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ろぜうすじょうちゅうえき

ロゼウス静注液

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/植物・動物由来製剤

解説タイトル

ビノレルビン酒石酸塩

一般名 解説

ビノレルビン酒石酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 10mg1mL 1瓶 2,398.00円
注射用剤 / 40mg4mL 1瓶 8,457.00円

製薬会社 解説

日本化薬

先発/ジェネリック 解説

ジェネリック ジェネリック医薬品

分類 解説

ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤

規制 解説

毒薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

非小細胞肺がん,手術不能または再発乳がん

解説 解説

ビンカアルカロイド(抗悪性腫瘍ビンカアルカロイド)とよく似た構造をもつ抗がん薬です。1979年にフランスで化学合成されました。他のビンカアルカロイドに比べて,神経に及ぼす影響が軽度であるといわれています。

使用上の注意

警告 解説

 本剤の使用により,骨髄機能抑制に起因すると考えられる死亡症例が認められています。使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから治療を受けなければなりません。

基本的注意 解説

*ビノレルビン酒石酸塩(ナベルビン注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……著しい骨髄機能の低下/重い感染症の合併/本剤または他のビンカアルカロイド系抗がん薬(抗悪性腫瘍ビンカアルカロイド)の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)使用してはいけない部位……髄腔内
(3)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制(骨髄機能低下の著しい患者を除く)/間質性肺炎・肺線維症の前歴/神経・筋疾患の合併または前歴/虚血性心疾患または前歴/強い便秘傾向/肝機能障害/高齢者
(4)角膜潰瘍……本剤が目に入ると,激しい刺激や角膜潰瘍がおこることがあるので,異常を感じたら,ただちに看護師・医師に伝えてください。
(5)感染症……使用によって,感染症の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(6)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(7)頻回に検査……骨髄機能抑制,間質性肺炎,イレウス(腸閉塞)などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能,心肺機能などの検査を受ける必要があります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:使用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳しないことが望ましい。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)骨髄機能抑制(白血球減少,好中球減少症,貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,血小板減少など)。(2)間質性肺炎,肺水腫。(3)気管支けいれん(息切れ,呼吸困難など)。(4)麻痺性イレウス。(5)心不全,心筋梗塞,狭心症。(6)ショック,アナフィラキシー(発疹,呼吸困難,血圧低下など)。(7)肺塞栓症。(8)意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(9)急性腎障害などの重い腎機能障害。(10)急性膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー症状
(2)おこることがある副作用……呼吸困難,喘鳴(ぜんめい)/不整脈,動悸,頻脈/知覚異常・腱反射減弱,運動障害,筋力低下,腰背痛,筋けいれん,筋肉痛,関節痛,排尿障害/頭痛,不穏,めまい,激越,不眠/食欲不振,吐きけ,便秘,嘔吐,口内炎,下痢,腹部膨隆,腹部膨満感,腹痛,腹部不快感,嚥下障害/脱毛,水疱,落屑(らくせつ),紅斑・丘疹,爪の異常,かゆみ/注射部位の静脈炎/発熱,全身倦怠感,体重減少・増加,胸痛,出血,血尿,味覚異常,疼痛,潮紅,出血性膀胱炎,しゃっくり,むくみ
(3)検査などでわかる副作用……血圧低下・上昇/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・総ビリルビン上昇,肝機能障害,ウロビリノーゲン陽性/BUN・クレアチニン上昇,クレアチニンクリアランス低下,タンパク尿/総タンパク・アルブミン低下,血漿中電解質(ナトリウム,カリウム,クロール,カルシウム)異常,尿糖/CRP上昇

併用してはいけない薬 解説

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まることがある薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射
(2)併用すると息切れ・気管支けいれんがおこることがある薬剤……マイトマイシンC(マイトマイシンC
(3)他のビンカアルカロイド系抗がん薬との併用で筋神経系の副作用の増強が報告されている薬剤……アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール(深在性真菌治療薬)など),マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン・クラリスロマイシンなど(マクロライド)),カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム塩酸塩・ニフェジピン・ベラパミル塩酸塩など(カルシウム拮抗薬)),ベンゾジアゼピン系薬剤(トリアゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬),ジアゼパム(ベンゾジアゼピン系安定薬)),ミダゾラム(ミダゾラム)など)

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27