子どもの症状チェック
ひゃくにちせき<いっさいみまん>
百日せき<1歳未満>
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- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
百日せきとは
百日せき菌が鼻やのどから入ることによって起こる呼吸器感染症です。最初はかぜのような症状ですが、次いで激しいせきが2~3週間程度続きます。特に乳児が感染すると重症化しやすいので注意が必要です。三種混合ワクチン(現在は四種混合)により激減しましたが、今でも乳児に時々みられ、またワクチンの効果が薄れた成人もかかることがあります。一年を通じてみられますが、冬から春先に多くなります。
症状
症状の経過は3つに分かれます。
(カタル期)1週間から10日間の潜伏期間の後、鼻水、くしゃみ、せき、微熱などのかぜの症状が出始め、せきが次第に強くなります。この状態が1~2週間続きます。
(痙咳〈けいがい〉期)次いで、5~20回程度の短い連続したせきの発作が起きます。せきの発作により顔面が真っ赤になり、息を吸い込むときにヒューという独特の音が出ます。粘り気のあるたんが出ることもあり、鼻からブクブクと泡になることもあります。生後6カ月以内の乳児では、息を止める無呼吸発作が起きることがあり、顔が真っ青になるチアノーゼ、けいれん、呼吸停止をみた時は急いで受診させましょう。成人の場合はこれら特有のせきはみられません。
(回復期)2~3週間するとせきが次第におさまり、回復に向かいます。治療しないでいると回復には発症から2~3カ月程度かかります。
治療と予防
マイクロライド系の抗生物質を2週間程服用しますが、早期に服用するほど効果があります。せきやたんの症状をやわらげる薬も使用されます。乳児の場合は、重症化しやすいため入院が必要になることがあります。
生後3カ月から始まる四種混合ワクチンの接種で感染を予防することができ、万一感染しても症状が軽くてすみます。効果は5~10年続きます。
百日せき特有のせきがなくなるか、または5日間の適正な抗菌療法が終了するまで登園・登校はできません。必ず医師の指示に従ってください。
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監修者

日本小児科学会専門医
医学博士
岡田 郷(おかだ きょう)
1974年生まれ。東京都出身。99年順天堂大学医学部卒業後、同大学病院小児科・思春期科にて研修。免疫、アレルギー、新生児を専門とし、東京都日野市立病院に専門医として勤務後、2010年ごたんの小児科クリニック院長。
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