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みこぶてぃん

ミコブティン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

抗菌製剤と結核の薬/結核の薬

解説タイトル

リファブチン

一般名 解説

リファブチン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 150mg 1カプセル 486.60円

製薬会社 解説

ファイザー

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗酸菌症治療薬

規制 解説

使用量と回数 解説

結核症:1日1回150~300mg。多剤耐性結核症:1日1回300~450mg。非結核性抗酸菌症の治療,播種性MAC症の発症抑制:1日1回300mg。

識別コード 解説

150mg 本体コード:MYCOBUTIN/Pharmacia&Upjohn

その他 解説

保険収載年:2008/9

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

結核症/マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症/HIV感染患者における播種性MAC症の発症抑制
[有効菌種]マイコバクテリウム属

解説 解説

抗酸菌とは表面が脂質や蠟(ろう)質でおおわれ,酸に対して強い抵抗力をもつ菌のことです。結核菌が代表的ですが,MAC菌(マイコバクテリウム・アビウム・イントラセルラーレ)などの非結核性抗酸菌も存在します。結核の減少とは逆に,この非結核性抗酸菌が原因の発病者(抗酸菌症)が増えてきており,確実に有効な薬がないため,患者数が多くなってきています。
本剤は,これらの菌のリボ核酸(RNA)合成を抑制することにより抗菌作用を示し,結核や非結核性抗酸菌症の治療,さらにHIVに感染している患者さんが発症しやすい抗酸菌症の抑制に効果が期待されています。また,抗菌薬として日本で初めてHIV非感染者の非結核性抗酸菌症への適応が認められました。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分または他のリファマイシン系薬剤(リファンピシン(リファンピシン))に対するアレルギーの前歴/ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),エンシトレルビル フマル酸(エンシトレルビル),チカグレロル(ADP受容体阻害薬),リアメット配合錠(抗マラリア薬(4)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),リルピビリン(注射薬),イサブコナゾニウム硫酸塩(深在性真菌治療薬)の使用中
(2)慎重に服用する場合……重度の肝機能障害/重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)
(3)薬剤逆説反応……本剤を含む抗結核薬による治療で,薬剤逆説反応(本来予想されるはずの作用の逆の反応が生じること)を認めることがあります。治療開始後に,既存の結核の悪化または結核症状の新規発現を認めた場合は,薬剤感受性試験などに基づき服用継続の可否を判断します。
(4)定期検査……白血球減少症,血小板減少症などの血液障害や肝機能障害がおこることがあるので,定期的に検査を受ける必要があります。
(5)尿などの色……本剤を服用すると,尿,大便,唾液,たん,汗,涙が橙赤色に着色することがあります。また,コンタクトレンズが変色することもあります。心配はありませんが,その旨を処方医へ伝えてください。
(6)ピル(経口避妊薬)服用中……本剤は,黄体・卵胞ホルモン混合製剤の月経周期調整作用を弱めることがあります。低用量ピル(低用量ピル)を長期に服用している女性は,必ず処方医に相談してください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)白血球減少,貧血,血小板減少,汎血球減少。(2)肝機能障害,黄疸,肝炎。(3)ショック。(4)心停止,心室細動,不整脈。(5)脳出血。(6)溶血性貧血。(7)消化管出血(吐血,メレナ,胃腸出血)。(8)偽膜性大腸炎。(9)深部静脈血栓症,血栓性血小板減少性紫斑病。(10)腎機能障害。(11)筋痙縮(けいしゅく)。(12)けいれん。(13)精神病性障害。(14)歩行障害。(15)ブドウ膜炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……発疹,かゆみ,皮膚変色,脱毛症,色素沈着障害,皮膚炎,じん麻疹,紅斑性皮疹,乾癬,ざ瘡(にきび)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……肝腫大/悪心,嘔吐,腹痛,下痢,胃腸炎,消化不良,腹部膨満,おくび,便秘,膵炎,嚥下障害,アフタ性口内炎,胃腸障害,口腔カンジダ症/筋痛,関節痛,筋炎/頭痛,錯感覚,ニューロパシー,浮動性めまい,筋緊張亢進,昏睡,回転性めまい,失語症/不眠症,錯乱状態,不安,うつ病,会話障害,思考異常,感情不安定/食欲不振,体重減少,悪液質/尿変色,頻尿,勃起不全,尿毒症,腎臓痛,血尿/呼吸困難,せき,肺炎,喀血,鼻出血,気胸,気管支けいれん/味覚異常,難聴,視覚障害,網膜炎,弱視,耳鳴り,視野欠損,結膜炎,角膜沈着物/発熱,疲労,無力症,胸痛,疼痛,浮腫,悪寒,背部痛,倦怠感,副腎機能不全,単純ヘルペス,過敏症,口内乾燥,インフルエンザ様症状
(3)検査などでわかる副作用……好酸球増加症,溶血,血小板障害/AL-P・AST・ALT増加,AL-P減少/起立性低血圧,心電図での非特異的T波変化/アミラーゼ増加,高尿酸血症

併用してはいけない薬 解説

(1)ボリコナゾール(深在性真菌治療薬)→本剤の作用が増強するおそれがあります。また,ボリコナゾールの作用が減弱するおそれがあります。(2)エンシトレルビル フマル酸(エンシトレルビル)→本剤の作用が強まるおそれがあります。(3)チカグレロル(ADP受容体阻害薬),リアメット配合錠(抗マラリア薬(4)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),リルピビリン(注射薬),イサブコナゾニウム硫酸塩(深在性真菌治療薬)→これらの薬剤の作用が弱まるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……HIVプロテアーゼ阻害薬(エイズ治療薬(2)),アゾール系抗真菌薬(深在性真菌治療薬)(ポサコナゾールを除く。イトラコナゾール,フルコナゾールなど),ネビラピン(エイズ治療薬(1)),マクロライド系抗生物質(マクロライド),ケンボイヤ配合錠(エイズ治療薬(3)
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……エファビレンツ(エイズ治療薬(1)
(3)本剤との併用で作用が弱まるおそれがある薬剤……ハーボニー配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),エプクルーサ配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),ジアフェニルスルホン(ジアフェニルスルホン),経口避妊薬(低用量ピル),タクロリムス水和物(タクロリムス水和物ほか),マラビロク(エイズ治療薬(3)),ドラビリン(エイズ治療薬(1)),リルピビリン(経口薬(エイズ治療薬(1))),ジャルカ配合錠(エイズ治療薬(3)),ベダキリンフマル酸塩(多剤耐性肺結核治療薬),ビクタルビ配合錠(エイズ治療薬(3)),カボテグラビル(水懸筋注)
(4)併用すると相互に作用が弱まるおそれがある薬剤……エトラビリン(エイズ治療薬(1)
(5)併用すると作用が弱まり,また本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……ポサコナゾール(深在性真菌治療薬

海外評価 解説

  • 5点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • B

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2024/10/15