お薬検索

まヴぃれっとはいごうじょう

マヴィレット配合錠

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

肝臓・膵臓・胆道・痔の薬/肝臓障害の薬

解説タイトル

C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2)

一般名 解説

グレカプレビル水和物・ピブレンタスビル配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 /  1錠 18,241.20円

製薬会社 解説

アッヴィ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

C型肝炎治療薬(NS3-4Aプロテアーゼ阻害薬・NS5A阻害薬)

規制 解説

使用量と回数 解説

成人,12歳以上の小児および3歳以上12歳未満かつ体重45kg以上の小児→①ジェノタイプ1または2のC型慢性肝炎の場合は,1日1回3錠を8週間服用(前治療歴に応じて12週間まで)。②ジェノタイプ1または2のC型代償性肝硬変,およびジェノタイプ1または2のいずれにも該当しないC型慢性肝炎・C型代償性肝硬変の場合は,1日1回3錠を12週間服用。3歳以上12歳未満かつ体重45kg未満の小児は,処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

本体コード:NXT

その他 解説

保険収載年:2017/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

C型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善

解説 解説

C型肝炎における直接型抗ウイルス薬(DAA)です。グレカプレビル水和物は,C型肝炎ウイルス(HCV)の複製に必須なウイルス由来の酵素であるセリンプロテアーゼ(NS3-4A)を選択的に阻害する薬剤(NS3-4Aプロテアーゼ阻害薬)です。ピブレンタスビルは,C型肝炎ウイルスの複製に必須の蛋白であるNS5Aの機能を選択的に阻害する薬剤(NS5A阻害薬)です。
この配合剤は,C型肝炎ウイルスのすべてのジェノタイプ(遺伝子型;1~6型。日本ではほとんどが1型と2型)に使用できます。また,ジェノタイプ1型と2型のC型慢性肝炎に対しては1日1回8週間の服用で,これまでの薬剤より短期間での治療が可能です。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤は,ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の服用が適切と判断される人に対してのみ使用します。

基本的注意 解説

*マヴィレット配合錠の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重度(Child Pugh分類C)の肝機能障害/アタザナビル硫酸塩(エイズ治療薬(2)),アトルバスタチンカルシウム水和物(HMG-CoA還元酵素阻害薬),リファンピシン(リファンピシン)の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……B型肝炎ウイルス感染の患者または既往感染者
(3)B型肝炎ウイルスの再活性化……B型肝炎ウイルスの感染者または既往感染者(HBs抗原陰性,かつHBc抗体またはHBs抗体陽性)において,C型肝炎直接型抗ウイルス薬を服用開始後,C型肝炎ウイルス量が低下する一方でB型肝炎ウイルスの再活性化が報告されています。本剤の服用に際しては,事前にB型肝炎ウイルス感染の有無を確認し,感染者または既往感染者が服用する場合は,B型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど,B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に十分な注意を払います。
(4)セイヨウオトギリソウ含有食品……本剤の服用時は,セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を摂取しないよう注意してください。本剤の血中濃度が低下し効果が弱まるおそれがあります。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児(3歳未満)での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)AST・ALT増加などを伴う肝機能障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……悪心,腹痛,腹部膨満,嘔吐,上腹部痛/食欲減退/頭痛,傾眠/かゆみ,発疹,薬疹,血管炎性皮疹,血管性浮腫/倦怠感,疲労,悪寒,活動性低下,無力症
(2)検査などでわかる副作用……タンパク尿/血中ビリルビン増加,ALT増加/尿中結晶陽性

併用してはいけない薬 解説

(1)アタザナビル硫酸塩(エイズ治療薬(2))→本剤の血中濃度が上昇するおそれがあります。(2)アトルバスタチンカルシウム水和物(HMG-CoA還元酵素阻害薬)→アトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれ,またアトルバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがあります。(3)リファンピシン(リファンピシン)→本剤の血中濃度が低下し,効果が弱まるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……ジゴキシン(ジギタリス製剤),ダビガトラン(ダビガトラン
(2)本剤との併用で血中濃度が低下し,効果が弱まるおそれがある薬剤……カルバマゼピン(カルバマゼピン),エファビレンツ(エイズ治療薬(1)),フェニトイン(フェニトイン),フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体
(3)併用するとALT上昇のリスクが増加するおそれがある薬剤……エチニルエストラジオール含有製剤(卵胞ホルモン
(4)本剤との併用で血中濃度が上昇し,副作用の発現リスクが高くなるおそれがある薬剤……ロスバスタチンカルシウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬),シンバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬),フルバスタチンナトリウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬),ピタバスタチンカルシウム(HMG-CoA還元酵素阻害薬
(5)併用すると本剤の血中濃度が上昇するおそれがある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン),ロピナビル・リトナビル配合剤(エイズ治療薬(2)),ダルナビルエタノール付加物(エイズ治療薬(2)),ダルナビルエタノール付加物・コビシスタット配合剤(エイズ治療薬(2)

海外評価 解説

  • 3点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27