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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/分子標的治療薬

解説タイトル

イキサゾミブ

一般名 解説

イキサゾミブクエン酸エステル
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 2.3mg 1カプセル 98,306.40円
カプセル剤 / 3mg 1カプセル 125,640.00円
カプセル剤 / 4mg 1カプセル 163,865.40円

製薬会社 解説

武田

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗悪性腫瘍薬(プロテアソーム阻害薬)

規制 解説

毒薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

2.3mg 本体コード:401/2.3mg
3mg 本体コード:402/3mg
4mg 本体コード:403/4mg

その他 解説

保険収載年:2017/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

再発または難治性の多発性骨髄腫/多発性骨髄腫における維持療法

解説 解説

プロテアソームは細胞内で不要になったタンパク質を分解する酵素で,細胞分裂が円滑に進むために必要なものです。この酵素が阻害されると細胞分裂が阻害され,アポトーシス(プログラム化された細胞死)がおこります。本剤はプロテアソームの働きを妨げ,骨髄腫細胞の増殖に関与する転写因子(遺伝子の発現を制御するタンパク質)に影響を及ぼし,骨髄腫細胞をアポトーシスに導きます。
「再発または難治性の多発性骨髄腫」に対しては,少なくとも一つの標準的な治療が無効だった人,または治療後に再発した人が対象で,レナリドミド水和物(造血器悪性腫瘍治療薬)およびデキサメタゾン(デキサメタゾン)と併用します。「多発性骨髄腫における維持療法」では本剤を単独で用います。

使用上の注意

警告 解説

 本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設で,造血器悪性腫瘍の治療に十分な知識・経験をもつ医師のもと,本剤が適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,治療開始に先立ち,患者または家族は医師からその有効性,危険性の十分な説明を受け,納得・同意したのち使用を開始しなければなりません。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランスが30mL/分未満)/中等度以上の肝機能障害(総ビリルビン値が基準値上限の1.5倍超)
(3)定期的に検査……本剤の服用によって血小板減少症が現れることがあるので,服用中は定期的に血液学的検査を行います。
(4)服用方法……本剤を食後に服用すると作用が弱まるとの報告があります。食事の影響を避けるため,併用療法,単独療法いずれの場合も,食事の1時間前から食後2時間までの間は服用しないでください。
(5)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取すると,本剤の血中濃度が低下し,効果が減弱するおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(6)避妊……妊娠する可能性がある女性,およびパートナーが妊娠する可能性のある男性は,本剤の服用中および服用中止後の一定期間,適切な方法で避妊してください。動物実験において,催奇形性,精巣毒性が認められています。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)血小板減少症。(2)重度の下痢。(3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(4)末梢神経障害(末梢性感覚ニューロパチー,末梢性ニューロパチー,多発ニューロパチーなど)。(5)可逆性後白質脳症症候群(けいれん発作,血圧上昇,頭痛,意識変容,視覚障害など)。(6)感染症(帯状疱疹,肺炎など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……浮動性めまい,錯感覚,味覚異常,頭痛,ふるえ,感覚鈍麻,傾眠,注意力障害,嗜眠(しみん),味覚減退,神経痛/白内障,霧視,眼乾燥,結膜炎,眼刺激/深部静脈血栓症,潮紅/せき,呼吸困難,しゃっくり,肺塞栓症,鼻出血,口腔咽頭痛/下痢,悪心,嘔吐,便秘,上腹部痛,腹痛,消化不良,口内炎,腹部膨満,胃食道逆流性疾患,口内乾燥,胃炎,腹部不快感,放屁,口腔内潰瘍形成/発疹,かゆみ,紅斑,ざ瘡様皮膚炎,薬疹,そう痒性皮疹,多汗症,紅斑性皮疹,剥脱(はくだつ)性皮膚炎,全身性そう痒症,急性熱性好中球性皮膚症(Sweet症候群),脱毛症/疲労,不眠症,筋痙縮(けいしゅく),無力症,末梢性浮腫,発熱,食欲減退,関節痛,筋力低下,倦怠感,筋肉痛,体重増加,体重減少,四肢痛,激越,気分変化,末梢腫脹,顔面浮腫,背部痛,易刺激性,インフルエンザ様疾患,挫傷,錯乱状態,クッシング様症状,うつ病,不安,気分動揺,動悸,腎不全,耳鳴り,回転性めまい,疼痛,関節腫脹
(2)検査などでわかる副作用……好中球減少症,貧血,白血球減少症,リンパ球減少症,汎血球減少症/高血圧,低血圧/ALT・AL-P・γ-GTP増加/高血糖,低カリウム血症,血中クレアチニン増加,低カルシウム血症

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……CYP3A誘導薬(リファンピシン(リファンピシン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェニトイン(フェニトイン)など)

海外評価 解説

  • 3点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2024/10/15