お薬検索

りふぁじん

リファジン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

抗菌製剤と結核の薬/結核の薬

解説タイトル

リファンピシン

一般名 解説

リファンピシン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

カプセル剤 / 150mg 1カプセル 17.70円

製薬会社 解説

第一三共

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

抗結核抗生物質

規制 解説

使用量と回数 解説

肺結核・その他の結核症:1日1回450mg(感性併用剤のある場合は週2日も可能)。ハンセン病:1回600mgを1カ月に1~2回,または1回450mgを毎日1回。MAC症を含む非結核性抗酸菌症:1日1回450mg,1日最大600mg。

識別コード 解説

150mg 包装コード:713 本体コード:713

その他 解説

保険収載年:1971/9

リファジンカプセル150mg

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

肺結核,その他の結核症/マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症/ハンセン病
[有効菌種]マイコバクテリウム属

解説 解説

細菌のリボ核酸(RNA)合成の初期段階を阻害して,抗菌作用を示します。抗生物質リファマイシンの誘導体で,2011年5月に結核,ハンセン病に加えて非結核性抗酸菌症が適応症となりました。
エタンブトール塩酸塩(エタンブトール塩酸塩)との協力作用が強いといわれています。原則として朝食前空腹時に服用します。

使用上の注意

警告 解説

基本的注意 解説

*リファンピシン(リファジン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……胆道閉塞症,重い肝機能障害/ルラシドン塩酸塩(非定型抗精神病薬),タダラフィル(アドシルカ(肺動脈性肺高血圧症治療薬(3))),マシテンタン(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),ペマフィブラート(フィブラート系薬剤),チカグレロル(ADP受容体阻害薬),ロルラチニブ(ALK融合遺伝子陽性がん治療薬),ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),HIV感染症治療薬(ホスアンプレナビル(エイズ治療薬(2)),アタザナビル(エイズ治療薬(2)),リルピビリン(エイズ治療薬(1)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),ジャルカ配合錠(エイズ治療薬(3)),スタリビルド配合錠(エイズ治療薬(3)),ゲンボイヤ配合錠(エイズ治療薬(3)),ドラビリン(エイズ治療薬(1)),ビクタルビ配合錠(エイズ治療薬(3)),カボテグラビル(注射薬),カボテグラビルナトリウム(エイズ治療薬(3))),C型肝炎治療薬(ハーボニー配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),エプクルーサ配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),マヴィレット配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2))),テノホビルアラフェナミドフマル酸塩(B型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),アメナメビル(抗ヘルペスウイルス薬(2)),ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッドパック),リアメット配合錠(抗マラリア薬(4)),プラジカンテル(プラジカンテル)の服用中)/本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……アレルギーの前歴(ただし,本剤に対するアレルギーの前歴のある人は服用しないこと)/副腎皮質不全/慢性甲状腺炎/肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)/高齢者
(3)尿などの色……本剤を服用すると,尿,大便,唾液,たん,汗,涙が橙赤色に着色することがあります。また,コンタクトレンズが変色することもあります。心配はありませんが,その旨を処方医へ伝えてください。
(4)ピル(経口避妊薬)服用中……本剤は,黄体・卵胞ホルモン混合製剤の月経周期調整作用を弱めることがあります。低用量ピル(低用量ピル)を長期に服用している女性は,必ず処方医に相談してください。
(5)事前に伝達……服用によって,色素排泄試験(BSPまたはICG試験)で排泄の遅延がみられることがあります。また,微生物学的検査法による血清中の葉酸,ビタミンB12の値が異常を示すことがあります。検査を受けるときは事前にその旨を伝えてください。
(6)定期検査……他の抗結核薬と併用すると,重い肝機能障害がおこることがあるので,併用する場合は,定期的に肝機能検査を受ける必要があります。
(7)その他……
・妊婦での安全性:服用しないことが望ましい。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)劇症肝炎などの重い肝機能障害。(2)ショック,アナフィラキシー(悪寒,顔面潮紅,呼吸困難など)。(3)腎不全,ネフローゼ症候群,間質性腎炎。(4)溶血性貧血,無顆粒球症,血小板減少。(5)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),扁平苔癬型皮疹,天疱瘡(てんぽうそう)様・類天疱瘡様皮疹,紅皮症(剥脱(はくだつ)性皮膚炎)。(6)偽膜性大腸炎などの血便を伴う重い大腸炎。(7)間質性肺炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,発熱などのかぜ様症候群,じん麻疹など)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……黄疸/血尿/出血傾向/胃腸障害(食欲不振,悪心,嘔吐,胃痛,下痢,胃不快感など),出血性びらん性胃炎/不眠,頭痛,めまい,いらいら感,傾眠,錯乱/月経異常,甲状腺機能低下症,副腎機能不全/全身倦怠感,しびれ感/筋脱力,手指のこわばり,むくみ,運動失調
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT上昇/尿タンパク/顆粒球減少,好酸球増多
(4)間欠服用時・再服用……特に,本剤の間欠服用時や,服用を一時中止し再服用するときには,アレルギー性の症状(発熱などのかぜ様症候群など)がおこりやすいので注意してください。

