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内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

がんに使われる内服薬/がんに使われるその他の薬剤

解説タイトル

デキサメタゾン

一般名 解説

デキサメタゾン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 4mg 1錠 164.80円

製薬会社 解説

ブリストル

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

副腎皮質ホルモン薬

規制 解説

使用量と回数 解説

識別コード 解説

4mg 本体コード:EM 28

その他 解説

保険収載年:2010/7

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

多発性骨髄腫

解説 解説

デキサメタゾンは昔から使われている薬でステロイド系抗炎症薬の一つですが,多発性骨髄腫細胞に対しては増殖抑制作用を示し,本剤の単独療法または併用療法(レナリドミド(造血器悪性腫瘍治療薬)など)で用います。
以前は1錠中のデキサメサゾン含有量が0.5mgのものしかなかったため,標準使用量が1日40mgの多発性骨髄腫の治療には1日に80錠の服用が必要でした。4mg錠の開発はQOL(生活の質)の面から好ましいものです。

使用上の注意

警告 解説

 本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識・経験をもつ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/デスモプレシン酢酸塩水和物(夜尿症・夜間頻尿治療薬)(男性における夜間多尿による夜間頻尿),リルピビリン塩酸塩(エイズ治療薬(1)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),ジャルカ配合錠(エイズ治療薬(3))の服用中
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……有効な抗菌薬の存在しない感染症,全身の真菌症/消化性潰瘍/精神病/結核性疾患/単純疱疹性角膜炎/後のう白内障/緑内障/高血圧症/電解質異常/血栓症/最近行った内臓の手術の傷がある人/急性心筋梗塞/コントロール不良の糖尿病
(3)慎重に服用すべき場合……感染症(有効な抗菌薬の存在しない感染症,全身の真菌症を除く)/糖尿病(コントロール不良の糖尿病を除く)/骨粗鬆症(こつそしょうしょう)/褐色細胞腫またはパラガングリオーマおよびその疑い/腎不全/甲状腺機能低下/肝硬変/脂肪肝/脂肪塞栓症/重症筋無力症/高齢者
(4)水痘・麻疹……本剤の服用中に水痘(みずぼうそう)または麻疹(はしか)に感染すると,致命的な経過をたどることがあります。服用前には必ず,水痘,麻疹にかかったことがあるか否かや予防接種の有無を伝えてください。
(5)生ワクチンの接種……本剤の服用中,または服用中止後6カ月以内の人は生ワクチンを接種しないようにします。免疫機能の低下によって,生ワクチン由来の感染を増強または持続させる恐れがあります。
(6)離脱症状……本剤の服用を中止すると,離脱症状と呼ばれる激しい身体的・精神的症状に襲われることがあります。自己判断で服用を中止しないでください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)誘発感染症,感染症の増悪。(2)続発性副腎皮質機能不全,糖尿病。(3)消化性潰瘍,消化管穿孔(せんこう),膵炎。(4)精神変調,うつ状態,けいれん。(5)骨粗鬆症,大腿骨・上腕骨などの骨頭無菌性壊死,ミオパシー,脊椎圧迫骨折,長骨の病的骨折。(6)緑内障,後のう白内障。(7)血栓塞栓症。(8)腫瘍崩壊症候群。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)おこることがある副作用……血管浮腫/月経異常/末梢性浮腫,体重増加,体重減少,むくみ,食欲不振,満月様顔貌,野牛肩,食欲亢進/不眠症,錯感覚,味覚異常,末梢性ニューロパシー,頭痛,浮動性めまい,うつ病,ふるえ,気分動揺,錯乱状態,傾眠,不安,多幸症,めまい/霧視,網膜障害,眼球突出/気管支炎/便秘,腹痛,消化不良,下痢,悪心・嘔吐,胃痛,胸やけ,腹部膨満感,口渇/紅斑,発疹,ざ瘡(にきび),多毛,脱毛,色素沈着,皮下溢血(いっけつ),紫斑,線条,かゆみ,発汗異常,顔面紅斑,創傷治癒障害,皮膚脆弱(ぜいじゃく)化,脂肪織炎/筋けいれん,筋脱力,筋痛,関節痛/ステロイド腎症/無力症,疲労,発熱,粘膜の炎症,しゃっくり
(2)検査などでわかる副作用……好中球減少症,血小板減少症,貧血,白血球増多/高血糖,低カリウム性アルカローシス,窒素負平衡,脂肪肝/血圧上昇,精子数・精子運動性の異常

