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てねりあおーでぃー
テネリアOD
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
内分泌疾患の薬/糖尿病の内服薬
解説タイトル
選択的ジペプチジルペプチターゼ(DPP)-4阻害薬
一般名 解説
テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る
剤形/保険薬価 解説
錠剤 / 20mg 1錠 106.30円
錠剤 / 40mg 1錠 159.30円
製薬会社 解説
田辺三菱=第一三共
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
選択的ジペプチジルペプチターゼ(DPP)-4阻害薬(2型糖尿病治療薬)
規制 解説
使用量と回数 解説
1日1回20mg,効果が不十分なときは1日1回40mgに増量できる。
識別コード 解説
20mg 本体コード:テネリア OD20
40mg 本体コード:テネリア OD40
その他 解説
保険収載年:2012/8
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
*リオベル配合錠,エクメット配合錠,イニシンク配合錠,カナリア配合錠,スージャヌ配合錠,メトアナ配合錠は,配合されている薬剤の併用による治療が適切と判断される場合に限る。
解説 解説
GLP-1は,血流によって膵臓のα(アルファ)細胞に運ばれてグルカゴンの分泌を抑制し,肝臓での糖新生を抑制します。GIPおよびGLP-1は,膵臓のβ(ベータ)細胞に運ばれ,インスリンの分泌を増強するホルモンです。グルコース依存性であるので,血糖値が高値のときはインスリンの分泌を増強し,血糖値が正常あるいは低値のときはインスリンの分泌を増強しません。このため,副作用の低血糖が少なくなることが期待できます。
ジペプチジルペプチターゼ(DPP)-4は,これらのインクレチンを分解し,失活させる酵素です。DPP-4阻害薬である本剤は,インクレチンによる血糖コントロール作用の持続・強化が図られています。
なお,ザファテックとマリゼブは週1回服用で効果を発揮する糖尿病薬で,同一曜日に服用します。服用を忘れた場合は,気づいた時点で決められた用量のみを服用し,その後はあらかじめ定められた曜日に服用します。
また,本項に掲載の配合剤は,DPP-4阻害薬にピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾン塩酸塩),メトホルミン塩酸塩(糖尿病治療薬(ビグアナイド系)),カナグリフロジン水和物(選択的SGLT2阻害薬),イプラグリフロジン L-プロリン(選択的SGLT2阻害薬)を加えた製剤なので,それぞれの項も参照してください。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重いケトーシス,糖尿病性昏睡または前昏睡,1型糖尿病/重い感染症,手術前後,重い外傷のある人
(2)慎重に服用すべき場合……低血糖をおこすおそれのある以下の人・状態→脳下垂体機能不全,副腎機能不全,栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量不足または衰弱状態,激しい筋肉運動,過度のアルコール摂取者,高齢者/中等度・重度の腎機能障害,血液透析・腹膜透析を要する末期腎不全/腹部手術の前歴/腸閉塞の前歴
(3)定期検査……(1)本剤服用中は血糖を定期的に検査し,服用継続の可否,服用量の増量や減量などに注意する必要があります。本剤を3カ月服用しても食後血糖に対する効果が不十分な場合は,より適切な治療薬への変更を考慮し,十分な血糖コントロールが得られた場合は服用を中止します。(2)本剤は主に腎臓で排泄されるため,腎機能障害のある人は本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがあるので,腎機能を定期的に検査します。
(4)低血糖対策……本剤の服用,および他の糖尿病薬との併用(特にインスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤))またはスルフォニルウレア系薬剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),速効型インスリン分泌促進薬(速効型食後血糖降下薬))によって低血糖がおこることがあります。平素からショ糖(砂糖の主成分)やブドウ糖を持ち歩き,脱力感,高度の空腹感,発汗などの症状が現れたら,すぐに服用してください。本剤の服用によって症状が現れたら通常はショ糖を服用し,α-グルコシダーゼ阻害薬(食後過血糖改善薬)(アカルボース,ボグリボース,ミグリトール)を併用している場合にはブドウ糖を服用します。
(5)禁酒……[エクメット配合錠,イニシンク配合錠,メトアナ配合錠]アルコール(過度の摂取)と併用すると乳酸アシドーシスをおこすことがあります。服用中は過度のアルコール摂取(飲酒)を避けてください。
(6)危険作業に注意……本剤を服用すると,低血糖をおこすことがあります。服用中は,高所作業,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分に注意してください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(2)検査などでわかる副作用……肝機能異常/心電図T波振幅減少/赤血球減少,ヘモグロビン減少,ヘマトクリット減少,白血球増加/ALT・AST・γ-GTP・CK・血中ビリルビン・血中LDH・血中コレステロール増加,血中尿酸・血中尿素増加,血中クレアチニン増加,血中ブドウ糖減少,低比重リポ蛋白増加,血中トリグリセリド増加/尿中蛋白陽性
併用してはいけない薬 解説
注意して併用すべき薬
(2)併用すると血糖降下作用が強まる薬剤……ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),サリチル酸製剤(アスピリン),モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き)など
(3)併用すると血糖降下作用が弱まる薬剤……アドレナリン,副腎皮質ホルモン(副腎皮質ステロイド薬),甲状腺ホルモン(甲状腺製剤)など
(4)本剤との併用で血中濃度がわずかに増加したとの報告がある薬剤……ジゴキシン(ジギタリス製剤)
海外評価 解説
- 0点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
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データ更新日:2024/10/15