併用してはいけない薬 解説

(1)ルラシドン塩酸塩(非定型抗精神病薬),タダラフィル(アドシルカ(肺動脈性肺高血圧症治療薬(3))),マシテンタン(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),チカグレロル(ADP受容体阻害薬),ボリコナゾール(深在性真菌治療薬),HIV感染症治療薬(ホスアンプレナビル(エイズ治療薬(2)),アタザナビル(エイズ治療薬(2)),リルピビリン(エイズ治療薬(1)),オデフシィ配合錠(エイズ治療薬(1)),ジャルカ配合錠(エイズ治療薬(3)),スタリビルド配合錠(エイズ治療薬(3)),ゲンボイヤ配合錠(エイズ治療薬(3)),ドラビリン(エイズ治療薬(1)),カボテグラビル(注射薬),カボテグラビルナトリウム(エイズ治療薬(3)),ビクタルビ配合錠(エイズ治療薬(3))),C型肝炎治療薬(ハーボニー配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),エプクルーサ配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),マヴィレット配合錠(C型肝炎治療薬(抗ウイルス薬2))),テノホビルアラフェナミドフマル酸塩(B型肝炎治療薬(抗ウイルス薬3)),アメナメビル(抗ヘルペスウイルス薬(2)),ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッドパック),リアメット配合錠(抗マラリア薬(4)),プラジカンテル(プラジカンテル)→これらの薬剤の作用が弱まるおそれがあります。
(2)ペマフィブラート(フィブラート系薬剤)→ペマフィブラートの血中濃度が上昇するおそれがあります。
(3)ロルラチニブ(ALK融合遺伝子陽性がん治療薬)→肝機能検査のALT,ASTが上昇するおそれがあります。

