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じくとるてーぷ
ジクトルテープ
外用薬
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
各種がんにおける鎮痛/腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群,腱鞘炎における鎮痛・消炎
解説 解説
ジクロフェナクナトリウムは,代表的な非ステロイド系解熱鎮痛薬(NSAID)の一つで,さまざまな剤形で幅広く使用されていますが,2021年5月に新しく,がん疼痛に対する効能・効果を有するNSAIDなどの非オピオイド鎮痛薬としては初の貼付薬として,ラインナップに加わりました。ジクトルテープは,経皮薬物送達システム技術により開発された全身性の経皮吸収型の薬剤です。1日1回の貼付(2~3枚)で薬物が消化管を経由せずに直接全身の血液中に移行し,24時間安定した血中薬物濃度を維持することで鎮痛効果を発揮します。
さらに2022年6月,腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群,腱鞘炎における鎮痛・消炎が効能追加されました。こちらの場合は1日1回,1~2枚の貼付です。
さらに2022年6月,腰痛症,肩関節周囲炎,頸肩腕症候群,腱鞘炎における鎮痛・消炎が効能追加されました。こちらの場合は1日1回,1~2枚の貼付です。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)使用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液の異常/重い腎機能障害/重い肝機能障害/重い高血圧症/重い心機能不全/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく(非ステロイド系解熱鎮痛薬などにより誘発されるぜんそく発作)またはその前歴/トリアムテレン(トリアムテレン)の服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/血液の異常またはその前歴(重い血液の異常を除く)/出血傾向/高血圧症(重い高血圧症を除く)/心機能障害(重い心機能不全を除く)/SLE(全身性エリテマトーデス)/気管支ぜんそく(アスピリンぜんそくまたはその前歴のある人を除く)/潰瘍性大腸炎/クローン病/消化管手術後/非ステロイド系解熱鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期使用が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている人/感染症を合併している人/以下の腎血流量が低下しやすい人→心機能障害,利尿薬や腎機能に著しい影響を与える薬剤の使用中,腹水を伴う肝硬変,大手術後,高齢者/腎機能障害またはその前歴(重い腎機能障害を除く)/肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)
(3)危険作業は中止……本剤の使用中に,眠け,めまい,霧視を訴える人は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないようにしてください。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
(2)慎重に使用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/血液の異常またはその前歴(重い血液の異常を除く)/出血傾向/高血圧症(重い高血圧症を除く)/心機能障害(重い心機能不全を除く)/SLE(全身性エリテマトーデス)/気管支ぜんそく(アスピリンぜんそくまたはその前歴のある人を除く)/潰瘍性大腸炎/クローン病/消化管手術後/非ステロイド系解熱鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期使用が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている人/感染症を合併している人/以下の腎血流量が低下しやすい人→心機能障害,利尿薬や腎機能に著しい影響を与える薬剤の使用中,腹水を伴う肝硬変,大手術後,高齢者/腎機能障害またはその前歴(重い腎機能障害を除く)/肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)
(3)危険作業は中止……本剤の使用中に,眠け,めまい,霧視を訴える人は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないようにしてください。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
(1)ショック(胸内苦悶,冷汗,呼吸困難,四肢冷却,血圧低下,意識障害など),アナフィラキシー(じん麻疹,血管浮腫,呼吸困難など)。(2)出血性ショックまたは穿孔(せんこう)を伴う消化管潰瘍。(3)消化管の狭窄・閉塞。(4)再生不良性貧血,溶血性貧血,無顆粒球症,血小板減少症。(5)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),紅皮症(剥脱(はくだつ)性皮膚炎)。(6)急性腎障害(間質性腎炎,腎乳頭壊死など),ネフローゼ症候群。(7)重症ぜんそく発作(アスピリンぜんそく)。(8)間質性肺炎。(9)うっ血性心不全,心筋梗塞。(10)無菌性髄膜炎(項部硬直,発熱,頭痛,悪心・嘔吐,意識混濁など)。(11)重い肝機能障害(急激な意識障害,劇症肝炎,広範な肝壊死など)。(12)急性脳症(ライ症候群:かぜ様症状,激しい嘔吐,意識障害,けいれんなど)。(13)横紋筋融解症(急激な腎機能悪化,筋肉痛,脱力感など)。(14)脳血管障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(顔面浮腫,薬疹,潮紅,じん麻疹,発疹,ぜんそく発作,アレルギー性紫斑,血管浮腫)
(2)おこることがある副作用……適用部位のかゆみ・紅斑・発疹・丘疹・皮膚炎・皮膚剥脱,かゆみ,紫斑,光線過敏症,多形紅斑/上腹部痛,腹部不快感,口内炎,腹部膨満,便秘,下痢,胃食道逆流性疾患,悪心,嘔吐,食欲減退,胃痛,腹痛,消化性潰瘍,口角炎,軟便,口渇,胃腸出血,胃炎,小腸・大腸の潰瘍,出血性大腸炎,クローン病または潰瘍性大腸炎の悪化,膵炎,食道障害,吐血,下血/肝障害,黄疸/出血傾向,血小板機能低下(出血時間の延長)/傾眠,頭痛,不眠,めまい,神経過敏,しびれ,ふるえ,錯乱,幻覚,けいれん,抑うつ,不安,記憶障害/視覚異常(霧視など),耳鳴り,味覚障害,聴覚障害/動悸,頻脈/倦怠感,末梢性浮腫,浮腫,発熱,夜間頻尿,発汗,脱毛,胸痛,血管炎
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・AL-P上昇,肝機能異常/クレアチニン上昇,尿タンパク陽性,尿中血陽性,BUN上昇/好酸球増加,血小板減少,貧血,白血球減少,リンパ球減少/血圧上昇,血圧低下/CK減少,LDH上昇,血中カリウム増加,CK減少
