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タバリス

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

ビタミン剤と栄養補給・貧血・止血の薬/その他の血液関連疾患用薬

解説タイトル

ホスタマチニブ

一般名 解説

ホスタマチニブナトリウム水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 100mg 1錠 4,188.00円
錠剤 / 150mg 1錠 6,226.80円

製薬会社 解説

キッセイ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

経口血小板破壊抑制薬/脾臓チロシンキナーゼ阻害薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

初回服用量100mgを1日2回。4週間以上服用しても目標とする血小板数の増加が認められず,安全性に問題がない場合は150mgを1日2回に増量。血小板数,症状に応じて適宜増減するが最大量は150mgを1日2回。

識別コード 解説

100mg 本体コード:R 100
150mg 本体コード:R 150

その他 解説

保険収載年:2023/3

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

慢性特発性血小板減少性紫斑病

解説 解説

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)は後天性の自己免疫性疾患で,血小板に対する抗血小板自己抗体が産生されているのが特徴です。この自己抗体に結合した血小板が脾臓のチロシンキナーゼという酵素を介してマクロファージ(大食細胞)に貪食されて破壊されることで,血小板の減少をきたします。本剤は,脾臓チロシンキナーゼの働きを阻害して,マクロファージによる血小板の破壊を抑制することによって出血症状を改善します。本剤は希少疾病用医薬品に指定されています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……血栓症または血栓塞栓症の前歴(動脈および静脈血栓塞栓症など)や素因(第V因子ライデン変異,アンチトロンビンⅢ欠損症など)を有する人/B型肝炎ウイルスキャリアまたは既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体またはHBs抗体陽性)/重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)/高齢者
(3)減量・休薬・中止……本剤の服用により下痢,高血圧,好中球減少,肝機能障害が現れるおそれがあります。服用中は2週間ごとに血液検査や血圧測定などを行い,これらの事象が発現した場合は,定められた基準をもとに本剤の減量・休薬・中止を判断します。
(4)避妊……妊娠可能な女性は,服用中および最終服用後一定期間は適切な避妊を徹底してください。動物実験で受胎率の低下などが報告されています。服用中に妊娠が判明した場合には,直ちに服用を中止します。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:服用中は授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)重度の下痢。(2)高血圧,高血圧クリーゼ。(3)好中球減少,発熱性好中球減少症。(4)感染症(肺炎など)。(5)肝機能障害(ALT,AST,ビリルビンなどの上昇を伴う)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……浮動性めまい/下痢,悪心,腹痛/発疹/胸痛,疲労
(2)検査などでわかる副作用……白血球減少

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の血漿中濃度が低下し,本剤の効果が弱まる可能性がある薬剤……強いCYP3A誘導薬(カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェニトイン(フェニトイン),リファンピシン(リファンピシン)など)
(2)本剤との併用で血漿中濃度が上昇し,副作用が強まる可能性がある薬剤……シンバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬),ジゴキシン(ジギタリス製剤),ロスバスタチンカルシウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬

海外評価 解説

  • 3点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15