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内服薬
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
待機的な観血的手技を予定している慢性肝疾患患者における血小板減少症の改善
解説 解説
慢性肝疾患ではさまざまな要因によって血小板数の減少がみられますが,血小板数が不足している慢性肝疾患の人に観血的な検査や手術(医療行為のうち出血を伴う処置)を行う際には,出血のリスクを回避する目的で事前に血小板数を増やす治療が行われています。主に血小板の輸血が行われていますが,血小板製剤そのものや輸血の実施過程にはリスクを伴うことが問題となっていました。
ルストロンボパグおよびアバトロンボパグマレイン酸塩は低分子のトロンボポエチン(TPO)受容体作動薬で,内服によってTPO受容体に選択的に作用し, 血小板数を増加させるため,血小板減少を伴う慢性肝疾患患者に観血的手技を行う際の,血小板製剤の代替医薬品として期待されています。
ルストロンボパグおよびアバトロンボパグマレイン酸塩は低分子のトロンボポエチン(TPO)受容体作動薬で,内服によってTPO受容体に選択的に作用し, 血小板数を増加させるため,血小板減少を伴う慢性肝疾患患者に観血的手技を行う際の,血小板製剤の代替医薬品として期待されています。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
*両剤の添付文書による
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/[ルストロンボパグのみ]重度の肝機能障害(チャイルド・プー分類C)
(2)慎重に服用すべき場合……血栓症,血栓塞栓症,またはそれらの前歴/[ルストロンボパグのみ]門脈血流の方向が遠肝性の人/[アバトロンボパグマレイン酸塩のみ]先天性血栓症の発現因子(凝固第Ⅴ因子ライデン変異・プロトロンビンG20210A変異,抗トロンビン欠損症,プロテインCまたはS欠損症など)を有する人/門脈血流速度が低下している人/重度の肝機能障害(チャイルド・プー分類C)
(3)使用方法……(1)ルストロンボパグは,観血的手技の施行予定日の8~13日前を目安に服用を開始し,7日間服用します。アバトロンボパグマレイン酸塩は,観血的手技の施行予定日の10~13日前を目安に開始し,5日間服用します。(2)両剤とも,開腹,開胸,開心,開頭または臓器切除を伴う観血的手技の場合は,有効性・安全性が確立していないため処方されません。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/[ルストロンボパグのみ]重度の肝機能障害(チャイルド・プー分類C)
(2)慎重に服用すべき場合……血栓症,血栓塞栓症,またはそれらの前歴/[ルストロンボパグのみ]門脈血流の方向が遠肝性の人/[アバトロンボパグマレイン酸塩のみ]先天性血栓症の発現因子(凝固第Ⅴ因子ライデン変異・プロトロンビンG20210A変異,抗トロンビン欠損症,プロテインCまたはS欠損症など)を有する人/門脈血流速度が低下している人/重度の肝機能障害(チャイルド・プー分類C)
(3)使用方法……(1)ルストロンボパグは,観血的手技の施行予定日の8~13日前を目安に服用を開始し,7日間服用します。アバトロンボパグマレイン酸塩は,観血的手技の施行予定日の10~13日前を目安に開始し,5日間服用します。(2)両剤とも,開腹,開胸,開心,開頭または臓器切除を伴う観血的手技の場合は,有効性・安全性が確立していないため処方されません。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
(1)血栓症(門脈血栓症,腸間膜静脈血栓症など),血栓塞栓症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
[ルストロンボパグ]
(1)すぐに処方医に連絡する副作用……発疹/悪心/頭痛/発熱,倦怠感,回転性めまい,疼痛,関節痛
(2)検査などでわかる副作用……白血球減少,血中フィブリノゲン減少,フィブリンDダイマー増加,FDP増加/AST・ALT・ビリルビン上昇/血圧上昇,血中カリウム増加
[アバトロンボパグマレイン酸塩]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(かゆみ,発疹,息詰まり,紅斑,咽頭浮腫,全身性そう痒症,斑状皮疹,顔面腫脹,舌腫脹など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……疲労/発熱/末梢性浮腫/悪心/腹痛/筋肉痛
(3)検査などでわかる副作用……低ナトリウム血症/貧血
(1)すぐに処方医に連絡する副作用……発疹/悪心/頭痛/発熱,倦怠感,回転性めまい,疼痛,関節痛
(2)検査などでわかる副作用……白血球減少,血中フィブリノゲン減少,フィブリンDダイマー増加,FDP増加/AST・ALT・ビリルビン上昇/血圧上昇,血中カリウム増加
[アバトロンボパグマレイン酸塩]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(かゆみ,発疹,息詰まり,紅斑,咽頭浮腫,全身性そう痒症,斑状皮疹,顔面腫脹,舌腫脹など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……疲労/発熱/末梢性浮腫/悪心/腹痛/筋肉痛
(3)検査などでわかる副作用……低ナトリウム血症/貧血
併用してはいけない薬 解説
併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。
注意して併用すべき薬
海外評価 解説
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プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。
データ更新日:2024/10/15