子どもの症状チェック
ちょうじゅうせき<にさいみまん>
腸重積<2歳未満>
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- 「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。
腸重積とは
腸が重なるように内側にはまり込み、血液が流れにくくなり、腹痛や出血を起こします。放置すると血液の流れがどんどんわるくなり、腸の一部が大きなダメージを受けます。疑いがある場合は一刻も早く診断し、治療しなければなりません。かぜなどではれた腸のリンパ節が、腸の中に引き込まれるといわれていますが、詳しい原因はわかっていません。1歳前後の乳幼児が多くかかります。

症状
周期的に繰り返す腹痛、血便、嘔吐(おうと)が特徴です。ときには発熱もみられることがあります。
乳児の場合、腹痛が起きると激しく泣いたり、顔色がわるくなり苦しげに泣いたりします。腹痛がなくなると、泣きやみ、ぐったりしたり、うとうとしたりします。これらを繰り返していくうちに、イチゴジャムが混じったような血便が出ることもあります。
検査・治療
超音波検査(エコー)や、肛門から空気や造影剤を入れてX線で腸の重なりを確認し診断します。腸重積と診断された場合は、肛門から空気や造影剤などを入れて圧力をかけ、腸の重なりを元に戻します。超音波検査を利用して腸を元に戻す方法もあります。整復がうまくいかなかった場合は開腹手術になります。腸重積を繰り返す場合は、その原因となりうる病気が潜んでいる可能性を疑います。
監修者

日本小児科学会専門医
医学博士
岡田 郷(おかだ きょう)
1974年生まれ。東京都出身。99年順天堂大学医学部卒業後、同大学病院小児科・思春期科にて研修。免疫、アレルギー、新生児を専門とし、東京都日野市立病院に専門医として勤務後、2010年ごたんの小児科クリニック院長。
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