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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

内分泌疾患の薬/糖尿病の内服薬

解説タイトル

GLP-1受容体作動薬

一般名 解説

セマグルチド(遺伝子組み換え)
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 3mg 1錠 139.60円
錠剤 / 7mg 1錠 325.70円
錠剤 / 14mg 1錠 488.50円

製薬会社 解説

ノボ=MSD

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

経口GLP-1受容体作動薬(2型糖尿病治療薬)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日1回3mgから開始し,4週間以上服用した後,1日1回7mgに増量する。状態に応じて適宜増減するが,1日1回7mgを4週間以上服用しても効果不十分な場合は1日1回14mgに増量できる。

識別コード 解説

3mg 本体コード:3:novo
7mg 本体コード:7:novo
14mg 本体コード:14:novo

その他 解説

保険収載年:2020/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

2型糖尿病

解説 解説

食事の摂取に伴い,消化管から産生されるホルモン「インクレチン」の1つであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)には,膵臓のβ(ベータ)細胞にあるGLP-1受容体と結合してインスリンの分泌を促し,血糖値を下げる働きがあります。本剤は,このGLP-1の血糖コントロール作用を利用した血糖降下薬(GLP-1受容体作動薬)です。
本剤はすでに注射薬(オゼンピック皮下注SD(糖尿病治療薬(2)(インクレチン関連製剤)))として使用されています。注射薬は週1回の投与で,内服薬のリベルサスは1日1回の服用です。どちらも,あらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法,運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り処方されます。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/糖尿病性ケトアシドーシス,糖尿病性昏睡または前昏睡,1型糖尿病/重症感染症,手術などの緊急の場合
(2)慎重に服用すべき場合……膵炎の前歴/重度胃不全麻痺など,重度の胃腸障害/低血糖をおこすおそれがある人・状態→脳下垂体機能不全または副腎機能不全,栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足または衰弱状態,激しい筋肉運動,過度のアルコール摂取者/胃摘出術を受けた人/高齢者
(3)服用方法……(1)本剤の吸収は胃の内容物により低下することから,本剤は1日のうちの最初の食事または飲水の前に,空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)とともに1錠服用します。(2)服用時および服用後少なくとも30分は,飲食や他の薬剤の経口摂取をしないでください。(3)本剤を分割・粉砕したり,かみ砕いて服用しないように。(4)服用を忘れた場合はその日は服用せず,翌日服用してください。
(4)定期検査……本剤の服用中は血糖,尿糖を定期的に検査して薬剤の効果を確かめ,3~4カ月服用しても効果が不十分な場合には,より適切と考えられる治療法への変更を考慮します。
(5)低血糖対策……本剤の服用,および他の糖尿病用薬との併用によって低血糖がおこることがあります。特にインスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤))またはスルフォニルウレア系製剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))との併用時には,より重篤な低血糖がおこりやすくなります。平素から糖質(ショ糖)を含む食品を持ち歩き,脱力感,倦怠感,高度の空腹感,冷汗などの症状が現れたら,すぐに摂取してください。ただし,α-グルコシダーゼ阻害薬(食後過血糖改善薬)を併用している場合にはブドウ糖を摂取してください。
(6)危険作業に注意……本剤を服用すると低血糖症状をおこすことがあります。高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事している人は十分に注意してください。
(7)妊娠……2カ月以内に妊娠を予定する女性,および妊婦,妊娠している可能性のある女性は本剤を服用せず,インスリン製剤を使用してください。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)低血糖(脱力感,倦怠感,高度の空腹感,冷汗,顔面蒼白,動悸,ふるえ,頭痛,めまい,吐きけ,視覚異常など)。(2)急性膵炎(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛など)。(3)胆のう炎,胆管炎,胆汁うっ滞性黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……食欲減退/頭痛,浮動性めまい,味覚異常/糖尿病網膜症/心拍数増加/悪心,下痢,便秘,嘔吐,腹部不快感,腹痛,消化不良,上腹部痛,腹部膨満,胃食道逆流性疾患,鼓腸,胃炎,おくび,胃排出遅延/胆石症/疲労,無力症/体重減少
(3)検査などでわかる副作用……リパーゼ増加,血中クレアチンホスホキナーゼ増加,アミラーゼ増加

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると低血糖症状が現れやすくなる薬剤……糖尿病用薬(ビグアナイド系薬剤(糖尿病治療薬(ビグアナイド系)),スルフォニルウレア系製剤(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),速効型インスリン分泌促進薬(速効型食後血糖降下薬),α-グルコシダーゼ阻害薬(食後過血糖改善薬),チアゾリジン系薬剤(ピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾン塩酸塩)),DPP-4阻害薬(選択的ジペプチジルペプチターゼ(DPP)-4阻害薬),選択的SGLT2阻害薬(選択的SGLT2阻害薬),インスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)
(2)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……レボチロキシン製剤(甲状腺製剤

海外評価 解説

  • 4点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/10/15