロンビンⅢ低下,凝血異常,血中フィブリノゲン上昇・低下,白血球増多/免疫グロブリン低下/血圧上昇・低下,起立性低血圧/血清クレアチニン上昇,BUN上昇・低下,タンパク尿/血清マグネシウム低下,血清カリウム上昇・低下,血糖上昇,血清カルシウム低下,血清アルブミン低下,血清リン上昇・低下,血清総タンパク低下,血清ナトリウム上昇・低下,トリグリセリド上昇,血清クロール上昇・低下,電解質失調,尿酸上昇/CRP上昇,白血球AL-P上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),メトロニダゾール(メトロニダゾール),デフェラシロクス(鉄過剰症治療薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/04/26