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れざるたすはいごうじょうえるでぃー

レザルタス配合錠LD

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

血圧の薬/血圧降下薬

解説タイトル

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)

一般名 解説

オルメサルタンメドキソミル・アゼルニジピン配合剤
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 /  1錠 29.20円

製薬会社 解説

第一三共

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

血圧降下薬

規制 解説

使用量と回数 解説

1日1回1錠。高血圧治療の第一選択薬としては使用しない。

識別コード 解説

包装コード:DSC 372 本体コード:DSC 372

その他 解説

保険収載年:2010/4

レザルタス配合錠LD

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

高血圧症
[ロサルタンカリウムのみの適応症]高血圧・タンパク尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症
[カンデサルタンシレキセチルのみの適応症]腎実質性高血圧症/慢性心不全(軽症~中等症)でACE阻害薬が適切でない場合(12mgを除く)

解説 解説

ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬))は,アンジオテンシンⅠを昇圧物質であるアンジオテンシンⅡに変換させる酵素(ACE)を阻害して,血圧を降下させるのに対し,アンジオテンシンⅡの働きを直接的に阻害して血圧を下げるのが,この系統の薬です。ACE阻害薬(ACEI)に対比してARBと略記します。
ARBは,ACE阻害薬に特異的にみられた「空(から)ぜき」の副作用がないといわれています。心臓や腎臓に対する保護作用も,ACEIと同じ程度だと考えられています。(アメリカ心臓協会が2003年に実施した,国際的多施設・二重盲検・実薬対照死亡評価試験であるVALIANTによる)
また近年,ARBと利尿薬,カルシウム拮抗薬との配合剤が各社から出されていて,薬価は2~3種類を加算した場合より安く設定されています。血圧は異なる効き方の薬品を組み合わせてコントロールすることが多いので,配合剤を使えば服用する錠剤の数が1~2種類減ることになります。2~3錠服用していた人が1錠で済むのは目に見える成果ですが,7錠8錠と数多く処方されている方にとってのメリットはいかほどでしょうか。薬品名がまったく変わってしまい勘違いしてしまう可能性もあるので,変更の場合は処方医や薬剤師に納得できるまで説明を受けましょう。
なお,配合剤の「使用上の注意」については,チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド(チアジド系薬剤),トリクロルメチアジド(チアジド系薬剤)),カルシウム拮抗薬(アムロジピンベシル酸塩(カルシウム拮抗薬),アゼルニジピン(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),シルニジピン(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)))の項も参照してください。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*ロサルタンカリウム(ニューロタン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重い肝機能障害/アリスキレンフマル酸塩(直接的レニン阻害薬)を投与中の糖尿病の人(ただし,他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の人を除く)/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用は避けること)……両側性腎動脈狭窄または片腎で腎動脈狭窄のある人/高カリウム血症
(3)慎重に服用すべき場合……脳血管障害/厳重な減塩療法中の人/重い腎機能障害(血清クレアチニン2.5mg/dL以上)/血液透析中/肝機能障害またはその既往のある人(ただし,重い肝障害のある人を除く)
(4)妊娠……服用中に妊娠したら,すぐに処方医へ連絡してください。服用が中止になります。
(5)急激な血圧低下……本剤の服用によって一過性の急激な血圧低下(ショック症状,意識喪失,呼吸困難などを伴う)をおこすことがあります。何らかの異常を感じたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(6)定期検査……高血圧および2型糖尿病における糖尿病性腎症の人では貧血,カリウムやクレアチニンの上昇が現れやすいので,服用中は定期的(服用開始時:2週間ごと,安定後:月1回程度)に血液検査を行います。
(7)グレープフルーツジュース……本剤とグレープフルーツジュースを併用すると降圧作用が弱まるおそれがあるので,服用中はグレープフルーツジュースを摂取しないようにしてください。
(8)危険作業に注意……本剤を服用すると,めまい,ふらつきなどをおこすことがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(9)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)アナフィラキシー(不快感,口内異常感,発汗,じん麻疹,呼吸困難,全身潮紅,むくみなど)。(2)血管浮腫(顔面,口唇,咽頭,舌の腫れ)。(3)急性肝炎,劇症肝炎。(4)腎不全。(5)ショック,冷感,嘔吐,失神,意識消失。(6)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。(7)高カリウム血症。(8)不整脈(心室性期外収縮,心房細動など)。(9)汎血球減少症,白血球減少,血小板減少。(10)低血糖(脱力感,空腹感,冷汗,手のふるえ,集中力低下,けいれん,意識障害など)。(11)低ナトリウム血症(倦怠感,食欲不振,吐きけ,嘔吐,けいれん,意識障害など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,多形紅斑,光線過敏,紅皮症,紅斑)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……耳鳴り,眠け,頭痛,めまい,不眠,浮遊感/調律障害(頻脈など),胸痛,動悸/口内炎,下痢,口角炎,吐きけ・嘔吐,胃不快感,胃潰瘍,口渇/黄疸/貧血/発熱,味覚障害,しびれ感,眼症状(かすみ,違和感など),筋けいれん,関節痛,勃起不全,ほてり,倦怠感,無力症,疲労,むくみ,筋肉痛,せき,女性化乳房
(3)検査などでわかる副作用……低血圧,起立性低血圧/AST・ALT・LDH上昇/BUN・クレアチニン上昇/赤血球減少,ヘマトクリット低下,好酸球増多/総コレステロール上昇,CK上昇,血中尿酸値上昇

