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いなびるきゅうにゅうふんまつざい

イナビル吸入粉末剤

外用薬

処方薬情報の見方

種別

外用薬

大分類/中分類

吸入薬/吸入薬

解説タイトル

抗インフルエンザウイルス吸入薬

一般名 解説

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

吸入剤 / 20mg 1キット 2,179.50円

製薬会社 解説

第一三共

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗インフルエンザウイルス薬

規制 解説

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

A型またはB型インフルエンザウイルス感染症の治療およびその予防(イナビル吸入懸濁用セットは治療のみ)

解説 解説

インフルエンザウイルスの増殖に不可欠な酵素ノイラミニダーゼの働きを阻害する作用があり,吸入によりウイルスの主な増殖部位(気道粘膜)に直接届いて効き目を発揮します。内服薬と異なり,全身的な影響が少ないという利点があります。治療に用いる場合,ザナミビルは5日間(1日2回)の吸入ですが,ラニナミビルは1日1回だけで完結するため,症状改善による服薬中止や服薬忘れの心配がないという利点も加わりました。

使用上の注意

警告 解説

(1)どちらの薬も治療のために用いる場合は,真に必要か否かを処方医と十分に話し合うことが必要です。
(2)インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり,本剤の予防使用はワクチンによる予防に置き換わるものではありません。

基本的注意 解説

*両剤の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……乳製品に対するアレルギーの前歴(イナビル吸入懸濁用を除く)/慢性呼吸器疾患(気管支ぜんそく,慢性閉塞性肺疾患など)/免疫低下状態の人/基礎疾患(糖尿病を含む慢性代謝性疾患,慢性腎機能障害,慢性心疾患)を有する人(ザナミビル水和物を除く)
(3)予防目的……予防のために用いる場合には,原則として,インフルエンザウイルス感染症を発症している人の同居家族または共同生活者で,65歳以上の高齢者,慢性呼吸器疾患,慢性心疾患,糖尿病などの代謝性疾患,腎機能障害の人を対象とします。
(4)治療開始時期……本剤は,インフルエンザ様症状が現れてから48時間以内に使用されます。それ以後の場合では,有効性を裏づけるデータが得られていません。
(5)異常行動の発現……抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無または種類にかかわらず,インフルエンザ罹患時に異常行動(急に走り出す,徘徊するなど)が発現した例が報告されています。転落などの事故に至るおそれのある重度の異常行動は,就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと,発熱から2日間以内に発現することが多いことが知られています。服用する場合は,異常行動による転落などの万が一の事故を防止するための予防的な対応法について,事前に処方医から説明を受け,厳守してください(自宅で療養を行う場合は少なくとも発熱から2日間,保護者などは小児・未成年者が1人にならないようにするなど)。なお,小児に対しては,本剤を適切に吸入できると判断された場合にのみ処方されます。
(6)乳製品に注意……乳製品に対するアレルギーのある人や,その前歴のある人がリレンザ,イナビル吸入粉末剤を使用すると,アナフィラキシーが現れたとの報告があるので,使用する前には処方医にそのことを伝え,使用する場合は十分に注意してください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・低出生体重児,新生児,乳児,[ザナミビル水和物]4歳以下の幼児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック,アナフィラキシー(血圧低下,顔面蒼白,冷汗,咽頭・喉頭浮腫,じん麻疹など)。(2)気管支れん縮,呼吸困難。(3)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス‐ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),多形紅斑。(4)異常行動(急に走り出す,徘徊するなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15