子どもの症状チェック
ぷーるねつ(いんとうけつまくねつ)
プール熱(咽頭結膜熱)
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- [ご利用上の注意]
- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
プール熱(咽頭結膜熱)とは
アデノウイルスと呼ばれるウイルスによる感染症です。かかっている子どもから排出される分泌物にウイルスが含まれ、それが鼻や目の粘膜から体内に侵入して感染します。発熱、のどのはれ、結膜炎をひき起こします。プールなどでの接触を介して流行したためプール熱と呼ばれていますが、一年を通じてみられる病気です。
症状
潜伏期間は5~7日です。38~40度の発熱に始まり、のどのはれと痛み、目の結膜の炎症が3~5日続きます。嘔吐(おうと)や下痢(げり)、耳のリンパ節がはれることもあります。心肺機能や免疫機能が低下した人がアデノウイルスに感染すると肺炎など重症化しやすいので注意が必要です。
唾液(だえき)などを抗原検出キットで調べることによってアデノウイルスに感染しているかどうかをすばやく診断することができます。
治療・予防
ウイルスを抑える治療法はなく、抗生物質の目薬、解熱薬などでの対症療法(症状をやわらげる治療)となります。のどの痛みによる食欲不振から脱水症になることがあり、刺激の少ない軟らかな食物を与え、水分補給を欠かさないようにしてください。
感染予防としては、手洗い、うがいをこまめにおこなう、水泳後はシャワーや洗眼をきちんとする、タオルを共用しないなどを心がけるようにしましょう。
主な症状がなくなったあと2日を経過するまで登園・登校できません。必ず医師の指示に従ってください。
監修者

日本小児科学会専門医
医学博士
岡田 郷(おかだ きょう)
1974年生まれ。東京都出身。99年順天堂大学医学部卒業後、同大学病院小児科・思春期科にて研修。免疫、アレルギー、新生児を専門とし、東京都日野市立病院に専門医として勤務後、2010年ごたんの小児科クリニック院長。
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