併用してはいけない薬 解説

[すべての製剤]アリスキレンフマル酸塩(直接的レニン阻害薬)→非致死性脳卒中,腎機能障害,高カリウム血症,低血圧のリスク増加が報告されています(糖尿病患者に使用する場合。ただし,他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)。
[プレミネント配合錠,エカード配合錠,コディオ配合錠,ミコンビ配合錠,イルトラ配合錠,ミカトリオ配合錠]デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト(夜尿症・夜間頻尿治療薬):男性における夜間多尿による夜間頻尿)→低ナトリウム血症が現れるおそれがあります。
[レザルタス配合錠]アゾール系抗真菌薬〔外用薬を除く〕(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬),ミコナゾール(カンジダ治療薬),フルコナゾール(深在性真菌治療薬),ホスフルコナゾール(注射薬),ボリコナゾール(深在性真菌治療薬)),HIVプロテアーゼ阻害薬(エイズ治療薬(2))(リトナビル含有製剤,アタザナビル,ホスアンプレナビル,ダルナビル含有製剤),コビシスタット含有製剤(エイズ治療薬(2))(エイズ治療薬(3))→本剤の作用が強まるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると高カリウム血症をおこすおそれがある薬剤……カリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン(スピロノラクトン),トリアムテレン(トリアムテレン)など),カリウム補給薬(塩化カリウム(カリウム補給剤)),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)),トリメトプリム含有製剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤(複合化学療法薬))
(2)併用すると本剤の降圧作用が弱まるおそれがある薬剤……NSAID(インドメタシン(インドール酢酸系NSAID)など)
(3)併用するとリチウム中毒をおこすおそれがある薬剤……炭酸リチウム(躁病に用いる薬
(4)併用すると腎機能障害,高カリウム血症,低血圧をおこすおそれがある薬剤……アリスキレンフマル酸塩(直接的レニン阻害薬),ACE阻害薬(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
(5)併用すると,腎機能が悪化している患者ではさらに腎機能が悪化するおそれがある薬剤……非ステロイド系解熱鎮痛薬(インドメタシン(インドール酢酸系NSAID)など)
(6)併用すると一過性の血圧低下をおこすおそれがある薬剤……利尿降圧薬(フロセミド(ループ利尿薬),トリクロルメチアジド(チアジド系薬剤)など)

海外評価 解説

  • 0点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • C(3カ月以降はD,PCはオルメサルタンのもの)

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15