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まいとまいしんちゅうよう

マイトマイシン注用

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/抗生物質

解説タイトル

マイトマイシンC

一般名 解説

マイトマイシンC
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 2mg 1瓶 320.00円
注射用剤 / 10mg 1瓶 1,464.00円

製薬会社 解説

協和キリン

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗腫瘍性抗生物質

規制 解説

[2mg]劇薬/[10mg]毒薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解→慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,胃がん,結腸・直腸がん,肺がん,膵がん,肝がん,子宮頸がん,子宮体がん,乳がん,頭頸部腫瘍

解説 解説

1950年代にわが国で発見され発展した,抗がん作用をもつ抗生物質です。アルキル化剤と同じように,DNAの分裂阻止や活性酸素によるDNA鎖切断などによってDNAの複製を阻害し,抗がん作用を発揮します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘
(3)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(4)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(5)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(6)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(7)二次発がん……本剤と他の抗がん薬の併用により,急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:使用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)溶血性尿毒症症候群,微小血管症性溶血性貧血(貧血,血小板減少,腎機能低下など)。(2)骨髄機能抑制(白血球減少,好中球減少,血小板減少,貧血,出血,汎血球減少など)。(3)間質性肺炎,肺線維症(発熱,せき,呼吸困難など)。(4)急性腎障害などの重い腎機能障害。(5)ショック,アナフィラキシー(発疹,呼吸困難,血圧低下など)。(6)(肝動脈内へ投与した場合)胆のう炎,胆管壊死,肝実質障害など。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……食欲不振,悪心・嘔吐,口内炎,下痢,便秘,腹部不快感/血尿,むくみ/アレルギー症状(発疹)/倦怠感,脱毛,発熱
(2)検査などでわかる副作用……タンパク尿/高血圧/肝機能障害

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まることがある薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射
(2)併用すると息切れ・気管支けいれんがおこることがある薬剤……ビンカアルカロイド系抗がん薬(ビンデシン硫酸塩など(抗悪性腫瘍ビンカアルカロイド))

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年2月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/04/26