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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

内分泌疾患の薬/その他のホルモン剤・抗ホルモン剤

解説タイトル

クッシング症候群治療薬

一般名 解説

オシロドロスタットリン酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 1mg 1錠 3,335.90円
錠剤 / 5mg 1錠 13,249.00円

製薬会社 解説

レコルダティ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

副腎皮質ホルモン合成阻害薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

通常1回1mgを1日2回から始める。用量を漸増する場合は1~2週間に1回を目安に増量し,増量幅は1回1~2mgが目安。最大量は1回30mgを1日2回。

識別コード 解説

5mg 本体コード:NVR:Y2
1mg 本体コード:NVR:Y1

その他 解説

保険収載年:2021/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

クッシング症候群(外科的処置で効果が不十分または施行が困難な場合)

解説 解説

クッシング症候群は,コルチゾール(副腎皮質から分泌されるホルモンの一つ)の慢性過剰分泌によりおこる疾患です。本剤は,副腎でのコルチゾール生合成の最終段階を触媒する11β-水酸化酵素を阻害する経口薬で,11-デオキシコルチゾールからコルチゾールへの変換を抑制することでコルチゾール濃度を正常化します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/副腎皮質機能不全/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……QT延長をおこしやすい人(先天性QT延長症候群,うっ血性心不全,徐脈性不整脈,電解質異常など)/高血圧/重度(Child-Pugh分類クラスC),中等度(Child-Pugh分類クラスB)の肝機能障害/高齢者
(3)低コルチゾール血症……本剤の服用中に副腎皮質機能が低下し低コルチゾール血症が現れることがあり,副腎皮質機能不全に至るおそれがあります。定期的に血中・尿中コルチゾール値などを測定し,状態を十分に観察します。特にストレスなどでコルチゾール需要が増加している状態のときは注意します。低コルチゾール血症が疑われる症状(悪心,嘔吐,疲労,腹痛,食欲不振,めまいなど)が認められた場合は速やかに処方医に連絡してください。
(4)飲み忘れ……本剤の服用を忘れた場合は,次のあらかじめ定めた服用時に1回分の量を服用してください。
(5)避妊……妊娠可能な女性は,本剤服用中および服用終了後1週間は適切な避妊を行ってください。動物実験で交配率および受胎率の低下などが報告されています。
(6)危険作業に注意……本剤の服用により,めまい,眠けなどが現れることがあるので,自動車の運転など危険を伴う機械の操作をする際には注意してください。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)低コルチゾール血症。(2)QT延長。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……食欲減退/浮動性めまい,頭痛,失神/頻脈/悪心,嘔吐,下痢,腹痛/男性型多毛症,ざ瘡(にきび),発疹/疲労,浮腫,倦怠感
(2)検査などでわかる副作用……低カリウム血症/低血圧/血中コルチコトロピン増加,血中テストステロン増加/トランスアミナーゼ上昇,心電図QT延長

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の血中濃度が低下し,作用が弱まるおそれがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体
(2)併用すると本剤の血中濃度が上昇し,作用が強まるおそれがある薬剤……複数の薬物代謝酵素(CYP3A4,CYP2B6,UGT1A4など)の阻害薬
(3)本剤との併用で血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……CYP1A2の基質となる薬剤(テオフィリン(テオフィリン),チザニジン塩酸塩(チザニジン塩酸塩)など),CYP2C19の基質となる薬剤(オメプラゾール(プロトンポンプ阻害薬)など)
(4)併用するとQT延長をおこす,または悪化させるおそれがある薬剤……QT延長をおこすことが知られている薬剤,抗不整脈薬(キニジン塩酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),プロカインアミド塩酸塩(プロカインアミド塩酸塩),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),ソタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など),パシレオチドパモ酸塩など

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/10/15