症状チェック

じりつしんけいしっちょうしょう

自律神経失調症

自律神経失調症とは

はっきりした身体の病気がないのに、精神的な影響で、自律神経症状がからだに出る状態です。たとえば、ストレスが続いたりすると自律神経症状が出てきます。全身倦怠、めまい、頭痛、動悸(どうき)、血圧の上下、下痢(げり)、不安感、緊張、イライラ、発汗、ふるえ、肩こり、吐き気、食欲不振、不眠といったさまざまな症状があり、数えきれません。ただ、これらの症状から安易に自律神経失調症と自己診断してはいけません。うつ病やパニック障害などの可能性もあるからです。

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チェックシート

質問に対する回答を選んで、「選択完了」ボタンをクリックしてください。

1 安静にしていても動悸(どうき)、息切れ、胸の痛みがありますか

項目を選択してください。

2 胃腸の具合がよくないですか(嘔吐〈おうと〉、下痢〈げり〉、便秘)

項目を選択してください。

3 皮膚の色が青白くなったり、赤くなったりしますか

項目を選択してください。

4 異常に汗をかきますか

項目を選択してください。

5 めまい、耳鳴り、頭痛のどれかがありますか

項目を選択してください。

6 よく立ちくらみしますか

項目を選択してください。

7 いつも疲れていますか

項目を選択してください。

8 緊張しやすいですか

項目を選択してください。

9 人とうまくいかないと思いますか

項目を選択してください。

10 自分は不幸で死にたいと思いますか

項目を選択してください。

11 神経質ですか

項目を選択してください。

12 家族にうつ傾向や神経質なところがあったり、精神科に入院したことがありますか

項目を選択してください。

13 いつも落ち着かず、ふるえたり、イライラすることがありますか

項目を選択してください。

14 ストレスが体調に影響しますか

項目を選択してください。

選択されていない項目があります。

選択完了

[ご利用上の注意]
「症状チェック」 は、特徴的な症状に対する一般的な傾向として医学知識の情報を提供するものであり、皆様の症状に関する個別の診断を行うものではありません。気になる症状のある方は、医師にご相談のうえ、専門的な診断を受けるようにして下さい。

自律神経失調症解説の続き

一方、なんらかの身体の病気があって、その原因や経過に心理的なものが深くかかわっている場合を心身症といいます。たとえば、ストレスによる胃潰瘍(かいよう)や高血圧、気管支ぜんそく、過敏性腸症候群といったものです。心因的な要素が大きい自律神経失調症や心身症はともに病態を表し、病名ではありません。

自律神経とは

自律神経は内臓や血管のはたらきをコントロールする神経で、血圧、心拍数を上げたりする交感神経と、その反対のはたらきをする副交感神経があります。交感神経は活動的な昼間に、副交感神経は安静時の夜間に活発になります。

自律神経失調症になりやすいタイプ

生まれつき敏感で緊張しやすい人がなりやすい病気です。神経質で小さいことでも気になったり、悩んでしまうタイプです。そこにさまざまなストレスが加わり、自律神経のバランスがくずれてしまいます。

自律神経失調症の治療

ストレスの軽減や、夜ふかしなどの生活習慣の改善などを図ることが第一です。ストレスの軽減療法としては、自己催眠による自律訓練法などがあります。自覚症状がひどい場合には、症状を抑えるために抗不安薬やホルモン薬を服用することもあります。

検査

診断がむずかしい病気です。問診・面接、除外診断(ほかの病気ではないという診断)、自律神経機能検査、心理・性格検査がおこなわれ、総合的に判断されます。

除外診断ではそれぞれの症状に応じた検査がおこなわれます。たとえば、動悸がする場合には心電図などで心臓の病気を検査し、異常がなければ、自律神経失調症の検査をおこないます。

専門的な検査が必要なので、できれば、心療内科を受診しましょう。

監修者

赤坂山王クリニック院長 梅田 悦生

1942年生まれ、兵庫県出身。

大阪市立大学医学部卒業後、仏ストラスブール大学医学部附属病院レジデント、大阪市立大学医学部附属病院、国立国際医療センター、関東中央病院部長等を経て現職。医学博士、日本抗加齢医学会専門医。元日本ペンクラブ会員。

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症状から病気を調べる

主な症状と、付随する症状から、疑われる病気を調べることができます。

めまいとその他の症状 疑われる病気名
動悸、失神、疲れやすい 不整脈
動悸、胸苦しい、息苦しい、不安感、恐怖感 パニック障害
貧血 起立性低血圧症 低血圧症 高血圧症 動脈硬化 全般性不安障害 自律神経失調症 更年期障害 など

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