併用してはいけない薬 解説

(1)デスモプレシン酢酸塩水和物(夜尿症・夜間頻尿治療薬)(ミニリンメルト:男性における夜間多尿による夜間頻尿)→低ナトリウム血症が現れるおそれがあります。(2)リルピビリン塩酸塩(エイズ治療薬(1)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),ジャルカ配合錠(エイズ治療薬(3))→これらの薬剤の血中濃度が低下し,作用が弱まるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で血中濃度が低下し作用が弱まるおそれがある薬剤……イマチニブメシル酸塩(イマチニブメシル酸塩),エプレレノン(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬),エレトリプタン臭化水素酸塩(セロトニン1B/1D受容体作動型片頭痛治療薬),ドネペジル塩酸塩(認知症治療薬(1)(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬)
(2)本剤との併用で血中濃度が低下するおそれがある薬剤……カスポファンギン酢酸塩(注射薬)
(3)併用すると本剤の作用が弱まるとの報告がある薬剤……バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール(バルビツール酸誘導体)),リファンピシン(リファンピシン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),フェニトイン(フェニトイン
(4)本剤との併用で血中濃度が上昇または低下するとの報告がある薬剤……フェニトイン(フェニトイン
(5)本剤との併用で薬剤代謝が促進される可能性がある薬剤……HIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル(エイズ治療薬(2)),ホスアンプレナビルカルシウム水和物(エイズ治療薬(2)),ダルナビルエタノール付加物(エイズ治療薬(2)))
(6)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……アプレピタント(アプレピタント),マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン(マクロライド)),アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬)),エンシトレルビル フマル酸(エンシトレルビル
(7)併用すると両剤の血中濃度が変動するおそれがある薬剤……メフロキン塩酸塩(抗マラリア薬(1)
(8)本剤の大量投与により血中濃度が上昇するとの報告がある薬剤……シクロスポリン(シクロスポリン
(9)併用時に本剤を減量するとサリチル酸中毒をおこすとの報告がある薬剤……サリチル酸誘導体(アスピリン(アスピリン)(小用量アスピリン(血栓防止用)))
(10)本剤との併用で作用が弱まるとの報告がある薬剤……抗凝血薬(ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム)),経口糖尿病用薬(アセトヘキサミド(糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系))),インスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)
(11)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……血圧降下薬,利尿薬
(12)併用すると低カリウム血症が現れることがある薬剤……利尿薬(カリウム保持性利尿薬を除く/トリクロルメチアジド(チアジド系薬剤),フロセミド(ループ利尿薬))
(13)併用すると血清カルシウム濃度が低下するおそれがある薬剤……カルシウム受容体作動薬(エボカルセト(カルシウム受容体作動薬),エテルカルセチド塩酸塩(注射薬),シナカルセト塩酸塩(カルシウム受容体作動薬))
(14)併用すると血中濃度が低下するとの報告がある薬剤……エフェドリン塩酸塩(メチルエフェドリン塩酸塩ほか
(15)併用すると血栓症・血栓塞栓症のリスクが高まる危険性がある薬剤……サリドマイド(造血器悪性腫瘍治療薬
(16)海外で本剤との併用で中毒性表皮壊死融解症(TEN)が発現したとの報告がある薬剤……サリドマイド(造血器悪性腫瘍治療薬

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15