(2)おこることがある副作用……適用部位のかゆみ・紅斑・発疹・丘疹・皮膚炎・皮膚剥脱,かゆみ,紫斑,光線過敏症,多形紅斑/上腹部痛,腹部不快感,口内炎,腹部膨満,便秘,下痢,胃食道逆流性疾患,悪心,嘔吐,食欲減退,胃痛,腹痛,消化性潰瘍,口角炎,軟便,口渇,胃腸出血,胃炎,小腸・大腸の潰瘍,出血性大腸炎,クローン病または潰瘍性大腸炎の悪化,膵炎,食道障害,吐血,下血/肝障害,黄疸/出血傾向,血小板機能低下(出血時間の延長)/傾眠,頭痛,不眠,めまい,神経過敏,しびれ,ふるえ,錯乱,幻覚,けいれん,抑うつ,不安,記憶障害/視覚異常(霧視など),耳鳴り,味覚障害,聴覚障害/動悸,頻脈/倦怠感,末梢性浮腫,浮腫,発熱,夜間頻尿,発汗,脱毛,胸痛,血管炎
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・AL-P上昇,肝機能異常/クレアチニン上昇,尿タンパク陽性,尿中血陽性,BUN上昇/好酸球増加,血小板減少,貧血,白血球減少,リンパ球減少/血圧上昇,血圧低下/CK減少,LDH上昇,血中カリウム増加,CK減少
併用してはいけない薬 解説
トリアムテレン(トリアムテレン)→急性腎障害が現れたとの報告があります。
注意して併用すべき薬
(1)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……CYP2C9を阻害する薬剤(ボリコナゾール(深在性真菌治療薬)など)
(2)併用するとけいれんをおこすおそれがある薬剤……ニューキノロン系抗菌薬(レボフロキサシン水和物(ニューキノロン剤)など)
(3)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……炭酸リチウム(躁病に用いる薬),強心配糖体(ジゴキシン(ジギタリス製剤)など),メトトレキサート(メトトレキサート)
(4)併用すると相互に作用が弱まることがある薬剤……アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用))
(5)併用すると相互に消化器系の副作用が強まるおそれがある薬剤……アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用))
(6)併用すると相互に胃腸障害などの副作用が強まるおそれがある薬剤……非ステロイド系解熱鎮痛薬,副腎皮質ステロイド薬(プレドニゾロン(副腎皮質ステロイド薬)など)
(7)本剤との併用で降圧作用が弱まることがある薬剤……降圧薬(ベーターブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))など)
(8)併用すると腎機能が悪化するおそれがある薬剤……降圧薬(ベーターブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))など)
(9)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……利尿薬(ヒドロクロロチアジド(チアジド系薬剤),フロセミド(ループ利尿薬)など),カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン(スピロノラクトン),カンレノ酸など),抗アルドステロン薬(エプレレノン(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)など)
(10)併用すると出血の危険性が増大するとの報告がある薬剤……抗凝血薬および抗血小板薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),クロピドグレル(クロピドグレル),エノキサパリンナトリウムなど),デフィブロチド(デファイテリオ静注)
(11)本剤との併用で腎機能障害が強まるとの報告がある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン)
(12)併用すると高カリウム血症が現れるおそれがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン),ドロスピレノン・エチニルエストラジオール配合剤(卵胞・黄体ホルモン配合剤)
(13)併用すると消化管出血が現れることがある薬剤……選択的セロトニン再取り込み阻害薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)(フルボキサミンマレイン酸塩,パロキセチン塩酸塩水和物など)
(2)併用するとけいれんをおこすおそれがある薬剤……ニューキノロン系抗菌薬(レボフロキサシン水和物(ニューキノロン剤)など)
(3)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……炭酸リチウム(躁病に用いる薬),強心配糖体(ジゴキシン(ジギタリス製剤)など),メトトレキサート(メトトレキサート)
(4)併用すると相互に作用が弱まることがある薬剤……アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用))
(5)併用すると相互に消化器系の副作用が強まるおそれがある薬剤……アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用))
(6)併用すると相互に胃腸障害などの副作用が強まるおそれがある薬剤……非ステロイド系解熱鎮痛薬,副腎皮質ステロイド薬(プレドニゾロン(副腎皮質ステロイド薬)など)
(7)本剤との併用で降圧作用が弱まることがある薬剤……降圧薬(ベーターブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))など)
(8)併用すると腎機能が悪化するおそれがある薬剤……降圧薬(ベーターブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ARB(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))など)
(9)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……利尿薬(ヒドロクロロチアジド(チアジド系薬剤),フロセミド(ループ利尿薬)など),カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン(スピロノラクトン),カンレノ酸など),抗アルドステロン薬(エプレレノン(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬)など)
(10)併用すると出血の危険性が増大するとの報告がある薬剤……抗凝血薬および抗血小板薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム),クロピドグレル(クロピドグレル),エノキサパリンナトリウムなど),デフィブロチド(デファイテリオ静注)
(11)本剤との併用で腎機能障害が強まるとの報告がある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン)
(12)併用すると高カリウム血症が現れるおそれがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン),ドロスピレノン・エチニルエストラジオール配合剤(卵胞・黄体ホルモン配合剤)
(13)併用すると消化管出血が現れることがある薬剤……選択的セロトニン再取り込み阻害薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)(フルボキサミンマレイン酸塩,パロキセチン塩酸塩水和物など)
海外評価 解説
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。
データ更新日:2024/10/15









