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のばんとろんちゅう

ノバントロン注

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/抗生物質

解説タイトル

ミトキサントロン塩酸塩

一般名 解説

ミトキサントロン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 10mg5mL 1瓶 17,835.00円
注射用剤 / 20mg10mL 1瓶 31,147.00円

製薬会社 解説

あすか=武田

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗腫瘍性抗生物質(アントラキノン系)

規制 解説

毒薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む),悪性リンパ腫,乳がん,肝細胞がん

解説 解説

アントラサイクリン系抗生物質(アントラサイクリン系抗生物質)に多い心毒性という副作用を減らす目的で,1976年よりアメリカで研究開発された抗がん薬です。現在,急性白血病,悪性リンパ腫,乳がん,肝細胞がんが適応です。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……心機能異常またはその前歴/本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘/高齢者
(3)皮膚・尿の色……本剤の使用により,皮膚や目の強膜が一過性に青色になったり,尿が青~緑色になることがあります。
(4)ただちに洗浄……本剤が目や皮膚に付着した場合は,ただちに看護師・医師に伝え,水道水で洗い流してもらってください。
(5)生ワクチン接種の禁止……免疫機能が抑制された人は,本剤の使用中,生ワクチンの接種は禁止です。ワクチン由来の感染が増強または持続するおそれがあります。
(6)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(7)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(8)性腺への影響……生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(9)二次発がん……本剤と他の抗がん薬や放射線療法を併用した人に,急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS)が発生することがあります。
(10)頻回に検査……骨髄機能抑制,心筋障害などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能,心機能などの検査を受ける必要があります。
(11)その他……
・妊婦での安全性:使用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)うっ血性心不全,心筋障害,心筋梗塞。(2)骨髄機能抑制(汎血球減少症,貧血,白血球減少,血小板減少,出血など)。(3)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(4)ショック,アナフィラキシー(発疹,呼吸困難,血圧低下など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)処方医に連絡すべき副作用……頻脈,不整脈,心悸亢進/アレルギー症状(発疹,紅斑)/黄疸/血尿/脱毛
(2)おこることがある副作用……悪心・嘔吐,食欲不振,口内炎,下痢,腹痛,消化管出血/倦怠感,頭痛/投与部位の静脈炎・血管痛/発熱,感染症,味覚異常,鼻出血
(3)検査などでわかる副作用……心電図異常/AST・ALT・AL-Pの上昇など肝機能検査値異常,血清ビリルビン上昇/BUN・血清クレアチニン上昇,タンパク尿

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると心筋障害が強まることがある薬剤・療法……潜在的に心毒性を有する他の抗がん薬(アントラサイクリン系薬剤(アントラサイクリン系抗生物質)など)/投与前の心臓部・縦隔への放射線照射
(2)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まることがある薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • D

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27