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内服薬
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
造血幹細胞移植後の慢性移植片対宿主病(ステロイド薬の投与で効果不十分な場合)
解説 解説
慢性移植片対宿主病は同種造血幹細胞移植後の合併症の一つで,幅広い臓器に傷害がおこる重篤かつ致死的な疾患です。本剤は,免疫細胞の分化と組織の線維化に関与するリン酸化酵素であるROCK2を選択的に阻害する薬剤で,本疾患の2つの重要な特徴である炎症と線維化を抑制することで効果を発揮します。
使用上の注意
警告 解説
本剤の服用は,緊急時に十分対応できる医療施設において,造血幹細胞移植に対して十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の服用が適切と判断される症例についてのみ行うこと。
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(可能なかぎり服用を避けること。やむを得ず服用する場合には状態をより慎重に観察)……重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害
(3)慎重に服用すべき場合……感染症の合併
(4)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると本剤の血中濃度が低下する可能性があるため,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(5)避妊……妊娠可能な女性は,服用期間中および最終服用後1週間は適切な避妊を行ってください。男性は,服用中および服用終了後1週間はバリア法(コンドーム)を用いて避妊してください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児(12歳未満)での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
(2)特に慎重に服用すべき場合(可能なかぎり服用を避けること。やむを得ず服用する場合には状態をより慎重に観察)……重度(Child-Pugh分類C)の肝機能障害
(3)慎重に服用すべき場合……感染症の合併
(4)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると本剤の血中濃度が低下する可能性があるため,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(5)避妊……妊娠可能な女性は,服用期間中および最終服用後1週間は適切な避妊を行ってください。男性は,服用中および服用終了後1週間はバリア法(コンドーム)を用いて避妊してください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児(12歳未満)での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
(1)感染症(肺炎,帯状疱疹など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(1)すぐに処方医に連絡する副作用……上気道感染/甲状腺機能低下症/頭痛,末梢性ニューロパチー,不眠症,浮動性めまい,味覚不全,神経痛,錯感覚/深部静脈血栓症/せき,呼吸困難,労作性呼吸困難/悪心,下痢,嘔吐,便秘,腹痛,腹部不快感,腹部膨満,口内乾燥/頻脈/かゆみ/筋痙縮(けいしゅく),関節痛,背部痛,筋肉痛/急性腎障害/体重減少/疲労,食欲減退,末梢性浮腫,無力症,倦怠感,発熱,脱水
(2)検査などでわかる副作用……貧血,好中球減少症/高血圧/AST・ALT・γ-GTP・ALP増加,血中クレアチニン増加,リンパ球減少,血小板減少,血中CK増加,白血球減少,血中リン減少/高血糖,高カリウム血症,低アルブミン血症
(2)検査などでわかる副作用……貧血,好中球減少症/高血圧/AST・ALT・γ-GTP・ALP増加,血中クレアチニン増加,リンパ球減少,血小板減少,血中CK増加,白血球減少,血中リン減少/高血糖,高カリウム血症,低アルブミン血症
併用してはいけない薬 解説
併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。
注意して併用すべき薬
(1)併用すると本剤の血中濃度が低下する可能性がある薬剤……強いCYP3A4誘導薬(リファンピシン(リファンピシン),フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン)など),中程度のCYP3A4誘導薬(プリミドン(プリミドン)など),プロトンポンプ阻害薬(プロトンポンプ阻害薬)(ラベプラゾールナトリウム,オメプラゾール,エソメプラゾールマグネシウム水和物など)
(2)本剤との併用で血中濃度が上昇する可能性がある薬剤……BCRPおよびOATP1B1の基質となる薬剤(ロスバスタチンカルシウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬)など),CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラム(ミダゾラム),シクロスポリン(シクロスポリン),アトルバスタチンカルシウム水和物(HMG-CoA還元酵素阻害薬)など),P-gpの基質となる薬剤(ダビガトラン(ダビガトラン),タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),シロリムス(リンパ脈管筋腫症治療薬)など)
(2)本剤との併用で血中濃度が上昇する可能性がある薬剤……BCRPおよびOATP1B1の基質となる薬剤(ロスバスタチンカルシウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬)など),CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラム(ミダゾラム),シクロスポリン(シクロスポリン),アトルバスタチンカルシウム水和物(HMG-CoA還元酵素阻害薬)など),P-gpの基質となる薬剤(ダビガトラン(ダビガトラン),タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),シロリムス(リンパ脈管筋腫症治療薬)など)
海外評価 解説
- 4点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。
データ更新日:2024/10/15