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すみふぇろんちゅうでぃーえす

スミフェロン注DS

注射薬

処方薬情報の見方

種別

注射薬

大分類/中分類

がんに使われる注射薬/インターフェロン・インターロイキン製剤

解説タイトル

インターフェロンアルファ

一般名 解説

インターフェロンアルファ
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

注射用剤 / 300万国際単位 1筒 9,338.00円
注射用剤 / 600万国際単位 1筒 17,716.00円

製薬会社 解説

住友ファーマ

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

天然型インターフェロン

規制 解説

劇薬

使用量と回数 解説

識別コード 解説

その他 解説

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

腎がん,多発性骨髄腫,ヘアリー細胞白血病,慢性骨髄性白血病/HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善/C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善(血中HCV RNA量が高い場合を除く)/C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善(セログループ1の血中HCV RNA量が高い場合を除く)/亜急性硬化性全脳炎におけるイノシンプラノベクス(イノシンプラノベクス)との併用による臨床症状の進展抑制/HTLV-I脊髄症(HAM)

解説 解説

インターフェロンは,私たちがウイルスに感染したときに体内の細胞が分泌するタンパク質です。この物質は抗ウイルス作用のほかに,がん細胞の表面に附着してその増殖を抑えたり,体の免疫機能を増強してがん細胞の増殖を抑える働きがあります。インターフェロンベータ(インターフェロンベータ)が主に線維芽細胞から分泌される物質であるのに対し,本剤は白血球によって産生されます。1988年,最初に腎がんの適応で承認されました。

使用上の注意

警告 解説

 本剤の使用により,間質性肺炎,自殺企図が現れることがあるので,処方医と十分に話し合ってください。

基本的注意 解説

(1)使用してはいけない場合……本剤・他のインターフェロン製剤・生物学的製剤(ワクチンなど)に対するアレルギーの前歴/小柴胡湯(しょうさいことう)(小柴胡湯)の服用中/自己免疫性肝炎
(2)慎重に使用すべき場合……アレルギー素因のある人/心疾患またはその前歴/重い肝機能障害または腎機能障害/高血圧症/高度の白血球減少または血小板減少/中枢・精神神経障害またはその前歴/糖尿病またはその前歴・家族歴,耐糖能障害/自己免疫疾患(自己免疫性肝炎を除く)またはその素因のある人/ぜんそくまたはその前歴/間質性肺炎の前歴/高齢者
(3)定期検査……骨髄機能抑制,肝機能障害などのさまざまな重い副作用がおこることがあるので,定期的に血液,尿,肝機能,腎機能,眼科などの検査を受ける必要があります。
(4)自己使用……(1)本剤を自分で注射する人は,常に状態に気を配り,異常がみられたら,すぐに処方医へ連絡してください。(2)使用済みの注射針・注射器は再使用しないで,廃棄専門の容器をつくるなどして安全に廃棄してください。
(5)発熱……本剤の使用初期に,一般に発熱がおこります。個人差が著しく,人によっては高熱になることもあるので十分に注意してください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・低出生体重児,新生児,乳児,幼児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(2)抑うつ,自殺企図,躁(そう)状態,攻撃的行動。(3)糖尿病(1型および2型)の悪化または発症,昏睡。(4)自己免疫現象(甲状腺機能異常,潰瘍性大腸炎,関節リウマチ,1型糖尿病,多発性筋炎,溶血性貧血,肝炎,SLE(全身性エリテマトーデス),重症筋無力症の増悪または発症など)。(5)重い肝機能障害。(6)重い腎機能障害(急性腎障害,ネフローゼ症候群など)。(7)溶血性尿毒症症候群(血小板減少,溶血性貧血,腎不全など)。(8)汎血球減少,無顆粒球症,白血球減少,血小板減少,貧血,赤芽球癆(ろう)。(9)重い感染症(敗血症,肺炎など)。(10)ショック(血圧低下,胸部圧迫感,吐きけ,チアノーゼなど)。(11)狭心症,心筋梗塞,心筋症,心不全,完全房室ブロック,心室頻拍。(12)消化管出血(下血,血便など),消化性潰瘍,虚血性大腸炎。(13)脳出血。(14)脳梗塞。(15)錯乱,けいれん,幻覚・妄想,意識障害,興奮,見当識障害,失神,せん妄,認知症様症状(特に高齢者)。(16)四肢の筋力低下,顔面神経麻痺,末梢神経障害。(17)網膜症。(18)難聴。(19)皮膚潰瘍,皮膚壊死。(20)無菌性髄膜炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー症状(発疹,じん麻疹,かゆみ)
(2)おこることがある副作用……発熱,全身倦怠感,インフルエンザ様症状,悪寒・戦慄/頭痛,不眠,眠け,焦燥,めまい,知覚異常,冷感,集中力障害,健忘,錐体外路(すいたいがいろ)症状(ふるえ,歩行障害など),不安,神経症,脳波異常,構語障害/リンパ節症,出血傾向/黄疸/血尿,排尿困難,尿量減少,多尿,頻尿/胸痛,顔面潮紅,四肢・顔面浮腫,動悸,頻脈,徐脈,末梢性虚血/せき,呼吸困難,喀痰増多,ぜんそく,血痰/食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,腹痛,口内炎,味覚異常,便秘,口渇,舌炎,消化不良,腹部膨満感,イレウス(腸閉塞),口唇炎,味覚低下,胃炎/急性膵炎/脱毛,湿疹,紅斑,皮膚炎,ヘルペス,乾癬,爪疾患,紫斑,ざ瘡(にきび),光線過敏症/四肢のしびれ,筋肉痛,背部痛,関節痛,腰痛,脱力感,肩こり,こわばり感,神経痛/網膜出血,軟性白斑などの網膜の微小循環障害,眼痛,充血,視神経炎,眼球乾燥,視野狭窄,複視,網膜静脈血栓症/投与部位(筋肉内・皮下)の症状(疼痛,発赤,硬結,皮膚潰瘍,蜂窩織炎)/体重減少,疲労,鼻出血,歯肉出血,アフタ性口内炎,咽頭炎,疼痛,耳鳴り,感染症,嗄声(しゃがれ声),多汗,口腔内出血,不正出血,月経異常,腹水,インポテンス,サルコイドーシス,移植後の拒絶反応または移植片対宿主反応
(3)検査などでわかる副作用……顆粒球減少,血小板減少,赤血球減少,ヘモグロビン減少,貧血,好酸球増多,白血球増多,リンパ球減少,白血球分画異常/AST・ALT・ALP・γ-GTP・LDHの上昇,ビリルビン上昇/タンパク尿,BUN・クレアチニン上昇/心電図異常(洞性頻脈,期外収縮,心房細動などの不整脈,STの低下など)などの心筋障害,血圧上昇,血圧下降/CK上昇/投与部位(髄腔内・脳室内)の症状(髄液細胞増多,髄液タンパク量の増加・減少,髄液中組織球の出現)/血清総タンパク量の増加・減少,尿糖陽性,カリウム・カルシウム・ナトリウムなどの電解質異常,コレステロール値の異常,尿酸値上昇,血糖値上昇,トリグリセリド値上昇,血清アミラーゼ上昇,各種自己抗体の陽性化,グロブリン上昇,CRP上昇

併用してはいけない薬 解説

小柴胡湯(小柴胡湯)→間質性肺炎が現れることがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で血中濃度が高まる薬剤……テオフィリン(テオフィリン),アンチピリン(ピリン系薬剤),ワルファリンカリウム(ワルファリンカリウム

海外評価 解説

プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

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データ更新日:2023/09/27