医療特集

肺がん検診

38歳 広告営業  友田 洋子(仮名)

【検診のきっかけ】 年々つらくなる息切れと肺がんの怖さが気になって・・・

20歳からタバコを吸っているので、喫煙歴はもう18年になります。年齢のせいもあるかと思いますが、最近、駅の階段を上るたびに以前よりも息切れがするようになって、一度肺の検査を受けたほうがよいのかなと考えていました。曾祖母が肺がんで亡くなったこともあり、家系的にがんも心配されたからです。

とはいえ、検診を受けるためにわざわざ時間をつくるのは面倒だし、とりあえず日常生活に支障はないので、ずるずる先延ばしにしていたのですが、今回、会社の同僚から、肺がんは早期発見が非常に大事で、もし見つかったとしても早期発見により治癒も可能な病気だからとの強い勧めもあり、病院で肺がん検診を受けることを決めました。何より、肺がん検診は検査時間も短く、簡単にそして気軽に受けられるということも手伝って、私の重い腰を上げるきっかけともなりました。 現在、がんのなかでも肺がんがトップというくらい肺がんで亡くなる方が多いと聞きます。「将来のためにも健康を維持していくには受けてみよう!」と、仕事の休み時間帯に予約を入れて検診しました。

【検診の内容】 あっけなく終わった検査

検査に当たっての事前準備や注意事項などは特になく、受付で問診票に記入を終えると、すぐに更衣室で検査着に着替えました。着替えるといっても上半身の下着をとり、検査用のスモッグを羽織るだけです。下は当日着ていった普段着のままで、ベルトもピアスも付けたままでよいとのことでした。

肺がん検診 数ミリ単位で肺がん発見が可能なヘリカルCT装置(協力:小平記念東京日立病院)

予約制なので待ち時間は特になく、そのまま検査室へ移動してヘリカルCT装置(コンピュータによる横断断層撮影法)を使っての検査開始です。初めてCTというものを見ましたが、つるりとした近未来的な機械で、思っていたより大きく感じられました。検査技師に指示され専用のベッドに横になると、ちょうど胴のあたりがドーナッツ型の機械に覆われるよう、ベッドがスライドしていきます。体全体をスッポリ覆うものではないので圧迫感はなく、閉所恐怖症の方でもまったく問題ないと思います。目線の位置に赤と青のランプがあって、撮影中は赤いランプがつくと息をとめて、青いランプがつくと息を吐くよう指示されました。ベッドの位置を微調整しながら、2回ほど撮影して検査は終了です。当然ですが痛みはまったくなく、5分程度であっけなく検査が終わりました。問診や着替えにかかった時間を含めても、トータルで30分もかからなかったと思います。こんなに短い時間で終わるとは本当に驚きました。

CT検査後は喀痰(かくたん)の検査キット(痰のなかに悪い病気の成分がないか、顕微鏡で観察するそうです)を渡され、3日分の痰を自分で採取して、後日病院へ持てってくるよう言われました。

【検診後の感想】 定期的に受けながらタバコと上手く付き合いたい

喀痰の検査をあわせた最終的な検査結果は、1カ月くらいで出るとのことですが、とりあえずCT検査の所見では、特に不安なものは見当たらないとその場でお医者さんに言っていただので、ひとまず安心しています。

こんなに気軽に受けられ安心するなら、今後も定期的に検査を受けながら、自分の健康状態をしっかり把握したうえで、タバコと上手に付き合っていけたらなと思います。やはり40歳以降はさまざまな病気が心配になってきますし、特に肺がんは早期発見こそ唯一の治療手段だと思います。胃や大腸の内視鏡検査と違って、本当に簡単かつスピーディーな検査なので、同世代の愛煙家の友達にもぜひ勧めたいですね。

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