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ロスーゼット配合錠LD

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

その他の循環器系の薬/脂質異常症の薬

解説タイトル

エゼチミブ

一般名 解説

エゼチミブ・ロスバスタチンカルシウム配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 /  1錠 139.10円

製薬会社 解説

オルガノン=バイエル=MSD

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

高脂血症治療薬(脂質異常症用薬)

規制 解説

使用量と回数 解説

1日1回1錠を食後に服用。

識別コード 解説

本体コード:37

その他 解説

保険収載年:2019/5

ロスーゼット配合錠LD

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症/[エゼチミブのみの適応症]ホモ接合体性シトステロール血症

解説 解説

小腸には食物や胆汁に由来するコレステロールの吸収に関与する小腸コレステロールトランスポーターと呼ばれるものがあります。エゼチミブはこのトランスポーターを阻害してコレステロールの吸収を抑制する,新しいタイプの高脂血症治療薬です。現在,最も多く使用されているHMG-CoA還元酵素阻害薬(HMG-CoA還元酵素阻害薬)(スタチン類)は,やはりよく使用されるフィブラート系薬剤(フィブラート系薬剤)とは「治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用する薬」(急激な腎機能悪化を伴う横紋筋(おうもんきん)融解症が現れやすくなる)ですが,エゼチミブはそのどちらとも併用することが可能で,治療の選択の幅が広がりました(ただし,重篤な肝機能障害のある人はHMG-CoA還元酵素阻害薬との併用は禁忌)。併用する場合は,処方医にスタチン類・フィブラート系薬剤について十分な説明を受けてください。
アトーゼット配合錠はそのスタチン類の一つのアトルバスタチンカルシウム水和物との,ロスーゼット配合錠はロスバスタチンカルシウム,リバゼブ配合錠はピタバスタチンカルシウム水和物との配合錠です。ただし,いずれも高コレステロール血症,家族性高コレステロール血症の治療における第一選択薬としては用いません。スタチン類で治療を開始し,それでも脂質管理目標値に達しない場合にこれらの配合錠の使用を考慮します。また,エゼチミブ単独療法からこれらの薬剤への変更も行いません。
アトルバスタチン,ロスバスタチン,ピタバスタチンは,妊婦または妊娠している可能性のある人および授乳婦は服用することができません。したがって,これらの配合錠も服用禁忌です(エゼチミブ単独の場合は有益と判断されたときのみ服用できます)。その他,「重大な副作用」や「併用してはいけない薬」などがさまざまあるので,配合錠を服用する場合はこれらの薬剤の項も参照してください。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*エゼチミブ(ゼチーア)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重篤な肝機能障害(HMG-CoA還元酵素阻害薬と併用する場合)
(2)慎重に服用すべき場合……糖尿病/肝機能障害
(3)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)過敏症(アナフィラキシー,血管神経性浮腫,発疹)。(2)横紋筋(おうもんきん)融解症。(3)肝機能障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,多形紅斑)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……頭痛,しびれ,めまい,坐骨神経痛,抑うつ,錯感覚/便秘,下痢,腹痛,腹部膨満,悪心・嘔吐,食欲不振,消化不良,逆流性食道炎,鼓腸放屁,口内炎,胃炎,膵炎,胆石症,胆のう炎,口内乾燥/肝炎/期外収縮,動悸,胸痛,ほてり/関節痛,背部痛,四肢痛,筋肉痛,筋力低下,筋痙縮(けいしゅく)/疲労,浮腫(顔面・四肢),帯状疱疹,単純疱疹,結膜炎,せき,無力症,疼痛
(3)検査などでわかる副作用……アミラーゼ上昇/ALT・γ-GTP・AST・ビリルビン上昇/タンパク尿,BUN上昇/血圧上昇/CK上昇/白血球減少,血小板減少/コルチゾール上昇,テストステロン低下,TSH上昇,尿酸上昇,リン値上昇

併用してはいけない薬 解説

(1)[アトーゼット配合錠]グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2))(マヴィレット配合錠)→アトルバスタチンの血中濃度が上昇し,副作用が現れやすくなるおそれがあります。(2)[ロスーゼット配合錠]シクロスポリン(シクロスポリン)(サンディミュン,ネオーラル)→ロスバスタチンの単独服用に比べて作用がより強まるとの報告があります。(3)[リバゼブ配合錠]シクロスポリン(シクロスポリン)(サンディミュン,ネオーラル)→ピタバスタチンの血中濃度が上昇し,急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症などの重い有害事象が現れやすくなります。また,副作用の発現頻度が増加するおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の血中濃度が低下する薬剤……陰イオン交換樹脂(コレスチラミン)(コレスチミド,コレスチラミンなど)→併用剤の服用前2時間あるいは服用後4時間以上の間隔をあけて服用します。
(2)併用すると両剤の血中濃度が高まる薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン
(3)併用するとプロトロンビン時間国際標準比が上昇する薬剤……クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム)(ワルファリンなど)

海外評価 解説

  • 1点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • X

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27