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けいこうようとろんびん

経口用トロンビン

内服薬

処方薬情報の見方

種別

内服薬

大分類/中分類

ビタミン剤と栄養補給・貧血・止血の薬/その他の血液関連疾患用薬

解説タイトル

トロンビン

一般名 解説

トロンビン
この薬の先発薬・後発薬を全て見る

剤形/保険薬価 解説

細粒剤 / 5,000単位0.5g 1包 845.40円
細粒剤 / 10,000単位1g 1包 1,268.60円

製薬会社 解説

持田

先発/ジェネリック 解説

先発品

分類 解説

局所用止血薬

規制 解説

使用量と回数 解説

処方医の指示通りに服用。

識別コード 解説

5000単位 包装コード:MO 318
10000単位 包装コード:MO 319

その他 解説

保険収載年:1992/7

「識別コード」は、薬の包装材や本体に数字・記号で記載されています。

※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。

処方目的 解説

上部消化管出血

解説 解説

トロンビンは,血液凝固に関係するフィブリノーゲンを直接加水分解し,フィブリン(線維素)を形成させます。できたフィブリンは生理条件下で速やかにゲル化し,このゲルに活性化された血液凝固第13因子が作用してフィブリン分子を共有結合で結びつけ,安定したフィブリン血栓を形成します。また,トロンビンは血液凝固第13因子,第5因子,第8因子などを活性化して止血作用を示します。

使用上の注意

警告 解説

 本剤は血液を凝固させるので,血管内に注入してはいけません。

基本的注意 解説

(1)服用してはいけない場合……本剤または牛血液を原料とする製剤(フィブリノリジン,幼牛血液抽出物など)に対するアレルギーの前歴/凝血促進薬(ヘモコアグラーゼ)・抗プラスミン薬(トラネキサム酸(トラネキサム酸))・アプロチニン製剤の使用中
(2)慎重に服用すべき場合……重い肝機能障害,播種性血管内凝固症候群(DIC)など網内系活性の低下が考えられる病態のある人
(3)服用法……本剤の至適pH(ペーハー)は約7で,酸により酵素活性を失うので,服用前に牛乳またはリン酸緩衝液など(アジ化ナトリウムなどの防腐剤を含む緩衝液を除く)で胃酸を中和させます。たとえば,まず牛乳を約50mL飲んで,5分後に1万~2万単位のトロンビンを約50mLの牛乳で溶かして服用します。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた

重大な副作用 解説

(1)ショック(呼吸困難,チアノーゼ,血圧降下など)。(2)凝固異常,異常出血。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他の副作用 解説

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,発赤)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……腹部膨満感,下痢,吐きけ・嘔吐/発熱,頭痛

併用してはいけない薬 解説

ヘモコアグラーゼ(レプチラーゼ),トラネキサム酸(トラネキサム酸),アプロチニン製剤→血栓形成傾向が現れるおそれがあります。

注意して併用すべき薬

海外評価 解説

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プレグナンシー・カテゴリー 解説


[ご利用上の注意]
薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。

[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2023年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。

データ更新日:2023/09/27