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ぽてりじおてんてきじょうちゅう
ポテリジオ点滴静注
注射薬
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。［］内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫／再発または難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫／再発または難治性の皮膚Ｔ細胞性リンパ腫
解説 解説
CCR4は，白血球などの遊走を引きおこし，炎症の形成に関与するケモカイン(タンパク質)の受容体の一つです(CCケモカイン受容体4)。このCCR4は，成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の約90％，一部の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)および皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)の約35～65％に発現し，さらにCCR4の発現がATL，PTCLの独立した予後不良因子であることが明らかになっています。
本剤は，このCCR4を標的にしたモノクローナル抗体(特定の物質だけに結合する人工的につくられた抗体)で，CCR4と特異的に結合して腫瘍の増殖を抑制します。
本剤は，このCCR4を標的にしたモノクローナル抗体(特定の物質だけに結合する人工的につくられた抗体)で，CCR4と特異的に結合して腫瘍の増殖を抑制します。
使用上の注意
警告 解説
(1)本剤は，緊急時に十分に措置できる医療施設で，造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験をもつ医師のもとで，適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また，医師からその有効性・危険性の十分な説明を受け，患者および家族が納得・同意できなければ治療に入っていくべきではありません。
(2)中毒性表皮壊死融解症(TEN)，皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)などの全身症状を伴う重度の皮膚障害が報告されています。本剤は，投与開始時より皮膚科と連携して治療を行うことが必要です。
(2)中毒性表皮壊死融解症(TEN)，皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)などの全身症状を伴う重度の皮膚障害が報告されています。本剤は，投与開始時より皮膚科と連携して治療を行うことが必要です。
基本的注意 解説
(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……感染症の合併／心機能障害またはその前歴／重い骨髄機能低下／肝炎ウイルス，結核などの感染またはその前歴／高齢者
(3)Infusion reaction……注射や点滴を行った後，24 時間以内に多く現れる症状などをInfusion reaction(注入反応，点滴反応)といいます。本剤では，発熱，悪寒，頻脈，血圧上昇，悪心，低酸素血症，嘔吐などが，単独投与で約41％，併用投与で約45％の人に現れています。重度のInfusion reactionを認めた場合は直ちに投与を中断し，適切な処置(酸素吸入，昇圧薬・解熱鎮痛薬・副腎皮質ホルモン薬の投与など)を行います。
(4)B型肝炎ウイルスの増殖……B型肝炎ウイルスキャリアの人，または既往感染者(HBs抗原陰性，かつHBc抗体またはHBs抗体陽性)において，本剤の投与により，B型肝炎ウイルスの増殖による劇症肝炎または肝炎が現れることがあります。投与前にはB型肝炎ウイルス感染の有無を確認し，適切な処置を行い，また，治療期間中および治療終了後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行います。
(5)その他……
・妊婦での安全性：有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性：治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し，授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性：未確立。（「薬の知識」共通事項のみかた）
(2)慎重に使用すべき場合……感染症の合併／心機能障害またはその前歴／重い骨髄機能低下／肝炎ウイルス，結核などの感染またはその前歴／高齢者
(3)Infusion reaction……注射や点滴を行った後，24 時間以内に多く現れる症状などをInfusion reaction(注入反応，点滴反応)といいます。本剤では，発熱，悪寒，頻脈，血圧上昇，悪心，低酸素血症，嘔吐などが，単独投与で約41％，併用投与で約45％の人に現れています。重度のInfusion reactionを認めた場合は直ちに投与を中断し，適切な処置(酸素吸入，昇圧薬・解熱鎮痛薬・副腎皮質ホルモン薬の投与など)を行います。
