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ジフォルタ注射液

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/代謝拮抗薬

解説タイトル

葉酸代謝拮抗薬(3)

一般名 解説

プララトレキサート
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 20mg1mL 1瓶 91,292.00円

製薬会社 解説

ムンディ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

葉酸代謝拮抗薬

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫

解説 解説

本剤はメトトレキサート(葉酸代謝拮抗薬(1))の類似化合物です。がん細胞が増殖するには葉酸という物質が必要です。食物から摂取された葉酸は腸管から吸収されていくつかの代謝を受けますが,この代謝経路に必要不可欠なジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)を阻害することで抗がん作用を示します。
末梢性T細胞リンパ腫は高齢者に多く,入院や長時間の持続点滴などが負担になることがありますが,本剤の1回の投与時間(静脈内)は3~5分と従来の化学療法と比較して投与時間が短く,外来での治療が可能で,患者さんの負担を軽減することも期待されています。

使用上の注意

警告 解説

(1)本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設で,造血器悪性腫瘍に十分な知識・経験をもつ医師のもと,本剤が適切と判断される人にのみ投与しなければなりません。また,治療開始に先立ち,患者または家族は医師から有効性および危険性について十分に聞き・たずね,同意してから使用することが大切です。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……重度の腎機能障害/骨髄機能低下
(3)定期的に検査……本剤の使用によって,骨髄抑制(血小板減少症,貧血〔ヘモグロビン減少を含む〕,好中球減少症,白血球減少症,発熱性好中球減少症,リンパ球減少症など)が現れることがあるため,本剤の使用開始前および使用中は定期的に血液検査を行います。
(4)避妊……妊娠する可能性がある女性,およびパートナーが妊娠する可能性のある男性は,本剤の使用中および使用終了後の一定期間,適切な方法で避妊してください。動物実験において,胚・胎児毒性(胚・胎児死亡数および着床後胚損失率の高値など)が認められています。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)口内炎。(2)骨髄抑制(血小板減少症,貧血〔ヘモグロビン減少を含む〕,好中球減少症,白血球減少症,発熱性好中球減少症,リンパ球減少症など)。(3)細菌,真菌,ウイルスによる重篤な感染症(ニューモシスチス肺炎,敗血症,帯状疱疹,肺炎など)。(4)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),多形紅斑,皮膚潰瘍などの重度の皮膚障害。(5)腫瘍崩壊症候群。(6)間質性肺疾患。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……頭痛/味覚異常,不眠症,錯感覚,浮動性めまい,うつ病,感覚鈍麻,末梢性ニューロパチー,蟻走(ぎそう)感,記憶障害,神経痛,末梢性感覚ニューロパチー,感覚消失,失神,不安,激越,錯乱状態,妄想/リンパ節痛,脾腫/頻脈,心肺停止,心拡大,頸静脈血栓症,鎖骨下静脈血栓症/鼻出血,咽喉頭疼痛,咳嗽(がいそう)(せき),呼吸困難,発声障害,咽頭の炎症,咽喉乾燥,胸水,湿性咳嗽,しゃっくり,低酸素症,肺硬化,鼻閉,胸膜痛,肺うっ血,肺塞栓症,逆流性喉頭炎,鼻漏,頻呼吸,咽喉絞扼感,鼻の炎症,上気道の炎症/悪心,嘔吐,下痢,便秘,上腹部痛,口腔内痛,胃食道逆流性疾患,腹部不快感,口唇炎,肛門の炎症,口の感覚鈍麻,腹痛,口渇,消化不良,痔核,鼓腸,胃炎,食道炎,口唇症,口唇乾燥,嚥下障害,歯肉浮腫,歯肉痛,痔出血,口唇障害,口唇痛,口唇潰瘍,嚥下痛,食道痛,口腔障害,口腔粘膜紅斑,膵炎,口の錯感覚,肛門周囲紅斑,直腸出血,舌変色,歯痛,早期満腹,腹部膨満,口角口唇炎,心窩部不快感,軟便,齲歯(うし)(虫歯)/眼刺激,眼充血,流涙増加,結膜充血,霧視,結膜炎,眼乾燥,眼瞼紅斑,眼そう痒症,眼瞼浮腫,眼瞼下垂,眼瞼そう痒症,光視症,強膜充血,ぶどう膜炎,視力低下/耳鳴り,難聴,聴力低下,回転性めまい/四肢痛,筋痙縮(けいしゅく),筋肉痛,背部痛,関節痛,筋骨格痛,頸部痛,肋軟骨炎,関節硬直,関節腫脹,筋骨格系胸痛,筋骨格不快感,筋骨格硬直,肉離れ/腎不全,排尿躊躇,頻尿,腎機能障害/亀頭包皮炎,性器発疹,性器潰瘍形成,外陰腟そう痒症,包茎,精巣痛/食欲減退,体重減少,体重増加/胆管炎,肝脾腫大/注入に伴う反応,注射部位反応/末梢性浮腫,発熱,疲労,無力症,粘膜の炎症,顔面浮腫,寝汗,疼痛,腋窩痛,悪寒,インフルエンザ様疾患,限局性浮腫,局所腫脹,粘膜乾燥,挫傷,擦過傷,胸痛,肛門性器疣贅(ゆうぜい),倦怠感,浮腫,湿疹
(2)検査などでわかる副作用……好酸球増加症,白血球増加/駆出率減少,低血圧,血圧上昇/血中クレアチン増加,血中クレアチニン増加/低カリウム血症,低マグネシウム血症,高カリウム血症,高尿酸血症,脱水,低リン酸血症,細胞死,高カルシウム血症,高血糖,低血糖,血中尿酸増加,血中カリウム減少,血中ブドウ糖増加,血中リン増加,低アルブミン血症/ALT・AST増加,高ビリルビン血症,血中ビリルビン増加,肝機能検査異常,血中アルカリホスファターゼ増加,血中乳酸脱水素酵素増加,γ-GT増加,肝機能検査値上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……プロベネシド(プロベネシド

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27