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こららん

コララン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

心臓病と不整脈の薬/強心薬

解説タイトル

イバブラジン

一般名 解説

イバブラジン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 2.5mg 1錠 82.90円
錠剤 / 5mg 1錠 145.40円
錠剤 / 7.5mg 1錠 201.90円

製薬会社 解説

小野

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

HCNチャネル遮断薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1回2.5mgまたは7.5mgを1日2回。

識別コード 解説

2.5mg 本体コード:コララン2.5
5mg 本体コード:コララン5
7.5mg 本体コード:コララン7.5

その他 解説

保険収載年:2019/11

コララン錠2.5mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

洞調律かつ投与開始時の安静時心拍数が75回/分以上の慢性心不全(ただし,β遮断薬を含む慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る)

解説 解説

本剤は,心臓の洞結節にあるHCN(過分極活性化環状ヌクレオチド依存性)チャネルを阻害し,心拍数を決定する電気信号の一つ「If電流(過分極活性化陽イオン電流)」を抑制することで,心拍数を減少させる新しい作用機序の薬剤です。心臓の伝導性・収縮性,血圧などに影響することなく心拍数のみを減少させる作用をもつため,既存の慢性心不全治療薬(ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの))など)を服用しても心拍数が高い患者への新たな治療選択肢として期待されています。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/不安定または急性心不全/心原性ショック/高度の低血圧患者(収縮期血圧が90mmHg未満または拡張期血圧が50mmHg未満)/洞不全症候群,洞房ブロックまたは第三度房室ブロック(ペースメーカー使用患者を除く)/重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)/次の薬剤の服用中→リトナビル含有製剤(エイズ治療薬(2)),ジョサマイシン,イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),クラリスロマイシン(マクロライド),コビシスタット含有製剤(エイズ治療薬(2))(エイズ治療薬(3)),ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),エンシトレルビル(エンシトレルビル),ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬),ジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬)/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……QT延長症候群またはQT延長作用のある薬剤の使用中/第一度・第二度房室ブロック/心室内電気伝導障害(脚ブロック),心室同期不全
(3)定期的に検査……本剤の服用によって徐脈,心房細動が現れることがあるので,定期的に心拍数の測定や心調律の観察,また,動悸などの症状が現れた場合や心拍数不整が認められた場合などには心電図検査を行います。
(4)飲食物……服用中は以下の飲食物を摂取しないでください。(1)セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)含有食品は本剤の血中濃度を低下させ,心拍数減少作用が弱まることがあります。(2)グレープフルーツジュースは本剤の作用を強め,過度の徐脈が現れることがあります。
(5)避妊……妊娠可能な女性は,本剤服用中および最終服用後3日間は適切な避妊を行ってください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)徐脈(心拍数減少,めまい,倦怠感,低血圧など)。(2)光視症(服用開始後3カ月以内に多い),霧視。(3)房室ブロック。(4)心房細動。(5)心電図QT延長,心室性不整脈,心室性頻脈,心室性期外収縮,心室細動,トルサード・ド・ポアン。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……かゆみ,発疹,紅斑,じん麻疹,血管浮腫
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……心不全,動悸,洞不全症候群/羞明(しゅうめい)(まぶしい),視力障害,複視/便秘,悪心,下痢,腹痛,胃炎,消化不良/倦怠感,疲労,無力症/腎不全/糖尿病/浮動性めまい,頭痛,失神/呼吸困難,筋けいれん,回転性めまい
(3)検査などでわかる副作用……高血圧,血圧変動,起立性低血圧,低血圧/肝機能障害/血中クレアチニン増加/高尿酸血症/好酸球増加症

併用してはいけない薬 解説

リトナビル含有製剤(エイズ治療薬(2)),ジョサマイシン,イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),クラリスロマイシン(マクロライド),コビシスタット含有製剤(エイズ治療薬(2))(エイズ治療薬(3)),ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),エンシトレルビル(エンシトレルビル),ベラパミル塩酸塩(カルシウム拮抗薬),ジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬)→過度の徐脈が現れるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の血中濃度が上昇し,過度の徐脈が現れることがある薬剤……中等度のCYP3A阻害薬(フルコナゾール(深在性真菌治療薬)など)
(2)併用すると本剤の血中濃度が低下し,心拍数減少作用が弱まることがある薬剤……リファンピシン(リファンピシン),フェニトイン(フェニトイン),バルビツール酸誘導体(バルビツール酸誘導体)など
(3)本剤との併用でQT延長が増強し,高度な不整脈が現れることがある薬剤……QT延長作用のある薬剤(キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),ジソピラミドリン酸塩(ピリジンメタノール系抗不整脈薬),ベプリジル塩酸塩水和物(カルシウム拮抗薬),ソタロール塩酸塩(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)),アミオダロン塩酸塩(アミオダロン塩酸塩),メフロキン塩酸塩(抗マラリア薬(1)),ペンタミジン(注射薬)など)
(4)本剤との併用で高度な不整脈が現れることがある薬剤……カリウム排泄型利尿薬(ループ利尿薬(ループ利尿薬),チアジド系利尿薬(チアジド系薬剤))
(5)併用すると十分な心拍数減少が得られないことがある機器……ペースメーカー

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/10/15