お薬検索
いのりん
イノリン
内服薬
種別
内服薬
大分類/中分類
呼吸器の薬/咳を鎮める薬
解説タイトル
メチルエフェドリン塩酸塩ほか
一般名 解説
トリメトキノール塩酸塩水和物
この薬の先発薬・後発薬を全て見る
剤形/保険薬価 解説
散剤 / 1% 1g 22.70円
シロップ剤 / 0.1% 1mL 6.70円
製薬会社 解説
ニプロES
先発/ジェネリック 解説
先発品
分類 解説
交感神経興奮性鎮咳薬(β2刺激薬)
規制 解説
使用量と回数 解説
1回2~4mg(散剤は0.2~0.4g)を1日2~3回。小児の場合は,処方医の指示通りに服用。
識別コード 解説
3mg 包装コード:TA 109 本体コード:TA 109
その他 解説
保険収載年:1970/8
※以下は同じ 解説タイトルで共通の解説です。[]内は一般名で、それぞれに該当する内容が書かれています。
処方目的 解説
[dl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤の適応症]〔カフコデN配合錠〕かぜ症候群における鎮咳・鎮痛・解熱,気管支炎における鎮咳/〔その他の先発品およびジェネリック〕下記疾患に伴うせき→急性気管支炎,慢性気管支炎,感冒・上気道炎,肺炎,肺結核
[クレンブテロール塩酸塩,フェノテロール臭化水素酸塩,サルブタモール硫酸塩,テルブタリン硫酸塩,ツロブテロール塩酸塩,トリメトキノール塩酸塩水和物,プロカテロール塩酸塩水和物の適応症]下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解→気管支ぜんそく,小児ぜんそく,ぜんそく性気管支炎,慢性気管支炎,肺気腫,急性気管支炎,肺結核,珪肺結核,塵肺症/〔クレンブテロール塩酸塩のみ〕腹圧性尿失禁
*製剤によって若干異なります。
解説 解説
dl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤は,(1)dl-メチルエフェドリン塩酸塩,(2)気管支拡張薬(キサンチン誘導体),(3)せき止め(アヘンアルカロイド),(4)抗アレルギー薬,(5)催眠鎮静薬など,作用の異なる薬剤を組み合わせています。以下の解説中の丸数字は,これらの薬剤の種類を表します。
カフコデN配合錠は(1)dl-メチルエフェドリン塩酸塩,(2)ジプロフィリン,(3)ジヒドロコデインリン酸塩,(4)ジフェンヒドラミンサリチル酸塩,(5)ブロモバレリル尿素,および解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンの6剤の配合剤です。
その他のdl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤はすべて(1)dl-メチルエフェドリン塩酸塩,(3)ジヒドロコデインリン酸塩,(4)クロルフェニラミンマレイン酸塩の3剤の配合剤です。
使用上の注意
警告 解説
基本的注意 解説
(1)服用してはいけない場合……カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプレナリン塩酸塩(イソプレナリン塩酸塩)など)の使用中
[カフコデN配合錠のみ]本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重い呼吸抑制/気管支ぜんそくの発作中/重い肝機能障害/閉塞隅角緑内障/前立腺肥大など下部尿路の閉塞性疾患/12歳未満の小児
[その他のdl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤]重い呼吸抑制/アヘンアルカロイドに対するアレルギーの前歴/閉塞隅角緑内障/前立腺肥大など下部尿路の閉塞性疾患/12歳未満の小児
(2)慎重に服用すべき場合……[dl-メチルエフェドリン塩酸塩]甲状腺機能亢進症/高血圧症/心疾患/糖尿病/低酸素血症
[カフコデN配合錠]脳の器質的障害/気管支ぜんそく/代謝性アシドーシス/副腎皮質機能低下症/てんかん/心機能異常/呼吸機能障害/高血圧症/消化性潰瘍またはその前歴/肝機能障害またはその前歴(重い肝機能障害を除く)/腎機能障害またはその前歴/血液の異常またはその前歴/出血傾向/甲状腺機能異常/開放隅角緑内障/衰弱者/アルコール多量常飲者/絶食・低栄養状態・摂食障害などによるグルタチオン欠乏,脱水症状のある人/アスピリンぜんそく(非ステロイド系解熱鎮痛薬などによるぜんそく発作の誘発)またはその前歴/12歳以上の小児
