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のるばすくおーでぃー

ノルバスクOD

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

心臓病と不整脈の薬/虚血性心疾患の薬

解説タイトル

カルシウム拮抗薬

一般名 解説

アムロジピンベシル酸塩(S,H)
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 2.5mg 1錠 15.20円
錠剤 / 5mg 1錠 15.20円
錠剤 / 10mg 1錠 19.40円

製薬会社 解説

ヴィアトリス

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

冠血管拡張薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

狭心症:1日1回5mg。高血圧症:1日1回2.5~5mg。効果が不十分なときは,1日1回10mgまで増量できる。小児は処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

2.5mg 本体コード:ノルバスク OD 2.5
5mg 本体コード:ノルバスク OD 5
10mg 本体コード:ノルバスク OD 10

その他 解説

保険収載年:1993/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

狭心症,異型狭心症/高血圧症,腎実質性高血圧症,腎血管性高血圧症
*製剤により多少異なります。
[ベラパミル塩酸塩のみ]心筋梗塞(急性期を除く)およびその他の虚血性心疾患,頻脈性不整脈(心房細動・粗動,発作性上室性頻拍)/[ベプリジル塩酸塩水和物のみ]以下の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか,または無効の場合→持続性心房細動,頻脈性不整脈(心室性)/[アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤のみ]高血圧症または狭心症と,高コレステロール血症または家族性高コレステロール血症を併発している人
*一般名に( )で表示したA,H,Sは許可された適応症で,A=不整脈,H=高血圧,S=狭心症を示します。

解説 解説

筋肉が刺激を受けるとカルシウムが細胞内へ移動し,筋肉が収縮します。カルシウム拮抗薬は,カルシウムが細胞内へ移動するのを抑制して,筋肉がゆるむのを早めます。そのため,心臓へ栄養を送っている冠状血管や末梢血管を拡張させ,血圧を下げることにより,心臓の仕事量や心筋(心臓の筋肉)の酸素消費量を減少させます。そこで,この薬剤には「カルシウム・チャネル・ブロッカー」という気のきいた呼び方もあるわけです。
なお,ベプリジル塩酸塩の適応症には,狭心症のほかに頻脈性不整脈(心室性)があります。日本では不整脈治療薬に分類していますが,『メルク・インデックス』(アメリカの医薬品カタログ)ではカルシウム拮抗薬に分類しています。
また,アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物配合剤は,効能の異なる2種類の薬品が組み合わされた配合剤で,高血圧または狭心症と,高コレステロール血症または家族性高コレステロール血症を併発している人に用いられます。

使用上の注意

警告 解説

[ベプリジル塩酸塩水和物]持続性心房細動患者を対象とした国内の臨床試験において,心室頻拍から死亡に至った症例などがみられたので,過度のQT延長,トルサード・ドゥ・ポアントの発現に十分注意しなければなりません。