注意して併用すべき薬

(1)本剤との併用で作用が弱まることがある薬剤……〔催眠鎮静薬,抗不安薬〕ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム(ベンゾジアゼピン系安定薬),ミダゾラム(ミダゾラム),トリアゾラム(ベンゾジアゼピン系催眠薬)など),不眠症治療薬(ゾルピデム(非ベンゾジアゼピン系催眠薬),ゾピクロン(非ベンゾジアゼピン系催眠薬))/〔抗てんかん薬〕フェニトイン(フェニトイン),カルバマゼピン(カルバマゼピン),ラモトリギン(ラモトリギン)/〔解熱鎮痛消炎薬〕ブプレノルフィン(ブプレノルフィン塩酸塩)/〔抗パーキンソン薬〕イストラデフィリン(イストラデフィリン)/〔精神神経用剤〕ハロペリドール(ブチロフェノン系薬剤),ブロムペリドール(ブチロフェノン系薬剤),オランザピン(ベンゾジアゼピン系抗精神病薬),クエチアピン(非定型抗精神病薬),クロザピン(ベンゾジアゼピン系抗精神病薬),ノルトリプチリン(三環系抗うつ薬),ミルタザピン(ミルタザピン)など/〔中枢神経系用薬〕ドネペジル(認知症治療薬(1)(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬)),スボレキサント(オレキシン受容体拮抗薬)/〔鎮けい薬〕チザニジン(チザニジン塩酸塩))/〔強心薬〕ジギタリス製剤(ジギタリス製剤)/〔不整脈治療薬〕キニジン硫酸塩水和物(キニジン硫酸塩水和物),メキシレチン(メキシレチン塩酸塩),ジソピラミド(ピリジンメタノール系抗不整脈薬),プロパフェノン(プロパフェノン塩酸塩),ピルシカイニド(ピルシカイニド塩酸塩),ベーター・ブロッカー(メトプロロール(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)),プロプラノロール(ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの))など)/〔利尿薬〕トルバプタン(トルバプタン)/〔血圧降下薬〕ブナゾシン(交感神経アルファ遮断薬),エプレレノン(鉱質コルチコイド受容体拮抗薬),カルベジロール(ベーター・ブロッカー(適応症が狭心症と高血圧のもの)),アゼルニジピン(カルシウム拮抗薬(適応症が高血圧症のみのもの)),エナラプリル(ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬))/〔血管収縮薬〕エレトリプタン(セロトニン1B/1D受容体作動型片頭痛治療薬)/〔血管拡張薬〕カルシウム拮抗薬(カルシウム拮抗薬)(ベラパミル,ニフェジピンなど)/〔高脂血症治療薬〕クロフィブラート(フィブラート系薬剤),フルバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬),CYP3A4で代謝される薬剤(シンバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)など)/〔循環器官用薬〕ボセンタン(肺動脈性肺高血圧症治療薬(1)),トレプロスチニル(注射薬),セレキシパグ(肺動脈性肺高血圧症治療薬(2))/〔気管支拡張薬〕テオフィリン(テオフィリン)/〔消化器官用薬〕5-HT3受容体拮抗型制吐薬(オンダンセトロン(セロトニン拮抗型制吐薬)),NK1受容体拮抗型制吐薬(ホスアプレピタントメグルミン(選択的NK1受容体拮抗型制吐薬)),セビメリン(セビメリン塩酸塩水和物)/副腎皮質ホルモン薬(副腎皮質ステロイド薬)/卵胞ホルモン・黄体ホルモン剤(卵胞・黄体ホルモン配合剤)/〔泌尿生殖器官用薬〕ホスホジエステラーゼ5阻害薬(シルデナフィル(シルデナフィルクエン酸塩ほか),バルデナフィル(シルデナフィルクエン酸塩ほか),タダラフィル(ホスホジエステラーゼ5阻害薬)(シルデナフィルクエン酸塩ほか)),過活動膀胱治療薬(ソリフェナシン(過活動膀胱治療薬(1)),ミラベグロン(過活動膀胱治療薬(2)),ビベグロン(過活動膀胱治療薬(2))など)/〔外皮用薬〕ジアフェニルスルホン(ジアフェニルスルホン)/〔血液凝固阻止薬〕クマリン系抗凝固薬(ワルファリンカリウム),リバーロキサバン(凝固第X因子阻害薬),アピキサバン(凝固第X因子阻害薬),ダビガトラン(ダビガトラン)/〔血液・体液用薬〕クロピドグレル(クロピドグレル)/〔解毒剤〕デフェラシロクス(鉄過剰症治療薬)/〔糖尿病治療薬〕カナグリフロジン(選択的SGLT2阻害薬),その他CYP3A4などで代謝される経口糖尿病治療薬/〔代謝性医薬品〕ミコフェノール酸モフェチル(ミコフェノール酸モフェチル),シクロスポリン(シクロスポリン),タクロリムス(タクロリムス水和物ほか),トファシチニブ(ヤヌスキナーゼ阻害薬),エリグルスタット(ゴーシェ病治療薬)/〔抗悪性腫瘍薬〕CYP3A4などで代謝される薬剤(イリノテカン(イリノテカン塩酸塩),タモキシフェン(タモキシフェンクエン酸塩ほか),トレミフェン(タモキシフェンクエン酸塩ほか),イマチニブ(イマチニブメシル酸塩),ゲフィチニブ(EGFR遺伝子変異陽性がん治療薬),ラパチニブ(ラパチニブトシル酸塩水和物),レトロゾール(アロマターゼ阻害薬),エンザルタミド(抗アンドロゲン薬)など),ギルテリチニブ(FLT3遺伝子変異陽性がん治療薬)/〔抗生物質製剤〕クラリスロマイシン(マクロライド),クロラムフェニコール(クロラムフェニコール),ドキシサイクリン(テトラサイクリン系抗生物質)/〔合成抗菌薬〕リネゾリド(オキサゾリジノン系抗菌薬)/〔抗ウイルス薬:HIV感染症治療薬〕HIVプロテアーゼ阻害薬(エイズ治療薬(2))(リトナビル,ロピナビルなど),ネビラピン(エイズ治療薬(1)),マラビロク(エイズ治療薬(3)),エファビレンツ(エイズ治療薬(1)),ジドブジン(エイズ治療薬(1)),ラルテグラビル(エイズ治療薬(3)),ドルテグラビル(エイズ治療薬(3)),デシコビ配合錠(エイズ治療薬(1))/〔化学療法薬〕テルビナフィン(テルビナフィン塩酸塩),アゾール系抗真菌薬(フルコナゾール(深在性真菌治療薬)など),アトバコン(ニューモシスチス肺炎治療薬)/〔天然麻薬〕オキシコドン(がん疼痛治療薬(2))/〔合成麻薬〕メサドン(がん疼痛治療薬(5)
(2)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……〔高脂血症治療薬〕ピタバスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)/〔代謝性医薬品〕レフルノミド(レフルノミド)/〔抗悪性腫瘍薬〕ロミデプシン(ロミデプシン
(3)本剤との併用で作用が影響される薬剤……〔抗真菌薬〕カスポファンギン(注射薬)
(4)本剤(長期服用)との併用で肝障害が生じやすくなるとの報告がある薬剤……〔解熱鎮痛消炎薬〕アセトアミノフェン(アセトアミノフェン
(5)本剤との併用で重篤な肝障害が現れることがある薬剤……〔抗結核薬〕イソニアジド(イソニアジド)など
(6)本剤との併用で副作用(視力障害)が強まることがある薬剤……〔抗結核薬〕エタンブトール(エタンブトール塩酸塩

海外評価 解説

  • 6点
  • 英
  • 米
  • 独
  • 仏

プレグナンシー・カテゴリー 解説

  • PC
  • C

[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27