[その他のdl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤]気管支ぜんそくの発作中/心・呼吸機能障害/肝・腎機能障害/脳の器質的障害/ショック状態/代謝性アシドーシス/甲状腺機能異常/副腎皮質機能低下症(アジソン病など)/薬物依存の前歴/高血圧症/糖尿病/開放隅角緑内障/衰弱者
(3)重篤な呼吸抑制……[dl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤](1)重篤な呼吸抑制(息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常など)が現れるおそれがあるので,12歳未満の小児(呼吸抑制の感受性が高い)は服用してはいけません。(2)重篤な呼吸抑制のリスクが増加するおそれがあるので,18歳未満の肥満,閉塞性睡眠時無呼吸症候群または重篤な肺疾患のある人は服用してはいけません。
(4)危険作業は禁止……[dl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤]本剤の服用によって眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないようにしてください。
(5)その他……
[dl-メチルエフェドリン塩酸塩]
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:治療上の有益性・母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続・中止を検討。
・小児での安全性:未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
[dl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤]
・妊婦(12週以内あるいは妊娠後期)での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:12歳未満は服用禁忌。12歳以上の小児での安全性は未確立。(「薬の知識」共通事項のみかた)
重大な副作用 解説
[カフコデN配合錠のみ](2)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(3)ショック,アナフィラキシーショック。(4)肝機能障害。(5)急性汎発性発疹性膿疱症。(6)顆粒球減少。(7)ぜんそく発作。(8)劇症肝炎,黄疸。(9)間質性肺炎。(10)間質性腎炎,急性腎障害。(11)呼吸抑制(息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常など)。(12)薬剤性過敏症症候群(発疹,発熱,肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現などを伴う遅発性の重い過敏症状)。
[その他のdl-メチルエフェドリン塩酸塩配合剤のみ](13)無顆粒球症,再生不良性貧血。(14)呼吸抑制(息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。
その他の副作用 解説
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……心悸亢進,顔面蒼白/頭痛,不眠,めまい,眠け,神経過敏,疲労,熱感/悪心,食欲不振,腹部膨満感/口渇
併用してはいけない薬 解説
注意して併用すべき薬
(1)併用すると本剤の作用が強まることがある薬剤……モノアミン酸化酵素阻害薬(選択的MAO-B阻害薬)(モノアミン酸化酵素の働き),甲状腺製剤(甲状腺製剤)(レボチロキシン,リオチロニンなど)
(2)併用すると血清カリウム値が低下するおそれがある薬剤……キサンチン誘導体(テオフィリン(テオフィリン)),ステロイド薬(プレドニゾロン(副腎皮質ステロイド薬)),利尿薬(アミノフィリン(カフェイン誘導体の強心薬))
海外評価 解説
- 0点
プレグナンシー・カテゴリー 解説
- [ご利用上の注意]
- 薬の服用にあたっては、必ず処方する医師、薬剤師の指示、又は製薬会社の説明書にしたがって下さい。 また、自分が疑っていた副作用が本書に記載してあるからといって、自己判断で服用をやめたりしないでください。 疑問な点があれば、すぐに医師、薬剤師に相談して下さい。本サイトに掲載後に承認された新薬もありますので、不明な薬については、医師、薬剤師にお問い合わせ下さい。
[処方薬]は、株式会社 法研から当社が許諾を得て使用している「医者からもらった薬がわかる本 第33版(2024年7月改訂デジタル専用版)」の情報です。掲載情報の著作権は、すべて 株式会社 法研 に帰属します。
データ更新日:2024/10/15