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すぴろのらくとん

スピロノラクトン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

血圧の薬/利尿降圧薬

解説タイトル

スピロノラクトン

一般名 解説

スピロノラクトン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 25mg 1錠 5.70円

製薬会社 解説

武田テバファーマ=武田

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

利尿降圧薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日50~100mg(細粒剤は0.5~1g)を分割服用。

識別コード 解説

25mg 包装コード:t TA 25mg 本体コード:T A

その他 解説

保険収載年:1965/11

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

高血圧症(本態性,腎性など)/心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫,特発性浮腫,悪性腫瘍に伴う浮腫・腹水,栄養失調性浮腫/原発性アルドステロン症の診断および症状の改善

解説 解説

塩分(ナトリウム)のとりすぎは高血圧の大きな原因の一つです。カリウムには,余分なナトリウムを排出して血圧を下げる効果があります。
本剤は,カリウムを排泄しない利尿降圧薬なので,「カリウム保持性利尿降圧薬」と呼ばれています。利尿作用は弱く,単独で処方されることは少なく,ループ利尿薬などと併用されることが多いです。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*スピロノラクトン(アルダクトンA)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……無尿状態,急性腎不全/高カリウム血症/アジソン病/タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),エプレレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬),エサキセレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬),ミトタン(ミトタン)の服用中/本剤に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……重い冠動脈硬化症や脳動脈硬化症/重い腎機能障害/減塩療法中/肝機能障害/乳児,高齢者
(3)発がん性……本剤を長期に服用した人(男女とも)に,乳がんが発生したとの報告があります。また,動物によるがん原性試験で,内分泌臓器の腫瘍や肝臓の増殖性変化がみられたとの報告があります。
(4)服用時間……夜間の休息が特に必要な人は,本剤による夜間の排尿を避けるため,午前中に服用するようにしてください。
(5)定期検査……連用すると電解質異常がおこることがあるので,定期的に血液や電解質(ナトリウム,カリウムなど)の検査を受ける必要があります。
(6)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまいなどがおこることがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)電解質異常(高カリウム血症,低ナトリウム血症,代謝性アシドーシスなど),電解質異常に伴う不整脈,全身倦怠感,脱力など。(2)急性腎不全。(3)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,かゆみなど)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……女性型乳房,乳房腫脹,乳房腫瘤,乳房痛,性欲減退,陰萎,多毛,月経不順,無月経,閉経後出血,音声低音化/めまい,頭痛,四肢しびれ感,神経過敏,うつ状態,不安感,精神錯乱,運動失調,傾眠/食欲不振,悪心・嘔吐,口渇,下痢,便秘/倦怠感,心悸亢進,発熱,筋けいれん,脱毛,肝斑
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・AL-P・LDH・ビリルビン上昇/BUN上昇/白血球減少,血小板減少

併用してはいけない薬 解説

(1)タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),エプレレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬),エサキセレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬)→高カリウム血症がおこることがあります。(2)ミトタン(ミトタン)→本剤がミトタンの薬効を阻害します。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると降圧作用が強まることがある薬剤……他の降圧薬(ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),カルシウム拮抗薬(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),利尿降圧薬など)
(2)併用すると高カリウム血症を誘発することがある薬剤……カリウム製剤(カリウム補給剤)(塩化カリウム,グルコン酸カリウム,アスパラギン酸カリウムなど),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬))(カプトプリル,エナラプリル,リシノプリル水和物など),アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬))(ロサルタンカリウム,カンデサルタンシレキセチル,バルサルタンなど),アリスキレン(直接的レニン阻害薬),カリウム保持性利尿薬(トリアムテレン(トリアムテレン),カンレノ酸カリウム),フィネレノン(フィネレノン),シクロスポリン(シクロスポリン),ドロスピレノン(ヤーズ配合錠(卵胞・黄体ホルモン配合剤))
(3)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……ノルアドレナリン,乳酸ナトリウム
(4)併用すると代謝性アシドーシスがおこることがある薬剤……塩化アンモニウム,コレスチラミン(コレスチラミン
(5)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……ジゴキシン(ジギタリス製剤),メチルジゴキシン(ジギタリス製剤
(6)本剤との併用でリチウム中毒をおこす可能性がある薬剤……炭酸リチウム(躁病に用いる薬
(7)併用すると本剤の降圧作用が弱まる可能性がある薬剤……非ステロイド系解熱鎮痛薬(インドメタシン(インドール酢酸系NSAID)など)

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27