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むんでしん

ムンデシン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/代謝拮抗薬

解説タイトル

フォロデシン

一般名 解説

フォロデシン塩酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 100mg 1カプセル 2,666.10円

製薬会社 解説

ムンディ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗悪性腫瘍薬(プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害薬)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

100mg 本体コード:MKK 211

その他 解説

保険収載年:2017/5

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫

解説 解説

本剤は,ヒトT細胞の増殖に関与すると考えられているプリンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)を阻害し,細胞内で2’-デオキシグアノシン三リン酸(dGTP)を蓄積させることで,がん細胞のアポトーシス(プログラム化された細胞死)を誘導し,T細胞由来の腫瘍の増殖を抑制すると考えられています。
末梢性T細胞リンパ腫の治療は,これまで注射薬による多剤併用療法くらいしかありませんでしたが,本剤による経口薬の単剤療法の登場によって選択肢が増え,また外来での治療が可能となるなど患者さんの負担を軽減することが期待されています。

使用上の注意

警告 解説

 本剤は,緊急時に十分対応できる医療施設で,造血器悪性腫瘍の治療に十分な知識・経験をもつ医師のもと,本剤が適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,治療開始に先立ち,患者または家族は医師からその有効性,危険性の十分な説明を受け,納得・同意したのち使用を開始しなければなりません。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……感染症の合併/重篤な骨髄機能低下/腎機能障害
(3)定期的に検査……本剤の服用で,リンパ球減少,好中球減少,血小板減少などの骨髄抑制が現れることがあるので,服用開始前と服用中は定期的に血液検査を行います。
(4)感染症の発現・増悪……本剤の服用によって,重篤な感染症や日和見感染が発現または増悪することがあり,B型肝炎ウイルス,帯状疱疹ウイルスなどが再活性化するおそれがあるので,本剤の服用に先立って肝炎ウイルスなどの感染の有無を確認し,適切な処置を行います。本剤服用中は感染症の発現・増悪に十分注意してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)感染症(帯状疱疹,サイトメガロウイルス感染,肺炎,ニューモシスチス・イロベチイ肺炎など)。(2)骨髄抑制(リンパ球減少,白血球減少,好中球減少,血小板減少など)。(3)エプスタイン・バーウイルス関連悪性リンパ腫。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……頭痛,不眠症,ヘルペス後神経痛,抑うつ症状,浮動性めまい,味覚異常,けいれん発作,強直性けいれん,末梢性感覚ニューロパチー,感覚鈍麻,末梢性ニューロパチー,末梢性運動ニューロパチー/リンパ節炎/せき,低酸素症,鼻炎,気管支炎,喉頭炎,上気道の炎症,口腔咽頭不快感/心不全,うっ血性心不全/便秘,悪心,口内炎,胃腸炎,口唇炎,下痢,口内乾燥,小腸穿孔(せんこう),嘔吐,心窩部不快感,上腹部痛,消化不良,胃潰瘍/甲状腺機能低下症/発疹,そう痒症,毛包炎,皮膚炎,水疱性皮膚炎,皮膚乾燥,湿疹,紅斑,嵌入爪(かんにゅうそう),陰茎潰瘍形成,乾癬,脂漏性皮膚炎,中毒性皮疹,多形紅斑,膿疱性乾癬,斑状丘疹状皮疹/眼の異常感,眼精疲労,アレルギー性結膜炎,眼そう痒症,結膜炎/筋力低下,関節痛,背部痛,滑液包炎,筋痙縮(けいしゅく),筋れん縮/出血性膀胱炎,腎機能障害,排尿困難/糖尿病/倦怠感,発熱,末梢性浮腫,体重減少,過敏症,疲労,食欲減退,浮腫,限局性浮腫,異常感,腫瘍疼痛
(2)検査などでわかる副作用……好酸球増加,白血球増加,血中免疫グロブリンA減少,血中免疫グロブリンE減少,血中免疫グロブリンG減少,血中免疫グロブリンM減少,免疫グロブリン減少/尿中タンパク陽性,タンパク尿,膀胱炎,尿中血陽性,血中クレアチニン増加,血中尿素増加/低アルブミン血症,高カリウム血症,低カリウム血症,低ナトリウム血症,低リン酸血症,血中トリグリセリド増加,総タンパク減少/ALT・AST増加,血中ビリルビン増加,肝機能異常,γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加,B型肝炎DNA測定陽性,肝機能検査値異常,血中乳酸脱水素酵素増加/血圧上昇,血中アルカリホスファターゼ増加,C-反応性蛋白増加,血圧低下

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27