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ぐりめぴりど

グリメピリド

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

内分泌疾患の薬/糖尿病の内服薬

解説タイトル

糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)

一般名 解説

グリメピリド
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

錠剤 / 0.5mg 1錠 9.80円
錠剤 / 1mg 1錠 10.10円
錠剤 / 3mg 1錠 10.10円

製薬会社 解説

共和

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

糖尿病用薬(スルフォニルウレア系)

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

1日0.5~1mgより開始し, 1~2回に分けて服用。維持量1日1~4mg,1日最大6mg。

識別コード 解説

1mg 包装コード:Kw GL 1 本体コード:Kw GL 1
3mg 包装コード:Kw GL 3 本体コード:Kw GL 3
0.5mg 包装コード:KW GL 0.5 本体コード:KW GL:0.5

その他 解説

保険収載年:2000/4

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

2型糖尿病(食事・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る)

解説 解説

本剤は,抗菌薬のサルファ剤を使用中に,たまたま血糖降下作用があることが発見されて開発されました。
インスリン分泌促進薬の一つで,膵臓のβ(ベータ)細胞膜上のスルフォニルウレア受容体に結合し,インスリンの分泌を促進して血糖値を下げます。

使用上の注意

警告 解説

 重篤で遷延(せんえん)性(長引くこと)の低血糖症がおこることがあるため,用法・用量など指示されたことは厳守しなければなりません。

基本的注意 解説

*グリクラジド(グリミクロン),グリメピリド(アマリール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重症ケトーシス,糖尿病性昏睡または前昏睡,インスリン依存型(1型)糖尿病(若年型糖尿病,ブリットル型糖尿病など)/重い肝機能障害・腎機能障害/重症感染症,手術前後,重い外傷/下痢・嘔吐などの胃腸障害/本剤の成分またはスルフォンアミド系薬剤に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人/[グリベンクラミドのみ]ボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1))の服用中
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害・腎機能障害(重い肝・腎機能障害を除く)/以下にあげる低血糖をおこすおそれのある状態または人:脳下垂体機能不全,副腎機能不全,栄養不良状態,飢餓状態,不規則な食事摂取,食事摂取量の不足,衰弱状態,激しい筋肉運動,過度のアルコール摂取,高齢者/[グリクラジド]血液透析中の人
(3)低血糖対策……(1)服用すると,重くかつ長引く低血糖症をおこすことがあります。処方医から指示された低血糖症に関する対策をきちんと守ってください。特に,高所作業や自動車の運転などに従事している人は注意が必要です。(2)平素から,3~4個の袋入りの砂糖やアメを持ち歩き,低血糖症状を感じたら,すぐにその場でなめてください。なお,α-グルコシダーゼ阻害薬(食後過血糖改善薬)(アカルボース,ボグリボース,ミグリトール)を併用している人は必ずブドウ糖を用いてください。(3)低血糖はいったん回復したと思われる場合でも,数日間は再発することがあるので十分注意してください。
(4)低血糖症状……初期症状として脱力感,高度の空腹感,発汗など。引き続いて動悸,ふるえ,頭痛,知覚異常,不安,興奮,神経過敏,集中力低下,精神障害,意識障害,けいれんなどが現れます。
(5)危険作業に注意……本剤を服用すると,重篤で遷延性の低血糖症をおこすことがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は十分に注意してください。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)低血糖症状。(2)無顆粒球症,溶血性貧血,汎血球減少,血小板減少。(3)肝機能障害,黄疸。
[グリメピリドのみ](4)再生不良性貧血。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

[グリメピリド]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(光線過敏症,かゆみ,発疹など)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……便秘,腹部膨満感,腹痛,吐きけ,嘔吐,心窩部(しんかぶ)痛,下痢/頭痛,めまい/味覚異常,むくみ,脱毛,一過性視力障害,倦怠感
(3)検査などでわかる副作用……白血球減少,貧血/AST・ALT・AL-P・LDH・γ-GTP上昇/BUN上昇/CK上昇/血清カリウム上昇・ナトリウム低下などの電解質異常

併用してはいけない薬 解説

[グリベンクラミド]ボセンタン水和物(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1))(トラクリア)→本剤との併用で肝酵素値上昇の発現率が増加したとの報告があります。

注意して併用すべき薬

[グリメピリド]
(1)併用すると血糖降下作用が強まる薬剤……インスリン製剤(糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)),ビグアナイド系薬剤(糖尿病治療薬(ビグアナイド系)),チアゾリジン系薬剤(ピオグリタゾン塩酸塩),α-グルコシダーゼ阻害薬(食後過血糖改善薬),DPP-4阻害薬(選択的ジペプチジルペプチターゼ(DPP)-4阻害薬),GLP-1受容体作動薬(糖尿病治療薬(2)(インクレチン関連製剤)),選択的SGLT2阻害薬(選択的SGLT2阻害薬),プロベネシド(プロベネシド),クマリン系薬剤(ワルファリンカリウム),アスピリン(アスピリン)などサリチル酸系薬剤,アリールプロピオン酸系NSAID(アリールプロピオン酸系NSAID),アリール酢酸系NSAID(アリール酢酸系NSAID),オキシカム系NSAID(COXⅡ阻害薬),ベーター・ブロッカー(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き),クラリスロマイシン(マクロライド),スルファメトキサゾール(複合化学療法薬),クロラムフェニコール(クロラムフェニコール),テトラサイクリン系薬剤(テトラサイクリン系抗生物質),シプロフロキサシン塩酸塩(ニューキノロン剤),レボフロキサシン水和物(ニューキノロン剤),フィブラート系薬剤(フィブラート系薬剤),アゾール系抗真菌薬(カンジダ治療薬)(深在性真菌治療薬),シベンゾリンコハク酸塩(シベンゾリンコハク酸塩),ジソピラミド(ピリジンメタノール系抗不整脈薬),ピルメノール塩酸塩水和物(ピリジンメタノール系抗不整脈薬
(2)併用すると血糖降下作用が弱まる薬剤……アドレナリン,副腎皮質ステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬),甲状腺ホルモン(甲状腺製剤),卵胞ホルモン(卵胞ホルモン),利尿薬,ピラジナミド,イソニアジド(イソニアジド),リファンピシン(リファンピシン),ニコチン酸(その他のビタミンB群),フェノチアジン系薬剤(フェノチアジン系薬剤),フェニトイン(フェニトイン),ブセレリン酢酸塩(ブセレリン酢酸塩

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27