(4)B型肝炎ウイルスの増殖……B型肝炎ウイルスキャリアの人，または既往感染者(HBs抗原陰性，かつHBc抗体またはHBs抗体陽性)において，本剤の投与により，B型肝炎ウイルスの増殖による劇症肝炎または肝炎が現れることがあります。投与前にはB型肝炎ウイルス感染の有無を確認し，適切な処置を行い，また，治療期間中および治療終了後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行います。
(5)その他……
・妊婦での安全性：有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性：治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し，授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性：未確立。（「薬の知識」共通事項のみかた）
重大な副作用 解説
(1)Infusion reaction(発熱，悪寒，頻脈，血圧上昇，悪心，低酸素血症，嘔吐など)。(2)中毒性表皮壊死融解症(TEN)，皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)，薬疹，発疹，丘疹性皮疹，紅斑性皮疹などの重度の皮膚障害(「警告」参照)。(3)細菌，真菌，ウイルスによる感染症。(4)B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎または肝炎。(5)腫瘍崩壊症候群。(6)重度の血液毒性(リンパ球・白血球・好中球・血小板・ヘモグロビン減少，発熱性好中球減少症，貧血)。(7)肝機能障害。(8)肺臓炎・間質性肺炎(せき，呼吸困難，発熱)。(9)高血糖。
そのほかにも報告された副作用はあるので，体調がいつもと違うと感じたときは，処方医・薬剤師に相談してください。
そのほかにも報告された副作用はあるので，体調がいつもと違うと感じたときは，処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
［単独投与の場合］
(1)おこることがある副作用……頭痛，味覚異常，感覚鈍麻，錯感覚，末梢性ニューロパチー，不眠症／霧視／頻脈，ほてり，潮紅，左室機能不全，心拍数増加，心室性期外収縮，急性心筋梗塞／低酸素血症，せき，口腔咽頭痛，呼吸困難，鼻閉，胸水，喘鳴（ぜんめい）／悪心，下痢，便秘，嘔吐，口内炎，口内乾燥，腹痛，腹部不快感／急性腎障害／かゆみ，脱毛症，多汗症／筋骨格痛，関節痛，筋痙縮（けいしゅく），背部痛，四肢痛，筋力低下，頸部痛／発熱，疲労，悪寒，食欲減退，むくみ，倦怠感，体重増加，無力症，めまい，体重減少，低体温，サイトカイン放出症候群
(2)検査などでわかる副作用……好酸球増加，赤血球減少，ヘマトクリット減少／血圧上昇，血圧低下，心電図QT延長／タンパク尿，クレアチニン上昇，尿中血陽性，血中尿素増加，尿中ウロビリノーゲン増加／電解質異常(ナトリウム，カリウム，カルシウム，クロール，マグネシウム)，低アルブミン血症，高尿酸血症，低リン酸血症，総タンパク減少，尿中ブドウ糖陽性／CRP上昇
(1)おこることがある副作用……頭痛，味覚異常，感覚鈍麻，錯感覚，末梢性ニューロパチー，不眠症／霧視／頻脈，ほてり，潮紅，左室機能不全，心拍数増加，心室性期外収縮，急性心筋梗塞／低酸素血症，せき，口腔咽頭痛，呼吸困難，鼻閉，胸水，喘鳴（ぜんめい）／悪心，下痢，便秘，嘔吐，口内炎，口内乾燥，腹痛，腹部不快感／急性腎障害／かゆみ，脱毛症，多汗症／筋骨格痛，関節痛，筋痙縮（けいしゅく），背部痛，四肢痛，筋力低下，頸部痛／発熱，疲労，悪寒，食欲減退，むくみ，倦怠感，体重増加，無力症，めまい，体重減少，低体温，サイトカイン放出症候群
(2)検査などでわかる副作用……好酸球増加，赤血球減少，ヘマトクリット減少／血圧上昇，血圧低下，心電図QT延長／タンパク尿，クレアチニン上昇，尿中血陽性，血中尿素増加，尿中ウロビリノーゲン増加／電解質異常(ナトリウム，カリウム，カルシウム，クロール，マグネシウム)，低アルブミン血症，高尿酸血症，低リン酸血症，総タンパク減少，尿中ブドウ糖陽性／CRP上昇
併用してはいけない薬 解説
併用してはいけない薬は特にありません。ただし，併用する薬があるときは，念のため処方医・薬剤師に報告してください。
注意して併用すべき薬
(1)本剤との併用で効果が弱まるおそれがある薬剤……不活化ワクチン
(2)併用に気をつけるべき薬剤……生ワクチン，弱毒生ワクチン→接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現する場合があります。
(2)併用に気をつけるべき薬剤……生ワクチン，弱毒生ワクチン→接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現する場合があります。
海外評価 解説
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- ［ご利用上の注意］
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
［処方薬］は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版（2023年7月改訂デジタル専用版）」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。
データ更新日：2023/09/27
