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でぃー-くろるふぇにらみんまれいんさんえんじょほうじょう

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩徐放錠

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

皮膚科・泌尿器科の薬/皮膚科の薬(アレルギー用薬を含む)

解説タイトル

クロルフェニラミンマレイン酸塩ほか

一般名 解説

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 6mg 1錠 5.70円

製薬会社 解説

武田テバファーマ=武田

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

第一世代抗ヒスタミン薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1回2mg(散剤0.2g,シロップ5mL,ドライシロップ1g)を1日1~4回。徐放錠(ネオマレルミンTR)の場合は,1回6mgを1日2回。

識別コード 解説

6mg 包装コード:t 144 6mg 本体コード:144

その他 解説

保険収載年:1959/10

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

[ペレックス配合顆粒を除く製剤の適応症]じん麻疹,皮膚疾患に伴うかゆみ(湿疹・皮膚炎,皮膚掻痒症,薬疹など),アレルギー性鼻炎,血管運動性鼻炎,枯草熱,血管運動性浮腫,感冒など上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・せき,春季カタルに伴うかゆみなど
*製剤により多少異なります。
[ペレックス配合顆粒の適応症]感冒もしくは上気道炎に伴う以下の症状の改善・緩和→鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,せき,痰,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱

解説 解説

アレルギーや炎症などを引きおこすヒスタミンの作用を抑える薬です。ヒスタミンの受容体には現在,H1からH4の4種類が知られています。この章で述べる抗ヒスタミン薬はH1受容体の作用を抑えて効果を発揮します。
抗ヒスタミン薬は,第一世代と第二世代(1983年以降に発売されたもの)に分類され,本剤は第一世代です。なお,クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤には,アセトアミノフェン(アセトアミノフェン)やサリチルアミドなどが入っているため,他の製剤とは「服用してはいけない場合」や「重大な副作用」などが大幅に異なります。また「警告」もあるで,服用する場合は十分に注意してください。
ジフェンヒドラミン塩酸塩は1945年に開発された最も基本的な抗ヒスタミン薬ですが,新しい抗ヒスタミン薬が多く開発され,眠けの副作用が出やすいジフェンヒドラミンが実際に処方されることはそれほど多くありません。その副作用に注目して,OTC薬の睡眠改善薬(ドリエルなど)として発売されています。

使用上の注意

警告 解説

[クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤]
(1)本剤中のアセトアミノフェンにより重い肝機能障害が現れるおそれがあるので十分に注意してください。
(2)本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)を併用すると,アセトアミノフェンの過量服用による重い肝機能障害が発現するおそれがあるので,これらの薬剤を併用してはいけません。

基本的注意 解説

*ポララミン,ペレックス配合顆粒,レスタミンコーワの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……閉塞隅角緑内障/前立腺肥大など下部尿路の閉塞性疾患
[d-クロルフェニラミンマレイン酸塩のみ]本剤の成分または類似化合物に対するアレルギーの前歴/低出生体重児,新生児
[クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤のみ]本剤の成分またはサリチル酸系製剤(アスピリン(アスピリン)など)に対するアレルギーの前歴/消化性潰瘍/アスピリンせんそく(非ステロイド性解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/重い肝機能障害
(2)慎重に服用すべき場合……開放隅角緑内障
[d-クロルフェニラミンマレイン酸塩のみ]眼内圧亢進/甲状腺機能亢進症/狭窄性消化性潰瘍,幽門十二指腸通過障害/循環器系疾患/高血圧症
[クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤のみ]出血傾向/気管支ぜんそく(アスピリンぜんそく(非ステロイド性解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/アルコール多量常飲者/絶食・低栄養状態・摂食障害などによるグルタチオン欠乏,脱水症状のある人/腎機能障害/肝機能障害(重い肝機能障害を除く)
(3)小児とライ症候群……[クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤]サリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があります。ライ症候群とは,水痘(水ぼうそう)やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている小児にまれに発症する致死率の高い病気です。そのため,本剤は原則として15歳未満の水痘,インフルエンザにかかっている小児は服用してはいけません。治療上やむを得ず服用する場合は状態に注意し,激しい嘔吐,意識障害,けいれん(急性脳浮腫)などが現れたら,直ちに処方医に連絡してください。
(4)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠けを催すおそれがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。/[ジフェンヒドラミン塩酸塩]服用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:[クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤]治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。長期連用を避けること。[ジフェンヒドラミン塩酸塩]服用するときは授乳を中止。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

[クロルフェニラミンマレイン酸塩](1)再生不良性貧血,無顆粒球症。
[d-クロルフェニラミンマレイン酸塩](1)ショック(チアノーゼ,呼吸困難,胸内苦悶,血圧低下など)。(2)けいれん,錯乱。(3)再生不良性貧血,無顆粒球症。
[クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤](1)ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。(2)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),急性汎発性発疹性膿疱症,剥脱(はくだつ)性皮膚炎。(3)再生不良性貧血,無顆粒球症。(4)ぜんそく発作の誘発。(5)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(6)劇症肝炎,肝機能障害,黄疸。(7)間質性腎炎,急性腎障害。(8)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。(9)薬剤性過敏症症候群(初期症状として発疹,発熱)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[d-クロルフェニラミンマレイン酸塩]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,光線過敏症など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……心悸亢進,頻脈,期外収縮
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……鎮静,神経過敏,頭痛,焦燥感,複視,眠け,不眠,めまい,耳鳴り,前庭障害,多幸症,情緒不安,ヒステリー,ふるえ,神経炎,協調異常,感覚異常,霧視/口渇,胸やけ,食欲不振,悪心・嘔吐,腹痛,便秘,下痢/頻尿,排尿困難,尿閉/鼻・気道の乾燥,気管分泌液の粘性化,喘鳴,鼻づまり/悪寒,発汗異常,疲労感,胸痛,月経異常
(4)検査などでわかる副作用……低血圧/溶血性貧血,血小板減少/AST・ALT・AL-P上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互に作用が強まることがある薬剤など……中枢神経抑制薬,モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き),アルコール/[d-クロルフェニラミンマレイン酸塩,ジフェンヒドラミン塩酸塩]抗コリン作用のある薬剤
(2)本剤との併用で血圧の異常上昇をおこすおそれがある薬剤……[d-クロルフェニラミンマレイン酸塩]ドロキシドパ(ドロキシドパ),ノルアドレナリン
(3)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……[クロルフェニラミンマレイン酸塩配合剤]クマリン系抗凝血薬(ワルファリンカリウム)(ワルファリンカリウム),糖尿病用剤(インスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)),トルブタミド(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)))

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27