基本的注意 解説

*アムロジピンベシル酸塩(ノルバスク,OD),ニフェジピン(アダラートCR),ジルチアゼム塩酸塩(ヘルベッサー,R)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……[アムロジピンベシル酸塩]ジヒドロピリジン系化合物(一般名の末尾に必ず“ジピン”がつく薬剤)に対するアレルギーの前歴
[ニフェジピン]本剤の成分に対するアレルギーの前歴/心原性ショック/急性心筋梗塞(セパミット細粒,ニフェジピンカプセル,ニフェジピン細粒(鶴原)のみ)
[ジルチアゼム塩酸塩]本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重いうっ血性心不全/Ⅱ度以上の房室ブロック,洞不全症候群(持続性の洞性徐脈:脈拍数50/分未満,洞停止,洞房ブロックなど)/イバブラジン塩酸塩(イバブラジン),ロミタピドメシル酸塩(ロミタピド)の服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……[アムロジピンベシル酸塩]過度に血圧の低い人/肝機能障害/重い腎機能障害/高齢者
[ニフェジピン]大動脈弁狭窄,僧帽弁狭窄,肺高血圧/過度に血圧の低い人/血液透析療法中の循環血液量減少を伴う高血圧/重い肝機能障害・腎機能障害/うっ血性心不全(特に高度の左室収縮機能障害)/不安定狭心症(セパミット細粒,ニフェジピンカプセル,ニフェジピン細粒(鶴原)のみ)/高齢者
[ジルチアゼム塩酸塩]うっ血性心不全(重いうっ血性心不全を除く)/高度の徐脈(脈拍数50/分未満)またはⅠ度の房室ブロック/過度に血圧の低い人/重い肝機能障害・腎機能障害
(3)服用法……(1)[ニフェジピン(カプセル剤)]従来,即効性を期待してカプセルをかみくだいて舌下に用いることがありましたが,過度の降圧や反応性頻脈のおそれがあるため,そのような用い方はしないとされました。(2)[ジルチアゼム塩酸塩,ベプリジル塩酸塩水和物を除く]グレープフルーツジュースと同時に服用すると,本剤の肝臓における分解が阻害されて血中濃度が高くなり,血圧が過度に低下することがあるので,同時に服用しないようにしてください。また,2時間以上の間隔をあけてください。
(4)急な服用中止……カルシウム拮抗薬の服用を急に中止すると,症状が悪化したとの報告があります。自己判断で中止しないようにしてください。
(5)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまい,ふらつきなどがおこることがあります。高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:[ニフェジピン,アムロジピンベシル酸塩]有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:[アムロジピンベシル酸塩,ジルチアゼム塩酸塩]治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。[ニフェジピン]授乳しないことが望ましい。
・小児(アムロジピンベシル酸塩:6歳未満)での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[アムロジピンベシル酸塩](1)劇症肝炎,肝機能障害,黄疸。(2)無顆粒球症,白血球減少,血小板減少。(3)房室ブロック(初期症状:徐脈,めまいなど)。(4)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感,急性腎不全など)。
[ニフェジピン](1)紅皮症(剝脱(はくだつ)性皮膚炎)。(2)無顆粒球症,血小板減少。(3)ショック(CR錠を除く)。(4)血圧低下に伴う一過性の意識障害。(5)肝機能障害,黄疸。
[ジルチアゼム塩酸塩](1)完全房室ブロック,高度徐脈(初期症状:徐脈,めまい,ふらつきなど)。(2)うっ血性心不全。(3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)・中毒性表皮壊死融解症(TEN)・紅皮症(剥脱性皮膚炎)・急性汎発性発疹性膿疱症(紅斑,水疱,膿疱,かゆみ,発熱,粘膜疹など)。(4)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[アムロジピンベシル酸塩]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,光線過敏症,多形性紅,血管炎,血管浮腫)/(連用により)歯肉肥厚
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……黄疸,腹水/むくみ,ほてり(熱感,顔面潮紅など),動悸,胸痛,期外収縮,心房細動,失神,頻脈,徐脈/めまい・ふらつき,頭痛・頭重,眠け,ふるえ,末梢神経障害,気分動揺,不眠,錐体外路(すいたいがいろ)症状/心窩部(しんかぶ)痛,便秘,吐きけ・嘔吐,口渇,消化不良,下痢・軟便,排便回数増加,口内炎,腹部膨満,胃腸炎,膵炎/筋緊張亢進,筋けいれん,背痛,関節痛,筋肉痛/頻尿・夜間頻尿,尿管結石,勃起障害,排尿障害/紫斑/全身倦怠感,しびれ,脱力感,耳鳴り,鼻出血,味覚異常,疲労,せき,発熱,視力異常,呼吸困難,異常感覚,多汗,女性化乳房,脱毛,鼻炎,体重増加,体重減少,疼痛,皮膚変色
(3)検査などでわかる副作用……ALT・AST・AL-P・LDH・γ-GTP上昇,肝機能障害/血圧低下,洞房ブロック,房室ブロック,洞停止/BUN上昇,クレアチニン上昇,尿潜血陽性,尿中タンパク陽性/血清コレステロール上昇,CK上昇,高血糖,糖尿病,尿中ブドウ糖陽性/赤血球・ヘモグロビン・白血球の減少,白血球増加,血小板減少/血中カリウム減少

併用してはいけない薬 解説

[カデュエット配合錠]グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル配合剤(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2))→本剤の血中濃度が上昇し,副作用が現れやすくなるおそれがあります。
[ジルチアゼム塩酸塩](1)イバブラジン塩酸塩(イバブラジン)→過度の徐脈が現れることがあります。(2)ロミタピドメシル酸塩(ロミタピド)→ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがあります。
[ベプリジル塩酸塩水和物](1)リトナビル(エイズ治療薬(2)),アタザナビル硫酸塩(エイズ治療薬(2)),ホスアンプレナビルカルシウム水和物(エイズ治療薬(2))→心室頻拍などの重い副作用をおこすおそれがあります。(2)イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),エリグルスタット酒石酸塩(ゴーシェ病治療薬)→QT延長が発現する可能性があります。(3)アミオダロン塩酸塩(注射薬)→心室頻拍の一種トルサード・ドゥ・ポワントをおこすおそれがあります。(4)シポニモドフマル酸(多発性硬化症治療薬(3))→併用によりトルサード・ドゥ・ポワントなどの重い不整脈を生じるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

[アムロジピンベシル酸塩]
(1)併用すると相互に作用が強まるおそれがある薬剤……降圧作用を有する薬剤
(2)併用すると本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある薬剤……CYP3A4阻害薬(エリスロマイシン(マクロライド),ジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬),リトナビル(エイズ治療薬(2)),パキロビッドパック(パキロビッドパック)),イトラコナゾール(深在性真菌治療薬)など)
(3)併用すると本剤の血中濃度が低下するおそれがある薬剤……CYP3A4誘導薬(リファンピシン(リファンピシン))
(4)本剤との併用で血中濃度が上昇したとの報告がある薬剤……シンバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬
(5)本剤との併用で血中濃度が上昇し,腎障害などの副作用が現れるおそれがある薬剤……タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15