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いちしょうさんいそそるびど
一硝酸イソソルビド
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
心臓病と不整脈の薬/虚血性心疾患の薬
解説タイトル
亜硝酸誘導体
剤形/保険薬価 解説
錠剤 / 10mg 1錠 5.70円
錠剤 / 20mg 1錠 7.70円
製薬会社 解説
日医工岐阜=日医工=武田
先発/ジェネリック 解説
ジェネリック
分類 解説
冠血管拡張薬
規制 解説
使用量と回数 解説
1回20mgを1日2回。効果が不十分なときは,1回40mgまで増量できる。重症の労作・労作兼安静狭心症の場合は,1回40mgを1日2回も可。
識別コード 解説
10mg 本体コード:IN 10
20mg 包装コード:t IN 20 20mg 本体コード:IN 20
その他 解説
保険収載年:1994/5
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
解説 解説
ニコランジルは,硝酸エステルのニコチン酸誘導体です。既存のものとはタイプが違うといわれていますが,注意・副作用は亜硝酸塩に似ています。ニコランジルの処方目的は狭心症のみで,重い肝疾患がある人は慎重に服用すること,またAST・ALTなどの肝機能検査値が上昇することがあるので定期的に肝機能検査を受けることなどに注意します。
なお,硝酸イソソルビドの錠剤を狭心症の発作時に用いる場合には,のみ込まないで舌下で溶かしてください。
本剤の一部は,テープに滲み込ませて皮膚から吸収させたり(フランドルテープなど),スプレーで吸入させる製剤(ニトロールスプレーなど)も発売されています。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤→シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ(シルデナフィルクエン酸塩ほか),レバチオ(肺動脈性肺高血圧症治療薬(3))),バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ(シルデナフィルクエン酸塩ほか)),タダラフィル(シアリス(シルデナフィルクエン酸塩ほか),アドシルカ(肺動脈性肺高血圧症治療薬(3)),ザルティア(ホスホジエステラーゼ5阻害薬)),またはグアニル酸シクラーゼ刺激作用のある薬剤(リオシグアト(慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療薬))の服用中
[ニコランジルを除く]重い低血圧または心原性ショック/閉塞隅角緑内障/頭部外傷または脳出血/高度な貧血/硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……[ニトログリセリン]低血圧(重い低血圧を除く)/心筋梗塞の急性期/原発性肺高血圧症/閉塞性肥大型心筋症/高齢者
[硝酸イソソルビド]低血圧/原発性肺高血圧症/肥大型閉塞性心筋症/〔ニトロールを除く〕肝機能障害,高齢者/〔ニトロールのみ〕心筋梗塞の急性期
[ニコランジル]重い肝機能障害/緑内障/高齢者
[一硝酸イソソルビド]低血圧/原発性肺高血圧症/肥大型閉塞性心筋症/肝機能障害/高齢者
(3)服用開始時……本剤の服用開始時には,血管拡張作用による頭痛などの副作用がおこりやすくなります。これらの副作用のために注意力,集中力,反射運動などの低下がおこることがあるので,このような場合には自動車の運転などの危険を伴う機械の操作には従事しないでください。症状が現れたら,すぐに処方医へ連絡してください。
(4)その他……
・妊婦での安全性:[ニコランジル]服用しないことが望ましい。[その他の製剤]有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:[硝酸イソソルビド]原則として服用しない。服用するときは授乳を中止。[その他の製剤]治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
[一硝酸イソソルビド](4)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹など)/第3脳神経麻痺,第6脳神経麻痺/眼筋麻痺
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……動悸,顔面紅潮,全身倦怠感,気分不良,胸痛,下肢のむくみ,のぼせ感/頭痛,めまい,耳鳴り,不眠,眠け,舌のしびれ,肩こり/口内炎,悪心,嘔吐,食欲不振,下痢,便秘,胃もたれ,胃部不快感,胃痛,腹痛,腹部膨満感,口角炎,口渇/複視,角膜潰瘍/性器潰瘍/皮膚潰瘍/頸部痛
(3)検査などでわかる副作用……ビリルビン・AST・ALT・AL-P上昇/血小板減少/血中カリウム増加
併用してはいけない薬 解説
注意して併用すべき薬
(1)併用すると血圧低下が強まることがある薬剤など……カルシウム拮抗薬(カルシウム拮抗薬)(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),ベーター遮断薬(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),利尿降圧薬,三環系抗うつ薬(三環系抗うつ薬),メジャートランキライザー/アルコール摂取
(2)併用すると頭痛,血圧低下などの副作用が強まることがある薬剤……他の硝酸・亜硝酸エステル系薬剤
(3)併用すると本剤の作用が弱まることがある薬剤……非ステロイド性抗炎症薬(アスピリン(アスピリン)など)
海外評価 解説
- 6点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- C
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
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データ更新日:2024/10/15