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くろみっど
クロミッド
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
婦人科の薬/女性用ホルモン剤
解説タイトル
排卵誘発ホルモン剤
一般名 解説
クロミフェンクエン酸塩
この薬の先発薬・後発薬を全て見る
剤形/保険薬価 解説
錠剤 / 50mg 1錠 92.40円
製薬会社 解説
富士製薬
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
排卵誘発薬
規制 解説
使用量と回数 解説
[不妊症の排卵誘発]第1クール「1日50mgを5日間」で開始し,それで無効の場合は「1日100mgを5日間」に増量。[調節卵巣刺激]1日50mgを月経周期3日目から5日間服用。効果不十分な場合は次周期以降の用量を1日100mgに増量できる。[精子形成の誘導]1回50mgを隔日服用。
識別コード 解説
50mg 包装コード:50 FJ 390 本体コード:FJ 390:50
その他 解説
保険収載年:1970/8
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
[シクロフェニル]第1度無月経,無排卵性月経,稀発月経の排卵誘発
解説 解説
クロミフェンクエン酸塩はまた,卵胞を発育させる効果を示すことから「生殖補助医療(不妊治療法)における調節卵巣刺激」も適応で,さらに男性の精子形成を促進させる効果があることから,男性不妊症の原因の一つである「乏精子症(精子の数が少ない)における精子形成の誘導」も適応で,いずれの場合も不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで使用されます。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……[効能共通]エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳がん,子宮内膜がん)およびその疑いのある人/肝機能障害・肝疾患/アンドロゲン依存性悪性腫瘍(例えば前立腺がん)およびその疑いのある人/[排卵誘発・調節卵巣刺激の場合]卵巣腫瘍・多のう胞性卵巣症候群を原因としない卵巣腫大のある人/活動性の血栓塞栓性疾患/妊婦
(2)特に慎重に服用すべき場合(治療上やむを得ないと判断される場合を除き服用しないこと)……児を望まない無排卵の人
(3)慎重に服用すべき人……子宮筋腫/子宮内膜症/乳がんの前歴/乳がんの家族素因が強い人,乳房結節のある人,乳腺症,乳房X線像に異常がみられた人/多のう胞性卵巣/未治療の子宮内膜増殖症/本人および家族の既往歴などで一般に血栓塞栓症発現リスクが高いと認められる人(不妊治療を行う女性の場合)/前立腺肥大/肝機能障害・肝疾患の前歴
(4)卵巣過剰刺激症候群……本剤を用いた不妊治療により,卵巣過剰刺激症候群(重大な副作用を参照)が現れることがあるので,本剤の5日間の服用終了後も含め,少なくとも当該不妊治療期間中は以下のモニタリングを実施し,卵巣過剰刺激症候群の徴候が認められた場合には速やかに適切な処置を行います→患者の自覚症状(下腹部痛,下腹部緊迫感,悪心,腰痛など),急激な体重増加,超音波検査などによる卵巣腫大。なお,「排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発」においては,卵巣過剰刺激の結果として多胎妊娠の可能性があります。
(5)妊娠する可能性のある人……妊娠初期の服用を避けるため,以下の対応を行います。(1)服用開始前および次周期の服用前に妊娠していないことを確認すること。(2)「排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発」においては,患者に,本剤投与前少なくとも1カ月間及び治療期間中は基礎体温を必ず記録させ,排卵誘発の有無を観察すること。(3)「排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発」においては,無月経患者には服用前にゲスターゲン試験(無月経の重症度を調べる検査)を行い,消退性出血開始日を第1日として5日目に,また服用前に自然出血(無排卵周期症)があった場合はその5日目に服用を開始すること。
(6)卵巣腫瘍……外国で,本剤の長期服用によって卵巣腫瘍発症の危険性が増加するとの報告があります。
(7)脳梗塞,静脈血栓症……本剤服用後,血栓症の素因のある人に脳梗塞,静脈血栓症が現れたとの報告があります。
(8)遺伝毒性……動物実験(ラット)でクロミフェンクエン酸塩の遺伝毒性の報告があります。「乏精子症における精子形成の誘導」でクロミッドを服用する場合は,このことに関する説明を十分に受け,納得してから治療を開始してください。
(9)危険作業は中止……本剤を服用すると,霧視などの視覚症状が現れることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(10)その他……
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
[シクロフェニル](2)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……虚血性視神経症/精神変調,頭痛,情動不安/悪心・嘔吐,食欲不振/顔面潮紅,尿量増加,口渇,疲労感/男性:女性化乳房,にきび,脱毛
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・ビリルビン上昇,5%以上のBSP排泄遅延
併用してはいけない薬 解説
注意して併用すべき薬
海外評価 解説
- 6点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
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- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
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データ更新日:2024/10/15